令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉の世界遺産

平成芭蕉の世界遺産 ベルギー~ブリュッセルのグラン-プラス

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ベルギーを代表する世界遺産 ブリュッセルのグラン・プラス

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

中世の香り漂うベルギーの首都ブリュッセルは、チョコレートやビールだけでなく歴史ある建物が多いおしゃれな町です。

特に世界で最も美しい広場「グランプラス」の中心的な「市庁舎」は、ひときわ目立つ背の高い建物で、昼だけでなく夜のライトアップも見事です。

このグランプラスから徒歩3分の距離にある「ギャルリーサンチュベール」は、ヨーロッパ最古のアーケードで、ショッピングに興味がない人が歩いているだけで楽しめる場所です。

世界で最も美しい広場 ブリュッセルの「グラン・プラス」

「ヨーロッパの心臓」と呼ばれるベルギー

グラン・プラスの「王の家」

グラン・プラスの「王の家」

私はかつてイギリスのボーンマスにホームステイしていた際、「ベルギーを訪れることなくしてヨーロッパを語ることなかれ」とドイツ人の友人から聞かされ、ヨーロッパの歴史を理解するには「同君連合」についても知る必要があると教わりました。

同君連合とは、例えばイギリスがイングランド王国、スコットランド王国、ウエールズ公国、北アイルランドという4つの国の連合体でエリザベス女王がそれぞれの国の君主を兼ねているように、一人の君主が複数の地域国家を統治することを言います。

ドイツ人の友人と訪れた記念写真

ドイツ人の友人と訪れた記念写真

今日「ヨーロッパの心臓」と呼ばれるベルギーは、フランスが爵位を与えていたフランドル伯領に始まり、ブルゴーニュ公国として栄えました。

しかし、「美女中の美女」と称えられたブルゴーニュのマリーの死後は神聖ローマ帝国(ドイツ)皇帝が君主を兼ねるという同君連合の一員となり、絶えず周辺の大国の利害と思惑が交錯した地域でした。

ヨーロッパの国際都市 ブリュッセルの広場「グラン・プラス」

グランプラスの市庁舎

グランプラスの市庁舎

その結果、ベルギーは小国でありながらフランデレン語(オランダ語)を話すフランドル地域とフランス語を話すワロン地域に二分され、ドイツ国境付近には少数ながらドイツ語地域も存在するため、言語戦争と呼ばれる対立を繰り返しながら今日に至っています。

ブリュッセルはケルンとフランドル地方を結ぶ交通の要衝として12世紀頃から発展した町で、13~14世紀にはギルドも出現し、街の中心にある大広場グラン・プラス周辺にはさまざまな職人や商人のギルドハウスが立ち並びました。そして1695年、街はルイ14世のフランス軍による激しい砲撃で多くの建造物を焼失するも、ギルドの人々の努力によって、わずか4年で再建され、新たなギルドハウスは木造からバロック様式の石造りとなりました。
今日、ベルギーの首都としてのブリュッセルは、首都圏地域としてフランデレン語とフランス語の両方が公用語とされ、EU本部もあるヨーロッパきっての国際都市となっており、中心にあるグラン・プラス広場はギルドハウスだけでなく、市庁舎、王の家などの歴史的建造物に囲まれ、ビール醸造博物館や市民の英雄「セルクラースの像」などが集まるベルギー観光の拠点です。

この広場はヴィクトル・ユーゴーが「世界で最も美しい広場」、ジャン・コクトーが「豊饒なる劇場」と称えただけあって、2年に一度の「フラワー・カーペット」というイベントでは、広場に色とりどりの花々が敷き詰められ、周囲の壮麗な建物と調和して非常に美しい劇場となります。

夏の夜には立ち並ぶ建物に灯がともり、壮麗なクラシック音楽とともに繰り広げられる「音と光のショー」は実にドラマチックで幻想的です。

ブリュッセルの最長老市民「小便小僧」

ブリュッセルの小便小僧

ブリュッセルの小便小僧

特に15世紀に建てられたフランボワイヤン様式の市庁舎やハプスブルク家統治時代の面影を残す「王の家」のファサードは壮麗です。

この「王の家」は現在、市立博物館になっており、3階には町のシンボルでありブリュッセルの最長老市民である小便小僧Manneken Pis「ジュリアン君」の衣装コレクションが展示されています。

世界各国から贈られたこれらの衣装を眺めていると「ヨーロッパを知りたかったらベルギーへ」という言葉に一理ある気がしました。

祝!日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産登録

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されたことを記念して、私はみちのくを旅した芭蕉の研究本『松尾芭蕉の旅に学ぶ』と共に『縄文人からのメッセージ』というタイトルで縄文文化を語り、平成芭蕉の『令和の旅指南』シリーズ(Kindle電子本)として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。

また、日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』、感情の老化を防ぐ私の旅日記である『生まれ変わりの一人旅』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
 ①『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅
 『松尾芭蕉の旅に学ぶ 令和の旅指南Ⅲ』:芭蕉に学ぶテーマ旅 「奥の深い細道」の旅
 ④『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』: 感動を味わう一人旅のススメ
 ⑤『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅

平成芭蕉「令和の旅指南」シリーズ

参考記事:世界遺産の旅における「へー、そうだったの」

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って世界遺産を旅しています

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世界遺産とは地球の成り立ちと人類の歴史によって生み出された全人類が共有すべき宝物で、その内容によって①文化遺産②自然遺産③複合遺産に分類されます。この「平成芭蕉の世界遺産」はその世界遺産についての単なる解説ではなく、私が実際に現地に赴いてその土地に生きる人たちと交流した際に感じた感動の記録です。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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