令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉の世界遺産

平成芭蕉の世界遺産 ウズベキスタン~美しい青の都 「サマルカンド」

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ウズベキスタンを代表する世界遺産 サマルカンド

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

シルクロードの要衝として文化が交差したサマルカンドは「地球上でもっとも美しい」と歌われたティムールが築いた都です。

一年を通じて青空の日が多く、平和を象徴する青いタイルで装飾されたモスクなどの歴史的建造物の鮮やかな蒼い色は「サマルカンド・ブルー」と呼ばれています。

これはペルシャ職人の技術をもとに中国の陶磁器とアラブの顔料が融合したシルクロードの芸術作品と言えるでしょう。

ティムールが建設した青の都 サマルカンド

私の旅行人生を振り返ると、人類の残した偉大な世界遺産との出会いも感動的でしたが、その地に生きる人との出会いはそれ以上に素敵な思い出として心に残っています。

そして、最も印象的な出会いの多かった場所はシルクロードの中心、ウズベキスタンのサマルカンドでした。

地上で最も美しい街 サマルカンド

サマルカンド「レギスタン広場」

サマルカンドは古来より文化の交差路であり、「地上で最も美しい街」と言われ、それ故に略奪の対象となってきました。

紀元前4世紀にはアレクサンダー大王に征服され、8世紀にはアラブ軍、そして1220年にはモンゴルのチンギス・ハーンによって徹底的に破壊されました。

しかし、14世紀に一大の英雄ティムールによって不死鳥のごとくよみがえり、「青の都」として繁栄を取り戻しました。

「チンギス・ハーンは破壊し、ティムールは建設した」と言われるほどティムールはこの都が気に入り、愛妃ビビ・ハヌムに捧げたとされるビビ・ハヌム・モスク等、当時の技術の粋を集めた建造物を数多く残しました。

実際、サマルカンドには印象的な青い建築物が多く、ピカソの描くマラガブルー同様に鮮やかで、元気付けられる気がします。

特に、サマルカンドの中心にあるレギスタン広場には、ウルグベク、シェルドル、ティリャカリという3つのメドレッセ(イスラムの神学校)が立ち並び、その美しい外壁タイルが夕陽や月光に映える光景は、ティムール帝国の富を今に誇示しているようです。

この広場の華麗さは、世界の美しいとされる世界のどの広場にも劣りません。

また、シルドルのメドレッセに描かれた鹿を追うライオンの図柄は、偶像崇拝を禁じたイスラム教では極めて異例で、アルハンブラ宮殿の「ライオンの噴水」同様に印象に残っています。

文化が交差して人々が出合う場所

シェルドル・メドレセ

しかし一番の見所はやはりこの広場に集まってくる人です。

サマルカンドはサンスクリット語のSamaryaに由来し、「人々が出会う場所」という意味がありますが、まさにここは人種のるつぼです。

レギスタン広場のシェルッドル・メドレセで出会った子供たちは日本人の子供のようでしたが、日本人そっくりの蒙古系から先住民族のソグド系民族にいたるまで、様々に着飾った民族が一堂に会する光景は飽きることがありません。

シャフリサーブスのティムール像

シャフリサーブスのティムール像

私はこの広場やティムールの生まれ故郷であるシャフリサブスで多くの子供達と一緒に写真を撮りましたが、その表情は素晴らしく、非常に生き生きとした目をしており、まさしく本当の世界遺産はここにありという感じでした。

私はこの地で出会った学生と今でも交流がありますが、人との出会いを大切にしつつ、人生を肯定的に考え「ひたむきに生きている」姿には感動を覚えます。

ウズベキスタンで出会った学生たち

世界遺産旅行の本当の醍醐味は「人との出会い」ではないでしょうか。

祝!日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産登録

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されたことを記念して、私はみちのくを旅した芭蕉の研究本『松尾芭蕉の旅に学ぶ』と共に『縄文人からのメッセージ』というタイトルで縄文文化を語り、平成芭蕉の『令和の旅指南』シリーズ(Kindle電子本)として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。

また、日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』、感情の老化を防ぐ私の旅日記である『生まれ変わりの一人旅』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
 ①『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅
 『松尾芭蕉の旅に学ぶ 令和の旅指南Ⅲ』:芭蕉に学ぶテーマ旅 「奥の深い細道」の旅
 ④『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』: 感動を味わう一人旅のススメ
 ⑤『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅

平成芭蕉「令和の旅指南」シリーズ

参考記事:世界遺産の旅における「へー、そうだったの」

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って世界遺産を旅しています

平成芭蕉の世界遺産

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世界遺産とは地球の成り立ちと人類の歴史によって生み出された全人類が共有すべき宝物で、その内容によって①文化遺産②自然遺産③複合遺産に分類されます。この「平成芭蕉の世界遺産」はその世界遺産についての単なる解説ではなく、私が実際に現地に赴いてその土地に生きる人たちと交流した際に感じた感動の記録です。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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