サイトアイコン 【黒田尚嗣】平成芭蕉の旅物語

平成芭蕉の世界遺産 アルゼンチン~パタゴニア「ロス・グラシアレス」氷河

ペリトモレノ氷河

アルゼンチンを代表する世界遺産 ロス・グラシアレス国立公園

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

南米大陸の南端、アルゼンチンとチリの2か国にまたがるパタゴニアには、氷河崩落で有名な世界遺産「ロス・グラシアレス国立公園」のペリトモレノ氷河、世界中の登山家が憧れるフィッツロイ山、野生動物や自然豊かなパイネ国立公園など雄大な自然景観が凝縮された絶景の別天地です。

特に国立公園内にあるホテルLos Notrosに宿泊して夕陽に照らされる氷河を鑑賞しながら、くつろぐひとときは、一生の想い出になること請け合いです。

美しい青色に輝く「生きた氷河」ペリト・モレノ氷河

ペリト・モレノ氷河を満喫

その名も「氷河」を意味するロス・グラシアレス国立公園は、アルゼンチン南部アンデス山脈南端のパタゴニアにあり、南極、グリーンランドに次ぐ世界第3の氷河群で、周囲のフィッツロイ山や草原と共に世界自然遺産に登録されています。

氷河はその広がりによって氷床(大陸氷河)山岳氷河に分けられますが、ロス・グラシアレス国立公園の氷河は南極やグリーンランドの氷床とは異なる山岳氷河です。

そしてこの山岳氷河の地域では、冬の最低気温が比較的高いので氷が溶けやすく、氷河は溶けては凍る再氷結を繰り返しながら、速い速度で移動しているのが特徴です。大型氷河47、小型氷河200以上が存在するなかで、最も大きいものが約600㎢の面積をもつウプサラ氷河ですが、最も動きが活発なのはペリト・モレノ氷河です。

一般的な氷河の移動速度は年間に数mですが、アルヘンティーノ湖に流れ込むペリト・モレノ氷河は、中央部で1日に約2m、年間では600~800mも移動するので「生きている氷河」と呼ばれ、気温が上がる夏には、ビルほどの高さの氷河が大きな轟音とともに一気に崩落するシーンが見られます。これは冬の気温が比較的高いことと関係していると言われています。

パタゴニア観光のハイライト ペリトモレノ氷河のトレッキング

Los Notrosホテルからの眺め

さらにこのロス・グラシアレスの氷河の氷は空気をほとんど含まず、透明度が高いため、青い光だけを反射して他の色は吸収し、非常に美しい青色に輝きます。

私はチリのパイネ国立公園から国境の町セロ・カスティーロを経由して公園の拠点エル・カラファテに行きました。

ペリト・モレノ氷河の観光はこのエル・カラファテから多くの日帰りツアーが出ていますが、お勧めはやはり国立公園内にあるホテルLos Notrosに宿泊して夕陽に照らされる氷河を鑑賞し、ホテルの氷河トレッキングツアーに参加することです。

氷河トレッキングは船で氷河の南壁端に渡り、氷河に関する講義を受けてガイドの先導で氷河をトレッキングします。

所々に大きな口を開けたクレパスがあって緊張しますが、限りなく青い氷河を踏みしめながらのトレッキングは生涯忘れられない思い出となります。

絶景のパタゴニア 深い青に輝くペリトモレノ氷河崩落の瞬間

ペリト・モレノ氷河トレッキング

また、クルーズ以外にゆっくり氷河を観察できる展望台もあって、ここから氷河崩落の瞬間を目の当たりにすると、崩れた後の氷河は他の氷河よりキラキラと青く輝き、思わず声をあげたくなります。

しかし、この氷河の崩落と今の暑さを思えば地球温暖化問題を真剣に考えたくなります。

「地球に優しい」という標語がありますが、私はむしろ人類はこれまで「地球に優しくされてきた」のではないかと思います。

〔「生きた氷河」ペリト・モレノ氷河崩落の瞬間〕

祝!日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産登録

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されたことを記念して、私はみちのくを旅した芭蕉の研究本『松尾芭蕉の旅に学ぶ』と共に『縄文人からのメッセージ』というタイトルで縄文文化を語り、平成芭蕉の『令和の旅指南』シリーズ(Kindle電子本)として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。

また、日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』、感情の老化を防ぐ私の旅日記である『生まれ変わりの一人旅』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
 ①『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅
 『松尾芭蕉の旅に学ぶ 令和の旅指南Ⅲ』:芭蕉に学ぶテーマ旅 「奥の深い細道」の旅
 ④『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』: 感動を味わう一人旅のススメ
 ⑤『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅

平成芭蕉「令和の旅指南」シリーズ

参考記事:世界遺産の旅における「へー、そうだったの」

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って世界遺産を旅しています

平成芭蕉の世界遺産

世界遺産とは地球の成り立ちと人類の歴史によって生み出された全人類が共有すべき宝物で、その内容によって①文化遺産②自然遺産③複合遺産に分類されます。この「平成芭蕉の世界遺産」はその世界遺産についての単なる解説ではなく、私が実際に現地に赴いてその土地に生きる人たちと交流した際に感じた感動の記録です。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

モバイルバージョンを終了