三重県松阪出身の万能の探検家「松浦武四郎」
幕末の日本を歩きつくした北海道の命名者
私が旅に関心をもつようになったきっかけは、もちろん私と同郷の松尾芭蕉の影響が大です。
しかし、実際に「旅とは何か?」ということを教えてくれたのは、同じ三重県松阪出身の探検家、松浦武四郎です。
松浦武四郎は幕末の偉大な探検家であり、科学者でもあり、「北海道」という地名の命名者で伊能忠敬以上に日本全国を歩きつくした「旅の達人」です。
そこで、私はアイヌ民族の理解者でもあった彼のことを多くの人に知ってもらうために、これまで何度か「松浦武四郎講座」を設けましたが、松尾芭蕉や伊能忠敬と比較すると知名度が低いためか、その講座はいつも少人数で私の気合も入りませんでした。
松阪市主催の「松浦武四郎セミナー」
しかし、今年は松浦武四郎の生誕200年にあたることから、彼の出身地である松阪市が主催で、日本橋の三重テラスにて「松浦武四郎セミナー」が開かれ、何と定員の70名はすぐに満席となり、追加でまた70名様の計140名様のご参加をいただきました。
セミナーは私と地元「松浦武四郎記念館」の主任学芸員である山本命さんとの対談で行われました。
松阪と言えば、『古事記伝』を著した本居宣長で有名ですが、日本全国を旅して今日の「旅行ガイド」を残してくれた松阪出身の偉人、松浦武四郎の名前も覚えていただきたいと思います。
山本さんの解説はもちろん素晴らしいものでしたが、私も旅行会社に入るキッカケを与えたくれた一人でもあるため、従来にも増して気合が入り、松浦武四郎に対する熱い思いを伝えられたのではないかと自負しています。
ビジネスの世界では、よく「量か質か」が話題となりますが、今回のセミナーでわかったことは、やはり最初は量、すなわち数が重要だと思いました。
少人数のセミナーは一見、質の高い講演ができそうですが、残念ながら、話す側の気合が今一つです。
しかし、参加者が多いと話す側も気合が入って、聞く側も一種の「ゾーン」に入った感じになります。
講座も旅行もやはり数をこなしてきた人が、品質の高い商品造成ができるので、「量か質か」と問われれば、実績を残すためにはまずは量、すなわち多くの参加者を得ることが重要だと思いました。
松浦武四郎生誕200年と伊能忠敬没後200年
2018年は松浦武四郎の生誕200年であると同時に『大日本沿海輿地全図』を完成させた伊能忠敬の没後200年にもあたります。
また、2019年NHKスペシャルドラマ「永遠のニシパ~北海道と名付けた男松浦武四郎~」(北海道で先行放送後、全国放送)も放映されました。
この機会に偉大なる先人の足跡を訪ねる旅に出てみてはいかがでしょうか。
日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産!
「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されたことを記念して、私はみちのくを旅した芭蕉の研究本『松尾芭蕉の旅に学ぶ』と共に『縄文人からのメッセージ』というタイトルで縄文文化を語り、平成芭蕉の『令和の旅指南』シリーズ(Kindle電子本)として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。
また、日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』、感情の老化を防ぐ私の旅日記である『生まれ変わりの一人旅』とともにご一読下さい。
★平成芭蕉ブックス
①『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
②『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅
③『松尾芭蕉の旅に学ぶ 令和の旅指南Ⅲ』:芭蕉に学ぶテーマ旅 「奥の深い細道」の旅
④『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』: 感動を味わう一人旅のススメ
⑤『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅
私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って日本遺産を旅しています。
平成芭蕉は「検索すればわかる情報」より「五感を揺さぶる情報」を提供します。旅とは日常から離れ、いつもと違う風、光、臭いなど五感を通じて自分を見つめ直す機会です。そしていつもと違う人に会い、いつもと違う食事をとることで、考え方や感じ方が変わります。すなわち、いい旅をすると人も変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。
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