サイトアイコン 【黒田尚嗣】平成芭蕉の旅物語

平成芭蕉のテーマ旅行〜「いにしえ」の旅~遠い祖先の時代を追体験

いにしえの旅

「いにしえ」をテーマとした旅

かつて「日本いにしえの旅」という紀行番組がありましたが、そもそも「いにしえ」とはいつの時代を指すのでしょうか?

「いにしえ」の語源は、去るを意味する古語「往(い)ぬ」に関連し、「往(い)にし方(へ)」、すなわち、去った方角という意味です。

私の祖母も帰る際に「イヌル」とか「去った」を「インダ」という表現を使っていました。

そしてその祖母が生前、熱心に天皇御陵巡りをしていたこともあり、私の「いにしえ」というイメージは、初代の天皇である神武天皇が即位された紀元前660年2月11日の紀元節(今日の建国記念日)頃にさかのぼる神代の時代です。

戦前の日本で使われていた「皇紀」とは、この神武天皇即位を紀元とする紀年法です。

今年は改元の年でもあり、日本人であればやはり新天皇即位を祝して、初代神武天皇が即位された、大和の橿原宮神武天皇陵を訪ね、遠い祖先が感じたことを追体験する「いにしえの旅」にでてみてはいかがでしょうか。

橿原神宮は、明治23年(1890)に建てられ、本殿文華殿は重要文化財に指定されていますが、この本殿は京都御所の賢所を移築したものです。

まさしく宮大工さんの魂の結晶で、日本の伝統的な建築美そのものです。

しかし、神武天皇の神代という遠い過去は、私たちにとって想像しがたい世界で、むしろ憧れの対象なのかもしれません。

飛鳥の天皇御陵

古代遺跡巡りで「いにしえの世界」へ接近

そこで、その「いにしえの世界」に接近するには、古代の遺跡巡りがおすすめです。

特に奈良県の飛鳥地方は、日本を代表する古代遺跡の宝庫で、万葉時代を彷彿させる風景の中に、ひっそりと石造物が残っており、美しい風景の中に歴史が眠っているようで、いにしえへの旅の原動力になっているような気がします。

飛鳥は中央集権律令国家の誕生の地で、古代の宮殿や史跡が多く発掘されている事から「日本の心の故郷」とも呼ばれており、また、日本で唯一、全域が古都保存法対象地域の自治体です。

奈良観光と言えば、奈良公園だけで済まされがちですが、ぜひ、この”飛鳥”地域(橿原市・桜井市も含めて)での魅力も味わっていただきたいと思います。

しかし、飛鳥地域では、美しい風景といにしえへの憧憬とが重なって大きな感動を与えてくれるのですが、自然の中に歴史を読み取ることは容易なことではなく、やはり、風景の中に神社仏閣や石碑や灯籠などのモニュメントがあってこそ、私たちは歴史と向き合えるのです。

これらの史跡も自然界の中に溶け込んだ状態では、それと把握することが難しいのですが、「いにしえへの旅」では、自然の風景の中に「いにしえ」を探る楽しみを与えてくれます。

いにしえの風景

<具体的な旅先>

橿原神宮…日本最古の正史である『日本書紀』において日本建国の地と記され、日本の歴史と文化の発祥の地でもある橿原は日本のいにしえの世界です。

飛鳥…飛鳥には天皇の宮が置かれていた期間が長く、推古天皇の592年から持統天皇が694年に藤原京に移転するまでの約100年間を歴史の時代区分として飛鳥時代と呼んでいます。

*平成芭蕉のテーマ旅行「いにしえの旅」は旅行読売2019年5月号に掲載されました

旅行読売 こんな旅がしたい「いにしえの旅」

日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産!

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されることを記念して、私はこのたび『縄文人からのメッセージ』というタイトルで令和の旅を語り、Amazonの電子本として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』とともにご一読下さい。

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平成芭蕉ブックス『令和の旅指南』

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私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って令和時代を旅しています。

平成芭蕉のテーマ旅行

見るべきものは見て、聞くべき話は聞いた。では旅に飽きたかと問われれば、いえいえ、視点が変わればまた新たな旅が始まるのです。平成芭蕉はまだまだ「こんな旅があった」と目からウロコのテーマ旅行にご案内します。すなわち、「ときめき」を感じる旅から人は変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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