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平成芭蕉の旅語録~伊勢原市比々多地区の魅力は不立文字の世界

伊勢原市比々多観光振興会総会での講演

 多くの遺跡や由緒ある神社仏閣に加えて人が魅力

今日は伊勢原市比々多観光振興会の総会に招かれて「比々多地区の魅力」について講演させていただきました。

伊勢原は「江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀を担いで大山詣り」というストーリーが日本遺産に認定され、特に大山阿夫利神社や大山寺が脚光を浴びるようになりました。

大山は雨が多いため、「雨降山」と呼ばれ、雨乞いや五穀豊穣を祈願する場となり、さらには商売繁盛のご利益もあるとされ、江戸時代には「講」と呼ばれる団体でのお参りが盛んに行われました。

しかし、霊山としての大山の歴史は奈良時代までさかのぼり、まずは日向地区に霊山寺や石雲寺などが創建され、平安時代になって阿夫利神社、高部屋神社なども成立し、信仰の場としての大山は多彩に発展していきました。

比々多地区の魅力を語る講演会

伊勢原市比々多地区の魅力は禅の「不立文字」の世界

今日、訪れた比々多神社は霊山大山をご神体に仰ぐ古社で、はるか縄文の昔からの聖地だった場所です。

相模六宮の三之宮で、神社の由緒によれば、創建は神武天皇6年、時代区分でいえば縄文時代末期にあたります。

実際、境内にある遺跡からは縄文時代の土器や古墳時代の勾玉も出土しており、その出土品から推察される歴史はなんと1万年です。

人々が聖域として崇めてきた歴史は他の神社とは比べ物にならないのです。

今日はこの神社の境内にある参集殿で講演させていただいたのですが、神聖な境内の空気が感じられ、不思議なほど落ち着いて話すことができました。

そして、幹事役の比々多神社禰宜の永井さんをはじめ、皆さんに熱心に聞いていただき、私はこの比々多地区の魅力はやはり「人」であると再認識した次第です。

禅の教義に不立文字(ふりゅうもんじ)という「文字や言葉ではなく体験によって伝えるものこそ神髄である」という教えがありますが、この比々多地区の魅力を正しく伝えるには、やはり実際に当地に足を運んで地元の人と触れ合っていただく体験が必要です。

今日の講演もまさに不立文字の世界で、私の文字や言葉による説明だけでは比々多の魅力を伝えることはできませんでした。

比々多神社参集殿での講演

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私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って日本遺産を旅しています。

平成芭蕉の旅語録

平成芭蕉は「検索すればわかる情報」より「五感を揺さぶる情報」を提供します。旅とは日常から離れ、いつもと違う風、光、臭いなど五感を通じて自分を見つめ直す機会です。そしていつもと違う人に会い、いつもと違う食事をとることで、考え方や感じ方が変わります。すなわち、いい旅をすると人も変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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