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平成芭蕉の旅語録~「さくら」の意味と日本遺産「大山詣り」の参拝作法

三嶋神社のしだれ桜

日本遺産の「大山詣り」と三嶋神社の「さくら」

神奈川県伊勢原市日向地区、比々多地区の大山詣りと「さくら」の意味

三嶋神社の「しだれ桜」

今日は日本遺産をテーマとした「大山詣りで体感する粋とご利益の旅」を満喫してきました。

「浮世を忘れる庶民参拝」として江戸時代に盛んであった「講」と呼ばれる団体でのお参り旅行の再現です。

通常の大山詣では訪れない伊勢原市日向地区の宝城坊(日向薬師)、大友皇子の墓を祀る雨降山石雲寺、比々多地区の妙寶山勝興寺三嶋神社、そして相模国三宮の比々多神社を詣でました。

今年は全国的に例年より桜の開花が早いようで、枝垂れ桜で有名な三嶋神社も三分咲きと言われていましたが、勝興寺の西澤住職夫妻の案内で実際に訪れてみるとちょうど見頃でした。

「さくら」という名前の由来は、花が「咲く」に複数を意味する接尾語「ら」を加えたという説もありますが、私は幼少の頃「春になれば里山に降りてくる稲(サ)の神様が座す坐(クラ)」から「サクラ」と教わりました。

もちろん「櫻」と書いて「貝を2つ並べた首飾りのような美しい樹木」という意味もあるようですが、私は三重県名張市の「桜ケ丘」という土地に住んでいたので、やはり稲の神様が降臨する場所というイメージです。

「大山詣り」での「先導師」と「二礼二拍手一拝」の参拝作法

祭壇に向かって「二礼二拍手一拝」

昼食には「大山詣り」を今に伝える先導師の佐藤大住さんのお話を聞きながら、大山名物の豆腐料理をいただきました。

大山では神仏分離を機に「先導師」と名称が変わりましたが、かつては「御師(おし)」と呼ばれ、山の中腹に「坊」を構え、関東一円の檀家回りをして布教活動をしていたそうです。

その結果、各地で「講」が結成され、佐藤さんのご先祖をはじめとする御師は、彼らを先導して自らの坊に泊めるようになったのです。

これが「宿坊」の始まりで、今回お世話になった「おおすみ山荘」では、今も昔ながらの「講」のお客様を迎え入れているそうです。

佐藤さんの話では「大山詣りは江戸っ子にとって一種のステータスで、大山詣りに一緒に出掛けて初めて、その共同体の一員と認められた」そうです。

そこで、私たちも佐藤さんの案内で祭壇とともに納め太刀が祀られた宿坊内の神殿で「二礼二拍手一拝」の正式祈願をしました。

「一礼」ではなく、「一拝」が重要で、これはまずは神様に日頃の感謝の意を示した後、くれぐれも願いをかなえて下さいと深く頭を下げる(一拝)参拝作法です。

佐藤さんのお話を聞いて大山は神仏両詣の山なので、神様、仏様いずれかではなく、両方を詣でることが大切だと再認識しました。

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私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って日本遺産を旅しています。

平成芭蕉の旅語録

平成芭蕉は「検索すればわかる情報」より「五感を揺さぶる情報」を提供します。旅とは日常から離れ、いつもと違う風、光、臭いなど五感を通じて自分を見つめ直す機会です。そしていつもと違う人に会い、いつもと違う食事をとることで、考え方や感じ方が変わります。すなわち、いい旅をすると人も変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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