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平成芭蕉の旅語録~東日本大震災の教訓を忘れずに!

人類と川の関係から防災を意識する

東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします

私の誕生日である3月10日の翌日の11日は、かの未曾有の災害である「東日本大震災」が発生した日です。

私自身、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の被災者ですので、震災で亡くなられた方々には心よりご冥福をお祈り申し上げます。

私は旅行の講義もさることながら、かつて青年会議所活動をしていたこともあり、最近は地方創生や地域復興のお手伝いとして講演させていただく機会が増えています。

通常は文化庁、観光庁または観光協会や教育委員会が主催する講演会や研修会が多いのですが、昨年は国土交通省関東地方整備局主催の防災をテーマとした講演の機会もいただきました。

というのも私は父の会社を継承していた頃、土砂災害等を防ぐために利用されるスパンボンドと呼ばれる不織布の研究をしていたこともあり、河川のことを調べていた経験があるからです。

「川」と人類の関係

歴史的な話をすれば、世界史で学んだ四大文明は、ナイル、黄河、ティグリス・ユーフラテス、インダスのいずれも大河に沿っています。

なぜ大河沿いに古代文明が興ったのかを考えれば、人類にとって「川」とは何かを知る手がかりになるのです。

川は砂漠や野を切り、海へと流れ出る過程で、人々の暮らしを分断するような氾濫を起こしては、農耕に適した土壌をもたらしました。

また河川は船による交通にも利用されましたが、人は氾濫しては流れを変える川を嫌い、治水工事によって川の流れと戦ってきたのです。

しかし、川辺をコンクリートで封じ込めてきたために、津波の被害も大きくなったと考えられます。

「稲むらの火」から学ぶ防災対策

稲むらの火の館

私は講演会の席上で、和歌山県広川町の「稲むらの火」のお話を紹介しました。

広川町の防災教育施設である濱口梧陵記念館には津波防災教育センターが併設されており、津波対策のことが学べるのです。

濱口梧陵は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が描いた「生ける神」のモデルとなった人で、いち早く津波を察知し、暗闇の中で村人を避難させるために自身の大切な財産である「稲むら」に火を放ち、避難ルートを示して多くの命を救った防災の先駆者です。

私もここで震災の教訓を再度確認しましたが、防災にはやはり協力体制が必要で、日ごろから地域活動を重視し、自主防災活動にも積極的に参加する心構えこそが重要です。

誕生日を迎え、東日本大震災の教訓を忘れないためにも、今まで以上に地域協力について微力ながら尽力したいと思った次第です。

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私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って日本遺産を旅しています。

平成芭蕉の旅語録

平成芭蕉は「検索すればわかる情報」より「五感を揺さぶる情報」を提供します。旅とは日常から離れ、いつもと違う風、光、臭いなど五感を通じて自分を見つめ直す機会です。そしていつもと違う人に会い、いつもと違う食事をとることで、考え方や感じ方が変わります。すなわち、いい旅をすると人も変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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