「成人の日」の旅行先は風まかせ 新宮晋「風のミュージアム」
「成人式」を迎えれば3つの目が必要
成人の日は、1948年に「おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」として1月15日と定められましたが、現在は、2000年に制定されたハッピーマンデー法に基づき1月の第2月曜日に改正され、今日に至っています。
私にとって「成人の日」は風まかせに旅をする日と決めていましたが、今年は多摩市関戸公民館において「歴史古道を活かし、多摩地域から日本遺産を~多摩丘陵と武蔵野を結ぶ”いにしえの道たち”」という題目の決起講演会に参加します。
それでは、この講演会がなければ「成人の日」に私がどこへ行こうとしていたかについてお話ししたいと思います。
私は自身の成人式には出席しませんでしたが、父から「大人になれば3つの目を持ちなさい」と教わりました。
3つの「目」とは、1つ目が「虫の目」、2つ目が「鳥の目」、そして3つ目が「魚の目」のことです。
1つ目の虫は地上に近いところに棲息し、行動範囲は狭いのですが、その生活圏の情報はしっかりと把握しています。
2つ目の鳥は地上の情報に関しては虫に及びませんが、空から広範囲を眺めることができるので、視野は虫より広く、風の「流れ」で大局的に物事を判断することができます。
3つ目の魚はいわゆる魚眼レンズを持って、海や川に棲息し、基本的に水の「流れ」に乗って生活しています。
「成人式」での父の教えは「時代の流れに逆らわない」
私が大学を卒業して旅行業界に入ったのもこの父の教えの影響が大なのです。
そこで、成人の日には時代の流れを参考にしつつ、風の流れ、すなわち天候を考えて旅をしていたのです。
すなわち私は「風」をテーマとした旅を目指すのですが、おすすめは「風」の彫刻家と呼ばれる新宮晋(しんぐうすすむ)氏の作品を見に行く旅です。
例えば新宿駅西口地下広場の「宇宙へのメッセージ」、横浜美術館の「風の音符」、関西国際空港の「はてしない空」など全国各地にあります。
新宮晋「風」をテーマとした作品鑑賞の旅
画像は昨年、春に訪れた際に撮ったものですが、今はその時の動画を見ながらの作業です。
ここに来ると、それぞれの作品(成人した人)が、風を受けながら自立し、優雅に舞い踊っているように思えて、同時に目には見えない自然のリズムが感じられるのです。
すなわち、あくまでも自然体で、あくせくすることなく、風の流れや風が運んでくる匂いを感じ取れるようになるのです。
私の尊敬する芭蕉さんも旅を住処としましたが、何となく風まかせのような旅をしていたように感じます。
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私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って日本遺産を旅しています。
平成芭蕉は「検索すればわかる情報」より「五感を揺さぶる情報」を提供します。旅とは日常から離れ、いつもと違う風、光、臭いなど五感を通じて自分を見つめ直す機会です。そしていつもと違う人に会い、いつもと違う食事をとることで、考え方や感じ方が変わります。すなわち、いい旅をすると人も変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。