1月7日は昭和天皇崩御の日で七草粥を食す「人日」の節句 | 芭蕉さんの旅講座

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1月7日は昭和天皇崩御の日で七草粥を食す「人日」の節句

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昭和64年1月7日は昭和天皇崩御(昭和最後)の日

昭和時代のお正月遊び

今から30年前の昭和64年1月7日昭和天皇が崩御された日で、昭和天皇は今現在、武蔵野陵墓地に眠っていらっしゃいます。
昭和の時代は、まだお正月と言えば、歌にもある通り、凧揚げやコマを回して遊んでいたことを思い出します。
「凧揚げ」はうまくあがれば、その年は吉、すなわち開運につながるとされ、走ったりして子供ながら必死になって揚げていました。
また「コマ回し」は、独(ひと)りで楽しむ「独楽(こま)」回しと書きますが、軸がしっかりとしていないとうまく回りません。
逆に軸がぶれずにしっかりしているとよく回ります。
これは人に例えると、自分の軸足をしっかりさせる、すなわち「ぶれない信念をもちなさい」という先人の教えです。
また、女の子の遊びである「羽根つき」には、トンボに似た羽根を飛ばすことによって蚊などの害虫を駆除するという意味があります。
羽根の黒い玉は大きな目玉を持つトンボの頭を表しているそうですが、この黒い玉には「ムクロジ」の実が使われており、そのムクロジの種子にはサポニンという泡立つ成分が含まれていて、昔は洗剤や石鹸の代わりに使われ、清潔と無病息災を祈念する思いが込められています。
一方、室内でのお正月遊びには「福笑い」や「双六(すごろく)」がありました。
「福笑い」は「笑う門には福来る」ということわざのように、新年の福を願った遊びと言われています。「門」は家や家族という意味があり、いつも笑いに満ちた家庭は自然と幸福が訪れるということでしょう。
「双六」は早くあがった人はその年に開運する「大吉」、すなわち、その年の運の良い人を見極める遊びでした。
このようにお正月の遊びには深い意味があり、昭和から平成、さらに新しい時代を迎えても私たちはこれらの先人の知恵に学ぶべきだと思います。

1年最初の節句「人日(じんじつ)の節句」

ところで、1月7日はまた七草粥とともに「人日(じんじつ)」の節句を祝う日でもあります。
年間を通じて大事な節目となる節句ですが、元旦(1月1日)は別格とし、人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)の5つあります。
しかし、「端午」や「七夕」の節句はよく知られていますが、お正月から数えて7日目の「人日(じんじつ)の節句」はあまり馴染みがありません。
「人日」とは中国の道教の教えで、日本には平安時代に伝わり、江戸時代に五節句の最初と定められたのです。
かつて中国では元旦から7日間、動物をあてはめた占いが行われていました。
例えば1月1日は「鶏の占い」、1月2日は「狗(犬)の占い」、1月3日は「羊の占い」、1月4日は「猪または豚の占い」、1月5日は「牛の占い」、1月6日は「馬の占い」で、それぞれの日にあたっている動物はその日だけは殺してはいけない(食べてはいけない)という禁忌がありました。
そして1月7日は「人を占う日」すなわち「人日(じんじつ)」で、この日は単に人を殺してはいけないという意味ではなく、人との関係を考える日とされ、人を大切にしなければいけないという教えから恩赦で死刑の罪も許されたと言われています。
1月は「睦月」という人と睦みあう月ですから、1月7日はその絶好の機会と言えます。
この日に人と争ったりいがみ合ったりすると1年間、人間関係で苦労すると言われています。逆に「人日」に知り合った人や再会した人との交流は、今年の人間関係を左右するかもしれません。

1月7日には春の七種・七草を食す

また、この禁忌とは別に、日本では平安時代から元旦明けの7日目に無病息災を願って、七種の穀物七草をお粥にして食べる習慣がありました。
すなわち「米、粟、小豆、きび、ひえ、みの、ごま」の七種の穀物と「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、すずな、すずしろ、ほとけのざ」の七草です。
旧暦の1月7日は今の暦では2月上旬、新たな草花が大地の下に芽吹き始める時期で、そんな春のエネルギーを取り込むという意味がありました。
実際、これらは身体を温め、血液を浄化するなどの薬効があり、この時期に食べると1年間、気力がみなぎって無病息災につながると信じられていました。
まさに神様の宿る仙人の草が七草で、今日に残っている習慣の七草粥に入っている薬草です。
春のエネルギーを取り込むには、やはり旧暦の1月7日に食べた方が効果的かと思いますが、お正月休みの最後に七草粥を用意し、知人を招いて楽しみたいものです。
なぜなら、1月7日は「人日(じんじつ)」の節句でもあり、人間関係を見直すのにふさわしい日だからです。
そして、昭和天皇のご冥福をお祈りして、昭和の良き伝統文化を見直すことも必要だと思います。
 by 【平成芭蕉

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