映画アニメ「マダガスカル」で有名になった島
ライオンやキリン、ペンギンが活躍する映画で有名になったマダガスカル島は、「アフリカの中のアジア」と呼ばれるほど日本と共通点があります。
また、豊かな自然と独自の生態系も魅力があり、マダガスカルの動植物のうち、なんと90%がマダガスカルでしか見られない固有種なのです。
固有種の多い自然遺産マダガスカル
私は訪れる土地の歴史にも関心がありますが、幼少の頃は山の中に住んでいたこともあり、夏になると旧街道に沿った森や山を探索して自然界に生きる動植物の観察もします。
そしてこの自然界の生命体の観察に最もふさわしい場所こそ、マダガスカルだと信じており、数年前はしばしばマダガスカルを訪ねていました。
マダガスカルは映画アニメで有名になりましたが、アフリカではなくモザンビーク海峡をはさんだインド洋上に浮かぶ島国で、どちらかと言えばアジアに近く、実際、彼らの主食は日本人と同じ米です。
そしてモザンビーク海峡に沈む美しい夕陽はマダガスカルに訪れた人の楽しみの一つでもあります。
そのマダガスカル島は日本の約1.6倍で、グリーンランド、ニューギニア、カリマンタンに次ぐ世界で4番目に大きい島で、1億年以上も昔にアフリカ大陸と分離したと考えられ、島に棲息する動植物の3分の2が固有種です。
有名な「星の王子さま」に登場するバオバブ
植物ではサン・テグジュペリの「星の王子さま」に登場するバオバブ、動物では横っ飛びが特徴的なシファカやキツネザルが有名です。
そのバオバブは植物分類学上では「木」ではなく「草」ですが、樹齢は500年以上と言われ、死者の魂が戻る場所と考えられているためか生命力を感じます。
私はマダガスカルを訪れた際には、「モロンダバのバオバブ並木」はもちろんですが、「ベレンティの森」にも宿泊し、ベローシファカの横っ跳びやワオキツネザルの動きをじっくりと観察していました。
マダガスカルの魅力は元気な子供たち
しかし、一番の目的は動植物もさることながら、現地で元気な子供達の笑顔に出会うことでした。
そもそも当時、私が同行したツアーは「世界の笑顔に出会う旅」という名称で、ツアー中、アウトリガーカヌーに乗ってベタニア漁村という小さな村で出会ったベズ族の子供達の表情は忘れられません。
マダガスカルのような日本から遠い国の手配が面倒なツアーは、最近は敬遠されつつあるのかもしれませんが、現地には日本人を温かく迎えてくれる強力な助っ人がいるので、私はもっと現地を深く知るマニアチックなツアーを企画すべきだと思っています。
いつも周囲の批判を浴びながらも特殊なツアーを実践してきた私ですが、現状、なかなか後継者が現れないのがつらいところです。
しかし、批判を恐れず、私のようにチャレンジングなツアーを企画したいという新人が現れることを信じて、旅を続けたいと思います。
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