令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉の世界遺産

平成芭蕉の世界遺産 世界最大級のラン園で有名な「シンガポール植物園」

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南国シンガポール唯一の世界遺産「シンガポール植物園」

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

シンガポール「建設の父」トーマス・ラッフルズ

今日アジア有数の近代国家と呼ばれるシンガポールですが、19世紀初頭までは小さな漁村に過ぎませんでした。しかし、1819年にイギリス東インド会社トーマス・ラッフルズが、マレー半島の南端に位置するシンガポールの地理的な優位性を確信し、当時、島を支配していた王族と交渉して土地を獲得、港や都市の整備を進めました。港を関税のかからない自由港とし、民族間の争いを防ぐために移民を人種ごとに住み分けるなど、基本的な計画を策定しました。

名門ラッフルズ・ホテル

そこでラッフルズはシンガポール「建設の父」と呼ばれ、上陸した記念の地は銅像が建てられ観光名所となっており、シンガポールの名門ホテルであるラッフルズ・ホテルの名前の由来にもなっています。

シンガポールと言えば、高層ビルに囲まれた近代的な風景とマーライオンを思い浮かべる人が多いと思います。そのシンガポールのシンボルとされるマーライオンは、上半身がライオン、下半身が魚の像で、波を象った台の上に乗り、口から水を吐いています。

シンガポールのシンボル「マーライオン」

シンガポール観光の目玉「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」

しかし、今日、シンガポール観光の目玉は、1859年開園の「シンガポール植物園(ボタニック・ガーデン)」「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」と呼ばれる近未来型植物園です。

超巨大植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」は、シンガポールのきらめく街並みを一面に見渡すことができる世界最大の屋上インフィニティプールで有名なマリーナ・ベイ・サンズ ホテルの正面に位置し、地上から空に向かって花が開くように人工大木がそびえ立つ壮大なスケールと近未来感を堪能できる、いま一押しの観光スポットです。

近未来型植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」

一方の「シンガポール植物園(Singapore Botanic Gardens)」は、シンガポール初の世界文化遺産で、世界最大級のラン園や美しい熱帯の花々を鑑賞することができます。世界遺産といえば古くから残る建造物や国を代表する自然景観が中心ですが、人の手で作られた植物園がなぜ世界遺産に認定されたかと言えば、この植物園はシンガポールの建国よりも先にこの場所に造られ、その古い歴史と景観の美しさが評価されたのです。

かつては、植物園の所長エリック・ホルッタムの事務所兼研究所であった「シンガポール植物園ヘリテージ博物館」には、植物園の歴史を伝える様々な資料が展示されており、シンガポール植物園が、ゴムやヤシ糖の生産、また蘭栽培などの産業などの確立に果たした役割を学ぶことができます。

シンガポール植物園ヘリテージ博物館

この「植物園」の主な目的は果物、野菜、香辛料やその他の素材などを産出する経済的に重要な栽培作物の価値を見極めることで、特にキュー植物園からの種苗に基づき、東南アジアでのゴムノキのプランテーションの開発と拡散に大きく寄与しています。

植物園にはシンフォニー湖、エコ湖、白鳥の湖という3つの湖やガーデン・ショップ、レストランなどが入ったビジターセンターもあります。週末になるとシンフォニー湖の演奏ステージでは、シンガポール交響楽団、シンガポール・チャイニーズ・オーケストラなどの無料コンサートが開かれています。

「ナショナル・オーキッドガーデン(ラン園)」

しかし、このシンガポール植物園のメインはやはり「ナショナル・オーキッドガーデン(ラン園)」で、シンガポールの国花「バンダ・ミス・ジョアキム」など、色鮮やかなランの花が咲き乱れ、南国を訪れた気分を盛り上げてくれます。

シンガポールの世界遺産「ボタニック・ガーデン」

またランはシンガポールの重要な輸出品のひとつであることから、ガーデン内ではランを鑑賞できるだけでなく、新種開発や研究、保護活動も行われています。園内を奥に進むと、私のお勧めである「VIPオーキッド・ガーデン(VIP Orchid Garden)」にたどり着きます。小高い丘の上にひっそりと佇む洋風庭園で、世界中のVIPの名が付けられたランの花が鑑賞できるガーデンです。白く上品な「Masako Kotaishi hidenka」など、日本の皇室の名前が付いたランの花には美しさだけでなく、気品を感じます。

「雅子皇太子妃」のラン

 現在、シンガポールでは植樹などの緑化政策が積極的に進められており、グリーンシティ」とも呼ばれていますが、シンガポール植物園はシンガポールの緑化などのキャンペーンに重要な役割を果たしてきました。植物園を散策すれば、国のなかに自然があるのではなく「自然のなかに人が住んでいる国」のように思えてきます。都会であるにも関わらず、緑を感じられる場所があちこちにあり、とても癒される国です。

緑豊かなシンガポール

平成芭蕉メッセージ ~「旅の質」が人生を変える

「小説が書かれ読まれるのは人生がただ一度であることへの抗議」という言葉がありますが、私にとって旅することは、一度限りの人生を最大限に楽しむための創造活動なのです。そして私は、人生を楽しむために必要な「心のときめき」は、「知恵を伴う旅」を通じて得られると考えています。

そこでこの度、私はその知恵を伴う日本遺産や世界遺産の旅を紹介しつつ、平成芭蕉独自の旅の楽しみ方とテーマ旅行に関する企画アイデアノート、さらに著者が松尾芭蕉の旅から学んだ旅行術について紹介した『平成芭蕉の旅指南 人生が変わるオススメの旅 旅の質が人生を決める』と題した本を出版しました。このブログと合わせてご一読いただければ幸です。

参考記事:世界遺産の旅における「へー、そうだったの」

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って世界遺産を旅しています

平成芭蕉の世界遺産

平成芭蕉の世界遺産

「平成芭蕉の世界遺産」はその世界遺産についての単なる解説ではなく、私が実際に現地に赴いてその土地に生きる人たちと交流した際に感じた感動の記録です。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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