令和の「平成芭蕉」

令和の「平成芭蕉」

平成芭蕉同行の旅

イザベラ・バード『日本奥地紀行』を訪ねる~東洋の桃源郷 秋の山形路3日間

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イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を訪ねる旅

今回のツアーの企画は、さる6月26日(金)、株式会社高見屋旅館の木村常務及び山形市の青木課長と山形蔵王に顧客を誘致する旅行を検討する中で生まれました。

従来、山形と言えばサクランボ狩りや蔵王温泉でのスキー、ハイキングが中心でしたが、新しいテーマ旅行の試みとして、山形を「東洋のアルカディア」と称賛した英国女性旅行家「イザベラ・バードの足跡を訪ねる」というツアーを企画した次第です。

有難いことに元山形市立第四小学校校長でイザベラ・バード研究家である渋谷光夫先生がツアーに同行していただけるということもあり、私も添乗員の丹治をサポートしながら、渋谷先生の解説に補足説明するという形で同行する運びとなりました。

長旅が元気の秘訣~イザベラ・バードも絶賛したカナディアン・ロッキー 参照

イザベラ・バード『日本奥地紀行』東洋の桃源郷 秋の山形路3日間

~イザベラ・バード研究家 渋谷光夫先生の解説~

 2015年10月28日(水)~ 10月30日(日)

クラブツーリズム㈱テーマ旅行部顧問 黒田尚嗣

◆1日目   10月28日(水)  <東京→大宮→新潟→米沢>

7:48 東京発 Maxとき305号で新潟へ

*添乗員丹治社員が受付、黒田がコーディネーターとして同行

8:14 大宮発 大宮駅からのお客様合流(4名様)

9:59 新潟駅着 新幹線東口改札で渋谷光夫先生の出迎え

*新潟駅の南口ロータリーへ誘導

*中越交通バスの近藤ドライバーの出迎え

10:15 バスにて新潟市役所へ

*近藤ドライバー、渋谷先生、黒田より挨拶

*添乗員の丹治より旅行中の諸注意

10:20 バードも訪ねた新潟総鎮守の白山神社(車窓)

10:25 新潟市役所(イギリス国教会の教会伝道本部があった)の大黒松見学(車窓)

*「新潟は美しい繁華な町である」バード第16信

*フリップ・K・ファイソンの布教活動拠点でバードは伝道本部で1週間過ごした

10:30~10:40 パーム医院跡見学

現存するパーム医院跡

現存するパーム医院跡

*南浜2丁目にあるバードと親交のあったパーム医院跡

*バードが訪問したパーム医院は本町通り8番地にあった

*パームは医療宣教師の傍ら、近代看護法などを日本に導入した功労者

10:50~11:10 旧新潟税関庁舎(国の重要文化財)

*開港5港の中で唯一現存する、開港当時の運上所(税関)

*「擬洋風」の木造瓦葺きの平屋建築と石庫(保税倉庫)を見学

*柳都と呼ばれた新潟の面影を残す柳と早川堀が復元

*みなとぴあ(新潟市歴史博物館)の敷地内にある

11:10 日本海東北自動車道を経由して旧米沢街道へ

*昼食は各自、バス車中にて

*バードは陸路ではなく、通船川から新発田川へと入り、木崎で上陸

12:18 米沢街道(米沢の人は越後街道と呼んだ)沿いに越後の豪商「渡邉家」(車窓)

12:20~12:35 道の駅関川でWC休憩

*付近は越後関川温泉郷(桂の関、雲母、高瀬、鷹ノ巣、湯沢)

*バードはここから米沢街道の十三峠へと分け入って行く

12:40~12:50 十三峠の入り口「旧米沢街道鷹ノ巣峠」

*「これらの峠はすべて森林に覆われた山々の中にあった」バード第17信

*バードが歩いた十三峠の入り口を散策

*近くに国道113号線、米坂線が走る

13:20~13:35 榎峠、大里峠を過ぎた玉川大橋(萱野峠への入り口)見学

*玉川宿はバードが最初に訪れた山形県の集落

*荒川の支流の玉川に架かる玉川大橋からは眼下の渓谷が美しい

萱野峠へ続く玉川大橋

萱野峠へ続く玉川大橋

13:40~13:50 赤芝峡の紅葉見学

*荒川渓谷の紅葉の名所

14:25~14:55 黒沢峠のお祭り広場から敷石道トレッキング

*バードの通った往時の切石の敷石道を歩く

*途中に敷石材の石切り場が残る

*敷石道は市野々の集落に続いていたが、横川ダムによってこの集落は水没

*越後からは塩、肴、衣類、米沢からは青芋、たばこ、米等が運ばれた

14:55 車窓より宇津峠を眺め、手ノ子集落へ

*バードは宇津峠を「一大山系の数多くの峠の最後」と記した

*実際には諏訪峠が最後だが、十三峠の中でも特に険しい峠

15:28 手ノ子集落の横山家見学(車窓)

*バードは「伊藤はぞっとする料理を七皿とり」と記す

*峠を越えて安心した伊藤は厄払い縁起の食べ物「餅」を食べたと思われる

14:30~15:45 道の駅いいで「めざみの里」でWC休憩

*霊峰飯豊山とその雪解けを集め清流をなす白川流域に広がる美しい田園風景

15:45 諏訪峠を越えて羽前小松(川西町)へ

16:10 バードが宿泊した小松の金子重左衛門宅跡(現Shell GS)見学(車窓)

*バードは「これは大名の部屋であった」と記している

*伊藤が落馬した米沢警察署小松分署は今の十印菓子店(塩小倉羊羹)

16:15~16:25 川西町埋蔵文化財資料館のアルカディアの塔見学

*「鋤で耕したというより鉛筆で描いたように美しい」バード第18信

*東洋のアルカデア(桃源郷)を記念した塔

*バード直筆英文の写しの青銅板がはめられた自然石の記念碑もある

イザベラバード直筆英文碑

イザベラバード直筆英文碑

*羽前小松(現川西町)は「日本奥地紀行」の翻訳者高梨健吉氏の故郷

16:35~16:50 洲島の舫石(船繋ぎ石)見学

*バードのアルカディアと称した雰囲気を実感できる風景の中にある

*一帯は最上川、鬼面川、和田川、吉野川が合流する地点

16:50 バスにて宿泊地の米沢へ

17:20 ホテルサンルート米沢へチェックイン

18:30~19:30 9階レストラン「飯豊」にて会食

*渋谷先生提供の赤ワインで乾杯の後、会食

 

天候は曇り時々雨  14℃

〔旅日記〕

本ツアーには、9月19日(土)にイザベラ・バード『日本奥地紀行』特別講座を受講された方を中心に22名のお客様にご参加いただきました。
まずは、1858年の日米修好通商条約締結に伴い、開港5港の一つとして開かれた新潟から出発です。
新潟ではバードが過ごした伝道教会本部のあった市役所の松、バードと親交のあったパームの医院、当時の面影を残す旧新潟税関庁舎を訪ねました。
そして、バードと随行の伊藤も苦労した越後と米沢を結ぶ米沢街道の十三峠に向かいました。
最初の鷹ノ巣峠の入り口を確認し、萱野峠への玉川大橋、紅葉の名所である赤芝峡、そして当時の敷石道が残る黒沢峠道を実際に歩いてみました。
この敷石は長い間埋もれていましたが、地元の保存会の人たちの努力で甦った歴史の道であり、雨の中でしたが感謝を込めて歩きました。バードは厳しい十三峠を越えて羽前小松(現・川西町)にたどりつき、置賜盆地(米沢平野)をエデンの園と称え、「アジアのアルカディア(桃源郷)である」と書いています。
それを記念して川西町埋蔵文化資料展示館の入り口にイザベラ・バードを顕彰したアルカディアの塔と自筆英文の一部が刻まれた碑も建てられています。
「鋤で耕したというより鉛筆で描いたように美しい」とバードは表現していますが、確かに英国の田園風景とは違った豊かさを感じる絵画的な風景でした。

鳥海山展望の地

鳥海山展望の地

◆2日目  10月29日(木)  <米沢→赤湯温泉→山形→蔵王温泉>

7:00~ ホテル9Fレストラン四季にて朝食ヴァイキング

8:30 ホテル出発

*羽州街道経由で赤湯温泉へ

9:05~9:35 赤湯温泉の烏帽子山公園散策

*千本桜の名所でバードの頃は湯ノ山遊園と呼ばれていた

*八幡神社の石鳥居は吉田橋を造った石工吉田善之助の作

*バードが立ち寄ったとされる丹波館と温泉街散策

バードゆかりの赤湯丹波館

バードゆかりの赤湯丹波館

9:35~9:45 赤湯温泉観光センター「ゆーなびからころ館」で休憩

9:45 アルカディアと称された置賜へ

10:00~10:25 「ハイジアパーク南陽」のイザベラ・バード展示を見学

*ハイジアはギリシャの健康の女神ハイジより命名

*「日本奥地紀行」の原書や当時の写真等が展示

ハイジアパーク南陽のバード展示

ハイジアパーク南陽のバード展示

10:35 高橋由一の石版画「鳥上坂」と白竜湖の景観(車窓)

10:40~10:50 石工吉田善之助の吉田橋見学

*山形新幹線通過の瞬間を撮影

*上杉神社境内の飾り石と同じ親柱が欄干となっている

11:00 国道13号の掛入石通過

11:05~11:10 高橋由一の石版画の堅磐橋(かきわばし)見学

バードも歩いた堅磐橋

バードも歩いた堅磐橋

*バードが実際に通った当時の状態で残る

*旧羽州街道の眼鏡橋

11:30~12:20 上山城と月岡公園のバードの碑見学

上山城とバード称賛の碑

上山城とバード称賛の碑

*「イザベラ・バード 上山称賛の丘」石碑が建つ

*「上山の町は楽しげな家々に庭園があり、美しい風景のある温泉場」と絶賛

*バードが宿泊したかみのやま温泉街の会津屋旅館跡展望

*上山城は藩主土岐頼之と沢庵和上との「上中下三字説」で有名

12:50~13:40 八日町の「男山酒造」訪問

*工場長の案内で酒蔵見学と試飲

13:55~14:45 香味庵「まるはち」で昼食

*地産地消の郷土料理

*創業明治18年の漬物専門店で店舗と蔵は国の登録有形文化財

14:50 徒歩にて山形郷土館へ

14:55~15:35 国の重要文化財に指定された山形県郷土館「文翔館」見学

*旧県庁舎と議事堂の2棟からなるルネッサンス様式のレンガ造り3階建

*初代山形県令三島通庸の依頼で描いた高橋由一の油絵「県庁前通り」の説明

*中央階段、正庁、知事官房、貴賓室、内務部長室、警察部長室、議事堂等見学

済生館

済生館

15:50~16:35 霞城公園内の済生館見学

*旧済生館本館は初代山形県令三島通庸の命により明治11年9月に落成

*バードが山形で視察した建物として唯一残る

*バードや土木県令三島通庸の資料等見学

*「解体新書」、「蘭学事始」、「蘭学楷梯」、「本草綱目」の原本が展示

*2グループに分かれて最上階へ

17:10~17:50 蔵王温泉の歴史と文化の美術館「わらべの里」見学

*2グループに分かれて明治天皇行在所など5つの展示室を解説してもらう

*天皇家からの賜り物や江戸時代の藩主の道中用具など貴重な品々を展示

宿泊地の蔵王温泉へ

18:00 たかみや瑠璃倶楽リゾートにチェックイン

*ロビーのデスクにてお部屋の鍵を配布

19:00~20:20 ホテル3Fのレストランにて夕食

 

天候は晴れ後のち曇り時々雨  15℃

〔旅日記〕

今日は「アルカディア」と讃えられた米沢盆地、赤湯温泉、上山温泉を経由して山形へ向かいます。
赤湯温泉では桜の名所である烏帽子山公園からバードも立ち寄った温泉街を散策しました。
そしてハイジアパーク南陽にあるイザベラ・バードの展示を渋谷先生の丁寧な解説付きで見学しました。
ハイジアパークを過ぎてすぐに高橋由一の石版画にある「鳥上坂と白竜湖」を見渡せる所があり、新幹線が通るのを待ちましたが、坂道での長時間停車は危険ということもあり断念しました。
しかし、次のめがね橋「吉田橋」で山形新幹線が通過する瞬間をカメラに収めることができ、お客様のみならず、ドライバーの近藤さんも感激されていました。
また、次のバードが実際に歩いた堅磐橋も吉田橋同様に風情のある景観でした。
上山の月岡公園にはバード称賛の碑が建っており、また、眼下にはバードが宿泊した会津屋旅館のあった駐車場が見渡せる。
バードは上山温泉が東京や横浜と距離が近ければ「保養地として適している」と記し、この上山を格別に気に入ってますが、これはこの地でのおもてなしが良かったことも原因かと思われます。
実際にこの後、渋谷先生のご紹介で訪ねた八日町の男山酒造では、工場長自らが通常はグループを受け入れないにもかかわらず、気合の入った説明とおもてなしで我々を歓迎してくださいました。
香味庵「まるはち」で名物の芋煮や漬物寿司の昼食を取ったあとは、徒歩で文翔館と呼ばれる山形県郷土館を訪ねました。
渋谷先生の知り合いの職員の方から丁寧な館内説明を受け、出発時にはハーモニカ伯父さんに見送られて次なる目的地の済生館へ。済生館の名は時の太政大臣・三条実美の命名で、本来は七日町に建てられたものが霞城公園の一角に移築されました。
最後の訪問地は今晩お世話になるタカミヤホテルグループの美術館で、明治天皇の行在所を移築した建物や「庄屋の蔵」、「雅の蔵」、「古の家」、「彌平治亭」など貴重な建造物、美術工芸品が展示されていましたが、残念ながらわずか30分という短時間のしかも暗くなってからの見学でとても心残りでした。

◆3日目  10月30日(金)  <蔵王温泉→天童→尾花沢→金山→新庄→東京>

6:30~ ホテルレストランにて朝食ヴァイキング

8:00 ホテル出発

8:50~9:20 天童公園文学の森(舞鶴山)

*明治天皇の行在所となった旧東山郡役所より徒歩で公園へ

*田山花袋、志賀直哉、イザベラ・バードの碑見学

文学の森のバード文学碑

文学の森のバード文学碑

*碑には日本奥地紀行の原文「ほれぼれとしてみたくなるような地方」が刻まれる

東根の松並木

9:40~9:50 六田の与次郎稲荷神社参拝

*旧秋田藩主佐竹右京大夫義宣公の飛脚與次郎の霊を祀る

10:05~10:25 楯岡の切り通し

*高橋由一の石版画にある険しい旧道

11:00~11:25 尾花沢の芭蕉・清風歴史資料館見学

尾花沢

尾花沢

*館長による芭蕉に関する解説

*岸本八郎兵衛宛の芭蕉真筆を展示

*資料館は旧丸屋、鈴木弥兵衛家の店舗と母屋を清風宅の隣に移転復元

11:30~12:25 尾花沢の明友庵で昼食

*てんぷら、そば、餅、饅頭

13:00~13:25 猿羽根峠散策

バード、芭蕉も越えた猿羽根峠

バード、芭蕉も越えた猿羽根峠

*バードや芭蕉も歩いた旧羽州街道の一里塚

*眼下に毒沢地区

*阿久津夫妻が経営するぎゃらりぃで休憩

14:10 ピラミッド型の金山三山(薬師山、中の森、熊鷹森)展望

*バードは新庄と金山の境にある上台峠からピラミッドのような金山三山を遠望

14:20~15:00 金山宿散策

イザベラ・バード記念碑

金山を称賛したバード記念碑

金山を称賛したバード記念碑

*金山小学校近くの大堰公園内にあるバード来訪10年記念碑

大堰と金山住宅見学

*大堰は鯉が泳ぐ美しい農業用水路

交流サロンぽすと

*旧金山郵便局を改修復元した休憩所

蔵史館

*手作り郷土賞選定の施設で金山の写真等を展示

マルコの蔵

*旧家の蔵を再生させた休憩所と展示ギャラリー

15:10~15:20 金山のきごころ橋

金山杉を使ったきごころ橋

金山杉を使ったきごころ橋

 

*金山杉を使用した屋根付き歩道橋

*金山職人の技が光る金山のシンボル

15:30 旧羽街道の森合峠

15:40 イザベラ・バードの山形路の旅を終えて新庄駅へ

16:00 新庄駅に到着

*中越交通バスのドライバー近藤さんとお別れ

*16:55までショッピングタイム

17:11 つばさ156号にて東京へ

20:48 つばさ156号東京着

*新幹線改札を出て解散

*長旅お疲れ様でした

 

天候は晴れ後のち曇り時々雨  13℃

〔旅日記〕

今日は紅葉の美しい蔵王温泉「瑠璃倶楽リゾート」を後に将棋の駒で有名な天童から尾花沢、猿羽根峠を経由して金山宿を目指します。
瑠璃倶楽リゾートは故・丹下健三氏が設計した建物ですが、家具は山形の世界的工業デザイナー・奥山清行氏のコーディネイトでした。
羽州街道を北上し、豊饒の村山平野の中心にある天童の東村山郡役所にバスを停めて、徒歩で舞鶴山の「天童公園文学の森」に登りました。
ここには『日本奥地紀行』の原文を刻んだバードの文学碑を中心に左に田山花袋、右に志賀直哉の文学碑があり、天童市を一望に見下ろすことができました。
バードは天童に泊まる予定でしたが、養蚕の繁忙期で蚕棚のために宿屋の部屋はすべて塞がっており、三里半先へ進んだと言っています。我々は天童を過ぎた六田という麩の産地で石鳥居がユニークな与次郎稲荷神社に参拝した後、楯岡の切通しに立ち寄りました。
芭蕉も滞在した尾花沢の芭蕉・清風歴史資料館を見学し、そば処明友庵で昼食。
尾花沢をさらに北上すると新庄までの間に街道の難所と言われた猿羽根峠があり、ここは芭蕉もバードも馬で越えました。
あいにくの雨天でしたが、眼下には毒沢町や村山平野が一望できました。
また、近くの舟形町西ノ前遺跡からは国宝土偶である「縄文の女神」が出土しています。
バードは新庄から金山へは上台峠の道を進んでおり、この峠からピラミッドみたいな金山三山を見ています。
雨天のため、はっきりとは見えませんでしたが、一番手前の薬師山ははっきりと確認できました。
金山では金山小学校の校門そばにあるバードの記念碑を見学した後、白壁と金山杉を用いた金山住宅の町並や鯉の泳ぐ大堰公園を散策しました。
最後に金山杉を使った屋根付きの「きごころ橋」を見学しましたが、映画「マディソン郡の橋」に登場するカバードブリッジ(ローズマン橋)を思い出すお客様もいらっしゃいました。
いよいよ秋田県という薬師山と中ノ森の鞍部を走る森合峠を近藤ドライバーの好意で走っていただき、イザベラ・バードの山形路を訪ねるツアーは終了しました。
新庄駅で3日間お世話になった中越交通の近藤さん、そして丁寧な解説でお客様を楽しませてくださった渋谷先生とお別れし、山形新幹線に乗車しました。
本ツアーはまさにこのお二人のご協力とご尽力のおかげと心より感謝し、今後も続編を考えたいと思いました。

金山大堰

金山大堰

平成芭蕉の「令和の旅指南」シリーズ第5弾『生まれ変わりの一人旅』

出羽三山の「生まれ変わりの旅」で、私は月山の月読命という月に願い込めましたが、今の私の課題は「月を見上げて、日々の腕立て伏せが出来るか?」ということです。『月』を自らの目標や夢と捉え、『腕立て伏せ』を日々の行動や取り組みと考え、どれだけ、自分自身の目標を見続けながら、日々行動しているのかという問いかけです。

月山頂上の月山神社

どんなに月に祈りを込めて夢を語っても行動していなければ手にすることはできません。しかし、行動していたとしても目標や夢を見続けていなければ、目の前に現れる出来事をこなしていくだけの味気ない作業になってしまいます。

これからの将来、自分自身が目指すところ、求められることに向かっていくためには、まず「今、何をすべきか」を考えつつ、今の行動は目標にどう紐付けられるのかを自分自身に問いかける必要があります。

立ち止まっては悩み、不安になることも沢山ありますが、そんな時に私は「生まれ変わりの一人旅」で出会った人の言葉や笑顔を思い出し、その方々に恥じぬ行動をしていくことで進むべき方向へと軌道修正されていくように感じています。

どれだけ、私たちは決めた目標を見続けているのか、そして、そこに辿り着く道のりを歩めているのか。こうした疑問を抱いた時には、やはり目標を見失わず、感情を老化させないためにも「生まれ変わりの一人旅」に出て、一歩を侮ることなく、一歩を信頼して進みましょう。令和の旅指南シリーズ5冊目の『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』では、感情の老化を防ぐ私の体験をご紹介しています。

★平成芭蕉ブックス
 ①『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅
 『松尾芭蕉の旅に学ぶ 令和の旅指南Ⅲ』:芭蕉に学ぶテーマ旅 「奥の深い細道」の旅
 ④『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』: 感動を味わう一人旅のススメ
 ⑤『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅

「令和の旅指南」シリーズ

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って旅しています。

平成芭蕉のテーマ旅行

平成芭蕉の旅語録

「平成芭蕉同行の旅」では、私が実際にお客様をご案内したツアーの中でも特に印象に残っている旅をご紹介しています。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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