令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉の旅語録

平成芭蕉の旅語録〜NHK「ごごナマ」番組で西川きよし師匠と対談

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NHK「ごごナマ・おいしい金曜日」で街道の魅力を語る

平成芭蕉は本日(令和元年6月7日)、NHK大阪発『ごごナマ・おいしい金曜日』にゲスト出演しました。

吉本の西川きよし師匠、テンダラーの濱本広晃さん、そして三戸なつめさんに私がおすすめの街道を紹介する

「週末行きたくなる!街道歩き旅のススメ」

という番組でした。

前半では京街道を実際に歩かれた濱田マリさんと京街道の魅力をご紹介し、淀川の有名な「くらわんか舟」で売られていた「くらわんか餅」をクイズで解説する場面では、枚方観光大使のゆるキャラ「クラワンコ」君も登場しました。

この京街道は、「東海道57次」とも呼ばれ、東海道53次の宿場に加えて、京都の山科追分から伏見、淀、枚方、守口の4宿を結び、大坂の高麗橋までを結ぶ街道です。

街道沿いのお地蔵さん紹介では、山崎の油売り伝説で知られる伏見西岸寺「油懸地蔵」の「油」の部分を答えていただく問題が出されましたが、この西岸寺については、番組ではお話ししできませんでしたが、私の旅の師匠である松尾芭蕉も「野ざらし紀行」で訪れており、

「我布(わがきぬ)に ふしみの桃の 雫(しづく)せよ」

という句碑が残っています。

伏見西岸寺の油懸地蔵

伏見西岸寺の油懸地蔵

芭蕉さんは伏見西岸寺の三世住職であった任口上人に会った際、その喜びを伏見の名物であった桃にことよせて詠んだもので、私は「野ざらし紀行」のツアー企画をするために何度か訪れ、この「油懸地蔵」付近で「あぶら」を売っていました。

番組では私の好きな街道グルメ紹介もあって、私は伊勢参宮街道の「へんば餅」と竹内街道の「どっこい饅頭」をオススメしました。

伊勢の「赤福」は有名ですが、この「へんば餅」は知る人ぞ知る伊勢の名物で、伊勢市内の4か所のお店でしか手に入りません。

名称の由来は番組でも紹介しましたが、当時は伊勢参宮街道最後の宿場町である小俣で売られており、伊勢に参拝に来られた人たちがこの地で餅を食べて休憩した後、乗ってきた馬を返して参宮したことから、へんば(返馬)餅と呼ばれるようになりました。

また、「どっこい饅頭」は竹内街道の當麻寺駅前で売られており、相撲の発祥地と言われる當麻にちなんで、相撲に関連する「どっこい」という名前が付けられました。

ここでしか食べることのできない和風スイートポテトの味が魅力の饅頭です。

相撲発祥に関しては日本書紀に記録があり、大和の国の強者、當麻蹴速(たいまのけはや)と出雲の国の強者と言われた野見宿禰(のみすくね)が足で蹴りあう相撲で競ったことが始まりです。

平成芭蕉が三戸さん、濱田さん、濱本さんにおすすめした街道

番組の後半は、私の「おすすめ街道紹介」でしたが、

三戸さん濱田さんには「スイーツ好きにはたまらない!長崎街道」、

濱本さんには日本遺産にも登録されている「ウォーキングに最適!鯖街道」

をおすすめしました。

最近は鯖街道人気ですが、長崎街道は昨年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産登録されたこともあり、今、注目の街道です。

この街道は江戸時代、海外との唯一の窓口であった出島に荷揚げされた砂糖を運んだ道で、別名、「シュガーロード(砂糖の道)」と呼ばれています。

南蛮から伝わった菓子は、それまでの和菓子とは異なり、砂糖をふんだんに使うものでした。

そのため長崎街道沿いでは、菓子の世界に革命がおこり、「鶏卵素麺」、「小城羊羹」のような全国的にも有名な銘菓が誕生したのです。

西川きよし師匠には村おこしの「オムライス街道」をご紹介

「ごごナマ」で西川きよし師匠と対談

「ごごナマ」で西川きよし師匠と対談

西川きよし師匠には、通常の歩く街道ではなく、ご出身の高知に近い日高村の村おこし企画「オムライス街道」をご紹介しました。

これは、人口5000人ほどの小さな日高村が、特産である糖度の高いシュガートマトを使ったオムライスを、村を通る国道33号線沿いの飲食店(現在は9店)で供するようにしたユニークな街道です。

特産品の「シュガートマト」のブランド名も広がり、今では休日ともなれば多くの人が訪れる人気の街道となっています。

農林水産省の「ディスカバー農山漁村の宝」の優良事例にも選ばれ、地方創生事業の好例かと思います。

番組では十分に街道の魅力をお伝え出来ませんでしたが、この番組を通じて一人でも多くの人が身近な街道歩きに挑戦し、「時の流れの忘れ物」をつくっていただければ嬉しく思います。

街道歩きには目的地はあってもゴールはありません。

日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産!

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されることを記念して、私はこのたび『縄文人からのメッセージ』というタイトルで令和の旅を語り、Amazonの電子本として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
 ①『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅
 ②『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅 

平成芭蕉ブックス『令和の旅指南』

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って日本遺産を旅しています。

平成芭蕉のテーマ旅行

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平成芭蕉は「検索すればわかる情報」より「五感を揺さぶる情報」を提供します。旅とは日常から離れ、いつもと違う風、光、臭いなど五感を通じて自分を見つめ直す機会です。そしていつもと違う人に会い、いつもと違う食事をとることで、考え方や感じ方が変わります。すなわち、いい旅をすると人も変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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