令和の「平成芭蕉」

令和の「平成芭蕉」

平成芭蕉の日本遺産

平成芭蕉の日本遺産 日本遺産の旅を楽しむためのホームズ流観察術

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日本人にとって重要な日本遺産の旅~ホームズ流の観察術で日本遺産を学ぶ

日根荘ガイド養成講座

日根荘ガイド養成講座

2月28日は泉佐野市の「エブノ泉の森ホール」において、日本遺産「日根荘」ガイド・支援団体養成講座第6回として「旅行から人生が変わる」という演目で講義しました。

これは1月24日に開催された「旅引付と二枚の絵図が伝えるまち-中世日根荘の風景-日本遺産認定記念シンポジウム」に続くものです。

泉佐野市の日本遺産「日根荘」風景

泉佐野市の日本遺産「日根荘」風景

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、政府のイベント自粛要請があって多くの集会が中止になっていますが、本講座には20名以上の熱心な方々にお集まりいただきました。

泉佐野市エブノ泉の森ホール

泉佐野市エブノ泉の森ホール

私は今回のような危機を乗り切るためには、先人の知恵を学ぶことが必要だと思います。

その意味では偉大なる先人が残してくれた伝統的文化や有形・無形の遺産に関する物語を学ぶ日本遺産はとても重要です。

日根荘の慈眼院多宝塔(国宝)

日根荘の慈眼院多宝塔(国宝)

なぜなら、この日本遺産の旅は通常の旅とは異なり、3つの無形資産をバランスよく与えてくれるからです。

資産には不動産などの有形資産と形のない無形資産がありますが、私は日本遺産の旅を通じて次の3つの無形資産を得ています。

①技術・知恵の習得や人脈などの金銭的な所得を生み出す「生産的資産」

②家族や友人との仲間意識、健康や幸福感などの元気の源となる「活力資産」

 ③勇気や柔軟性、自己分析力などの変化に対応するための「変身資産」

私たちは子供の頃には親に育てられ、成人してからは社会によって育てられました。しかし、還暦を過ぎて歳をとれば「自分が自分を育てる」必要があります。

そして「自分自身を育てる」には、欧米の「マニュアル」方式から日本風の「才覚」方式へ回帰すべきだと思います。

日本風の「才覚」とはTPOに応じて臨機応変に対応することで、今日のように将来の見えない世界で生き、「知らないことを知る」行為を行うには、この臨機応変な姿勢と完全を求めないことが必要なのです。

日本遺産の地をドライブ

日本遺産の地をドライブ

そして、これらのことをすべて教えてくれるのが「好奇心を抱いて旅する」ことですが、その理想的な旅が日本遺産の旅です。

なぜなら日本遺産の旅では、「何を見る」とか「どこへ行く」だけではなく、物語を追求する中で「なぜ」「誰」にこだわるようになるからです。

そして、「なぜここに来たのか」「どこに行けば何が得られるのか」「誰と会うのか」といった行動する「意図」や「目的」「理由」を明確にし、自分の物語をイメージできるようになれば、日本遺産のストーリーの旅となるのです。

日本遺産の旅にはホームズ流観察術が必要

脳は行動する「理由」が明確になれば、より活性化して行動がスムーズになりますが、その原点はまずはしっかり観察することです。

私、平成芭蕉は「日本のホームズ」とも自称しており、ホームズ関係の著作はほとんど読んでいます。

「ホームズ」はアーサー・コナン・ドイルが創作した 架空の人物ですが、彼の観察力や人間力に関心を持つ人がシャーロッキアン仲間にも多いのです。

シャーロックホームズ

シャーロックホームズ

ホームズが最初に登場した「緋色の研究」の中で彼は相棒となるワトスン博士に次のようなことを語っています。

①「君はただ眼で見るだけで、観察するということをしない。見るのと観察するのとでは大きな違いがある」

②「知らないのは、心で見ないからだ」(不思議に思わない)

③「分からないのは見えないのではなく、不注意だからだ。見るべき場所を見ないから、それで大切なものをすべて見落とすのだ」

ホームズは依頼人の身振りや立ち居振る舞い、行動のクセ、服装や表情から相手の様々な情報を得て相手の心を読む天才ですが、彼の観察術は大いに学ぶべきなのです。

私たちがいかに観察していないかは、例えばトランプの絵札で「顔の向きには意味がある」ことを知っている人が少ないことでも明らかです。

各人が興味を持っているか否かで顔の向きが異なる

ハートは愛、ダイヤはお金、クラブは知識、スペードは死を表す。

そこで、歳をとってもまだ死にたくないので、スペードでは顔は正反対を向いています。

また、顔の向きだけでなく、トランプには次のような隠された秘密(ストーリー)があるのです。

赤は昼(日の出から日没)、黒は夜(日没から日の出)

春はクラブ、夏はダイヤ、秋はハート、冬はスペード

トランプの52枚は1年52週を表し、13枚は四季の13週

数字を合計すると364、ジョーカーを加えて365日、予備のジョーカーは閏年

絵札にはモデルが存在する。

①クラブのキング:アレキダンダー大王 ②ダイヤのキング:カエサル ③ハートのキング:カール大帝(シャルルマーニュ)

④スペードのキング:ダビデ王

日本遺産の旅では事前の勉強が大切ですが、旅行情報は書物やメディア等から得られる知識、人から教えを請う教養、実際に経験して生まれる知恵を身につけることによって蓄積され活かされます。

日本遺産の旅では事前学習が大切

日本遺産の旅では事前学習が大切

そのためにはホームズ流の観察術を身に付け、何事にも疑問を抱き、まずは推理してから、好奇心をもって調べる習慣が身に着けることが肝要です。

一般社団法人日本遺産普及協会と日本遺産検定

私は2023年、「日本遺産ストーリー」を通じて地域の魅力を国内外に発信する目的で、有志とともに一般社団法人日本遺産普及協会を立ち上げました。そして、協会では日本遺産ブランドの普及と日本各地の文化や伝統の普及・活用に資する目的で日本遺産検定を実施しています。
本検定は3級・2級・1級に分かれ、まずは3級(ベーシック)が開始されていますので、「日本遺産」をはじめ「日本文化」「日本史」「地域振興」に関心のある方は、下記の『日本遺産検定3級公式テキスト』(黒田尚嗣編著・一般社団法人日本遺産普及協会監修)を参考に受験していただければ幸です。お問合せ先・お申し込み先:一般社団法人日本遺産普及協会

平成芭蕉メッセージ ~「旅の質」が人生を変える

「小説が書かれ読まれるのは人生がただ一度であることへの抗議」という言葉がありますが、私にとって旅することは、一度限りの人生を最大限に楽しむための創造活動なのです。そして私は、人生を楽しむために必要な「心のときめき」は、「知恵を伴う旅」を通じて得られると考えています。

そこでこの度、私はその知恵を伴う日本遺産や世界遺産の旅を紹介しつつ、平成芭蕉独自の旅の楽しみ方とテーマ旅行に関する企画アイデアノート、さらに著者が松尾芭蕉の旅から学んだ旅行術について紹介した『平成芭蕉の旅指南 人生が変わるオススメの旅 旅の質が人生を決める』と題した本を出版しました。このブログと合わせてご一読いただければ幸です。

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って日本遺産を旅しています。

平成芭蕉の日本遺産

平成芭蕉の日本遺産

この「平成芭蕉の日本遺産」は、単なる日本遺産登録地の紹介や旅情報の提供ではなく、「平成芭蕉」を自称する私が、実際に現地を訪れて、地元の人と交流し、私が感じたことや認定されたストーリー対する私自身の所見を述べた記録です。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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