令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉の日本遺産

平成芭蕉の日本遺産 文化庁認定日本遺産「ストーリー」旅の楽しみ方

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日本遺産の旅は「ストーリー」を追体験する「試住の旅」

旅に出る理由は「人生がただ一度であることへの抗議」

人生は一度限りなので無限の可能性の中から1つしか生きることができません。

よって私は別の土地に生きる別の自分のストーリーを思い描くために旅に出るのです。

北村薫の著作『空飛ぶ馬』「小説が書かれ読まれるのは人生がただ一度であることへの抗議」という言葉がありますが、「小説」を「旅」に置き換えると旅も同様だと思います。

すなわち旅は私にとっては、一度の人生への抗議として、憧れ、観察、発見そして創造活動なのです。

言い換えれば、自分の生きてきた「物語」と旅先の「物語」とが織りなす新しい「物語」の創造です。

そこで日本遺産のストーリーは、自分の「物語(ストーリー)」と対比させてこそ生きた旅になると思います。

「忠犬ハチ公」のような実話物語でなく、たとえそれがフィクションであっても、設定された舞台が実際に存在する場合も多く、その舞台を訪れて主人公の気持ちを考えるのも旅の楽しみです。

ストーリーを認定する「日本遺産」が発表される以前の名所旧跡を訪ねる旅も、そこにはその土地の「物語(歴史)」がありました。

すなわち、旅は「物語」を求める行為でもあり、日本遺産の旅は訪ねる土地への移住に近い「試住の旅」でもあるのです。

日本遺産の旅とストーリー(物語)

ストーリー(物語)にはそれを「語る人」、「聴く人」、「読む人」の心が入ってきます。そして「読む人」が現地で「聴く人」となり、その土地に対する想いから自らが「語る人」になってはじめて「ストーリー」は旅となるのではないでしょうか。

日本の観光産業において、従来の人数重視の政策では一人当たりの観光消費額が減ってきていることや春秋の観光シーズンに集中することから起る深刻な交通問題等の課題が提起されています。

 そこで「日本遺産の旅」は従来の有名社寺のような「点」としての観光地に集中させるのではなく、「ストーリー」を通して「線」又は「面」的な広がりを持つスタイルに転換する、 すなわち「量から質」への転換が行われるのです。

日本遺産の旅は「ストーリー」を追体験するツインタイムトラベル

そこで、日本遺産を語る理想の旅は、一話完結ではなく、顧客に「時の流れの忘れ物」を残してもらう旅、 すなわち、同じ場所にもう一度来たくなるような気付きと同時に知的好奇心を提起する旅でなければなりません。

目の前のハード(文化財)は変わらずとも訪れる人のソフト面は変化し、進歩しています。

歴史は通常、勝者の歴史ですが、そこには敗者の歴史もあり、一回訪れただけでは理解できません。

よって、ストーリーの旅は「人の心に火をつけるきっかけ」でなければならないと思います。

旅行は歴史を感じる場であり、現在と比較し、過去を連想するツインタイムトラベルであり、ダブルスタンダードを理解すべきなのです。

そして「ストーリー」を追体験し、ツインタイムトラベルを通してダブルスタンダードを体験する場が日本遺産の旅なのです。

日本遺産のストーリーを理解する方法

旅先での生活を知る食事

日本は小さな島国ですが、歴史は古く、変化に富んだ深い伝統文化を有しています。

 そこで土地のストーリー(物語)を理解するには次の3つの段階があります。  

①その土地を観る(観光の原点)
*土地の歴史・風土・伝統・慣習・地名の理解 

②その土地の生活を知る
*地産地消の食物、空気・水・名産を食する

③その土地のエネルギーに触れる
*伝統技術を学ぶ、人と触れ合う、温泉・森林浴

すなわち「ストーリー」の在り方は、頭で理解するだけでなく、体感していただくイメージです。

その手法としては「歴史ある街道」を歩いて、地元の人と触れ合うことが一番のお勧めです。

日本遺産の「ストーリー」を楽しむには

旅行は旅立つ前に学習すればするほど、旅行中の発見や感動は大きく、旅行後の思い出も増えますが、 旅行後に振り返ることによって、さらに旅の思い出は輝きを増します。

そこで、日本遺産の「ストーリー」を楽しむには

① 人や物に対する鋭い観察眼を持ち、好奇心を抱く 言葉のメッセージだけでなく、メタメッセージ(言葉以外の態度等)を感じ取る能力を磨く
   
② 調べる前に推理する重要性を知る   

③ Look(ちらっと見る)ではなく、Watch(観察)&See(理解)で、真なるものを見抜く 

そして旅行中に自分にとって関心のあるテーマ(物語)を見つけ、そのテーマを深めていくことが日本遺産の「ストーリー」を楽しむコツかと思います。

日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産!

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されることを記念して、私はこのたび『縄文人からのメッセージ』というタイトルで令和の旅を語り、Amazonの電子本として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
 ①『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅
 ②『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅 

平成芭蕉ブックス『令和の旅指南』

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って日本遺産を旅しています。

平成芭蕉の日本遺産

平成芭蕉の日本遺産

この「平成芭蕉の日本遺産」は、単なる日本遺産登録地の紹介や旅情報の提供ではなく、「平成芭蕉」を自称する私が、実際に現地を訪れて、地元の人と交流し、私が感じたことや認定されたストーリー対する私自身の所見を述べた記録です。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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