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危機遺産から脱したアドリア海の真珠「ドゥブロヴニク旧市街」

この世の天国、ドゥブロヴニク

宮崎駿監督の映画『紅の豚』の舞台は、第一次世界大戦後のイタリアで、海賊ならぬ空賊を退治する賞金稼ぎの主人公ポルコ・ロッソの夢とロマンを描いた物語ですが、登場する街並みのモデルとなったのは「アドリア海の真珠」と呼ばれるクロアチアのドゥブロヴニク旧市街です。

アドリア海の青く澄んだ海と空の間をロッソの赤い飛行艇が舞い、オレンジ色に統一された旧市街の屋根がとても印象的でした。

イギリスの劇作家、バーナード・ショーも1929年にドゥブロヴニクを訪れ、「この世の天国を見たければ、ドゥブロブニクに行かれよ」という言葉を残しています。

ドゥブロヴニクとはスラヴ語の名称で、ラテン語ではラグーサと言い、ナポレオン侵攻まではラグーサ共和国と呼ばれる海洋都市国家でした。

イタリアのアマルフィピサジェノヴァヴェネツィアと同様に地中海貿易で栄え、次々と宗主国が変わる中でも巧みな外交術と堅牢な城塞によって都市国家としての自由と自治を守り続けたのです。

しかし、1667年に突然起こった大地震によって甚大な被害を被り、また1991年のユーゴスラヴィア連邦軍による攻撃の際も町の大半が破壊されるという悲劇を味わいました。

そして「危機にさらされている世界遺産リスト」に載せられましたが、市民の精力的な努力によって1994年にはリストから削除されたのです。

戦場となった自然遺産「プリトヴィッツェ湖群国立公園」

また、ドゥブロヴニクと並ぶクロアチアで人気の自然遺産「プリトヴィッツェ湖群国立公園」もクロアチアが独立宣言した後の1991年、連邦からの離脱に反対したセルビア人勢力との紛争の舞台となり、一時的に危機遺産リストに登録されてしまいました。

このプリトヴィッツェ湖群国立公園はブナやモミの自然林に囲まれた渓谷に大小16の湖、92の滝が点在する自然の芸術で、エメラルドグリーンの幻想的な世界を現出しています。

一帯は主として石灰岩のカルストからなり、湖群ではコケ類やバクテリアなどの光合成によって生まれた白い石灰質堆積物(石灰華)が自然のダムを造っており、水の色は、ミネラルの量や日照の角度などによって、鮮やかなエメラルドグリーンや灰色など絶え間なく変化するのです。

また、周囲の樹木は高山植物もあれば地中海の植生も見られ、生息する動物の種類も希少種も含めて数多く棲息しており、まさに生態系の博物館でもあります。

下湖群の入り口にある高台の展望台から渓谷を見下ろすと、「大滝」の名で親しまれるプリトヴィッツェ滝の雄大な姿と、緑の樹海の中に横たわる湖から溢れ出た水が、下の湖へ流れ、それがまた下の湖へと段々畑のように次から次へと注ぎ込まれていく、この光景はまさに「自然界の調和」です。

調和する自然界で「人類の調和」を目指して輝くクロアチア

このプリトヴィッツェ湖群国立公園付近では、人類もケルト人、ローマ人、スラブ人など多様な民族が次々とかわるがわる住みつき、16世紀にはイスラムのオスマントルコが支配して、その後、オーストリアが一帯を軍政国境地帯にしました。

そして、ユーゴスラビア時代になって、人気の観光地になったのですが、ユーゴスラビアが崩壊した後にはドゥブロヴニク同様に戦場と化したのです。

今では平和を取り戻し、クロアチア最大の観光地になっていますが、この公園の魅力はやはり水が紡ぐ自然界の調和であり、静と動のハーモニーです。

そこでこの地で人類の調和、すなわち友好関係が築かれれば、この公園はもっと輝きを増し、ドゥブロヴニクに勝るクロアチアの人気スポットになると思います。by 【平成芭蕉】


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