道の世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」 | 【黒田尚嗣】芭蕉さんの旅講座

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道の世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」

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新元号の「令和」を迎える2019年のゴールデンウィークは10連休です。記念すべき年に最高の想い出となる旅行に出かけましょう。

信仰と向き合う「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」

ローマ・エルサレムに並ぶキリスト教三大聖地への道

サンティアゴ巡礼路の道標

先日、日本遺産「星降る中部高地の縄文世界」の視察で、諏訪湖の北側にあたる中山道の和田峠から霧ケ峰、八ヶ岳の黒曜石産地を巡った際、久々に美しい天の川を見ることができました。
また、旧街道の宿場である馬籠宿や妻籠宿では、リュックを背負って巡礼者のごとく歩いている多くの外国人に遭遇して、フランス映画「銀河(天の川)」を思い出しました。
この映画は神の存在を歴史の時間軸で描き、「サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道Way of St. James」」を銀河(天の川)に例えたものです。
最近は、江戸時代のお蔭参りのごとく、東海道・中山道の旧道や伊勢路を歩いて伊勢にお参りしたり、熊野古道から熊野詣をする外国人も増えています。
そこで、今回はその熊野古道姉妹古道提携している世界でも珍しい道の世界遺産、スペインの「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」をご紹介します。
サンティアゴ・デ・コンポステーラはローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地に数えられています。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を目指す信仰の道

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂

伝説によれば、イエスの十二使徒の一人ヤコブがエルサレムで殉教した後、その遺骸はガリシアまで運ばれて埋葬され、9世紀初頭、星の光に導かれた司教と信者がその聖ヤコブの墓を発見し、これを記念して墓の上に今日のサンティアゴ大聖堂が建てられたと言われています。
11世紀から12世紀にかけては、中世ヨーロッパで盛んであった聖遺物崇拝と当時イベリア半島を支配していたイスラム教徒へのレコンキスタ(国土回復運動)とが連動してヨーロッパ中から多くの巡礼者を集め、スペインと外の文化をつなぐ街道となりました。
ヤコブは当時のキリスト教国の守護聖人と見なされていたため、キリスト教国の諸王は巡礼路の整備や巡礼者の保護に努め、また聖ヤコブに捧げるために巡礼路に沿った街には多くの教会や修道院を建立しました。
今も多くの巡礼者がフランスからピレネー山脈を越えてスペインの巡礼の道を歩いていますが、道沿いには11世紀の礼拝堂を修復した宿泊所も残っており、中世さながらの足を水で清め、旅の無事を祈る「洗足の儀式」が行われ、食事も提供されています。
これらは巡礼を支える人々の奉仕で成り立っており、巡礼の道を歩き続ける時間は巡礼者にとって信仰と向き合う貴重な時間となっています。
サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂は、ロマネスク、ゴシック、バロック、ネオクラシック様式が混在する貴重な教会で、10世紀から今日まで巡礼路の終着地として多くの巡礼者を迎えています。
私も多くの街道を歩きましたが、終着点が歴史ある大聖堂なので感動もひとしおです。中世の城壁に囲まれた旧市街の広場に、堂々と構える緻密な彫刻の施されたサンティアゴ大聖堂のファサードは、ローマのサンピエトロ大聖堂とはまた異なった威厳があるのです。
熊野古道等の巡礼の旅を経験された方は、是非ともこのスペインの巡礼路にも挑戦していただきたいと思います。
フランス人も多く熊野古道を訪れていますが、熊野古道とスペインの巡礼路は「信仰と向き合える」貴重な道で、ともに人生に何らかの示唆を与えてくれます。

by 【平成芭蕉こと黒田尚嗣】

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