イギリスを代表する世界遺産 女王陛下のロンドン塔
ロンドン観光のハイライトとなっているロンドン塔は1000年以上の歴史があり、世界最大級のカットダイヤモンド「カナリン」でも有名ですが、たくさんの人が処刑された中世の城塞でもあります。
正式には「女王陛下の宮殿にして要塞 ロンドン塔Her Majesty's Royal Palace and Fortress of the Tower of London」と呼ばれ、現在でも儀礼的な保管場所や礼拝所としても利用されています。
「女王陛下の宮殿にして要塞」ロンドン塔
ロンドン観光のハイライト「ロンドン塔」
2012年のロンドンで開催された第30回オリンピック競技大会では、日本は健闘して2004年のアテネ大会の37個を上回る38個という史上最多のメダルを獲得しました。
この大会のメダルはオリンピック開催前には「クラウン・ジューエル(王権の表す儀式用の宝石類)」と同じくロンドン塔にて保管されていました。
そのロンドン塔は、ロンドン観光でも人気が高く、18世紀英国文壇の大御所ジョンソン博士が「ロンドンに飽きた人は、人生に飽きた人である」と言わせたロンドンでも興味深い場所です。
女王陛下の都ロンドン
パリからロンドンを訪れて何かが違うと感じた方も多いと思いますが、その一番の理由は、パリは共和国の首都ですがロンドンは女王陛下の都であるという点です。
ロンドンの公共の場所では、いたるところにE・R・Ⅱという表示がありますが、これはエリザベスのE、女王を意味するラテン語のレギーナのR、2世を表すⅡの略字です。
ロンドン塔の衛兵ビーフ・イーターもエリザベス1世を示すERの赤い縫い取りを付けています。
ロンドン塔の象徴ホワイトタワー
ビッグベンで知られる国会議事堂からテムズ川沿いに東へ行くとタワーブリッジの手前にロンドン塔のキープ(天守閣にあたる)であるホワイト・タワーが見えてきます。
これはイングランドを征服したノルマンディーのウィリアム征服王が、1079年に築いた白亜の石造りの塔でロンドン塔の象徴です。
この内部には中世の鎧、甲冑、武具などが所狭しと展示されていますが、その中でも特に印象に残るのは一つのピカピカに磨きあげられた鋼鉄製の鎧かと思います。
ヘンリー8世とトマス・モア
これは大勢の罪のない人間を断頭台に送ったヘンリー八世のものです。
「ユートピア」の著者トマス・モアも彼の再婚に反対したため処刑されましたが、彼は断頭台で首切り男に対して「首尾よく切って下さい。
でもわしの髭には罪がないので、この髭は切り落とさないように頼みます」と言ったそうです。
「国王の臣として、されどまずは神の下僕として」との言葉を残し、時の権力者ヘンリー八世の離婚問題に反対して処刑されるも、最期までユーモアを忘れなかったトマス・モアの平静心には、日本の戦国武将たちの切腹に似た武士道精神と同時に英国人特有のユーモアのセンスを感じます。
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私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って世界遺産を旅しています
世界遺産とは地球の成り立ちと人類の歴史によって生み出された全人類が共有すべき宝物で、その内容によって①文化遺産②自然遺産③複合遺産に分類されます。この「平成芭蕉の世界遺産」はその世界遺産についての単なる解説ではなく、私が実際に現地に赴いてその土地に生きる人たちと交流した際に感じた感動の記録です。