令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉の旅語録

平成芭蕉の旅語録〜アルゼンチン パタゴニアのペリト・モレノ氷河崩落

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「氷河」の崩落で有名なロス・グラシアレス国立公園 

長い年月の雪が降り積もって厚い氷の塊となった氷河には山岳氷河そ床状氷河の2種類あります。

アルゼンチンの世界遺産「ロス・グラシアレス国立公園」には48本の氷河がある床状氷河地帯で、その中でも全長約35kmのペリトモレノ氷河は成長と崩落を繰り返す「生きた氷河」として有名です。

北半球では冬ですが南半球における夏場には、このペリトモレノ氷河の先端が轟音と共に崩れ、その「氷河大崩落」の瞬間は感動ものです。

その名も「氷河」を意味するロス・グラシアレス国立公園

ロス・グラシアレス国立公園の氷河

暑い日が続き、このままでは地球上の生態系は大丈夫かと考えた時、私はかつて訪れた南米アルゼンチンの氷河の崩落を思い浮かべてしまします。

地球温暖化とこの氷河崩落は、直接関わりはないのかもしれませんが、この暑さでは地球の環境問題を真剣に考えたくなります。

「地球に優しい」という標語がありますが、私はむしろ人類はこれまで「地球に優しくされてきた」のではないかと思っています。

その氷河崩落の場所は、南米のアルゼンチンにある、その名も「氷河」を意味するロス・グラシアレス国立公園です。

「生きている氷河」ペリト・モレノ氷河

美しいペリト・モレノ氷河

この公園はアルゼンチンの世界自然遺産で、アンデス山脈の南端パタゴニアに位置する南極、グリーンランドに次ぐ世界第3の氷河群です。

氷河はその広がりによって氷床(大陸氷河)山岳氷河に分けられますが、ロス・グラシアレス国立公園の氷河は南極やグリーンランドの氷床とは異なる山岳氷河です。

そしてこの山岳氷河の地域では、真冬でもさほど気温が下がらないので、氷河は溶けては凍る再氷結を繰り返しながら、速い速度で移動しているのが特徴です。

中でもアルヘンティーノ湖に流れ込むペリト・モレノ氷河は、中央部で1日に約2mも移動するので「生きている氷河」と呼ばれ、気温が上がる夏には、ビルほどの高さの氷河が大きな轟音とともに一気に崩落するシーンが見られるのです。

また、人気の氷河トレッキングは、船で氷河の南壁端に渡り、氷河に関する講義を受けてからガイドの先導で歩きます。

所々に大きな口を開けたクレパスがあって緊張しますが、限りなく青い氷河を踏みしめながらのトレッキングは生涯忘れられない思い出となります。

国立公園内にある唯一のホテルLos Notros

国立公園内のホテル Los Notros

私はこの国立公園内にあるLos Notrosホテルには何度か宿泊していますが、世界で最も印象に残っているホテルはどこかと問われれば、まず、この美しい氷河鑑賞ができるLos Notrosをあげることができます。

なぜなら、私はこのホテルに宿泊中、人生における重大な決断をしたことにもよります。

すなわち、父の会社をそのまま継承するか、旅行業に復帰するかという選択でした。

氷河の生成と崩落はまさしく人生そのもので、私が勤務していた近畿日本ツーリスト銀座海外旅行支店は、今ではもう存在しないのですが、この支店で育った人は皆、崩れた後の氷河のごとくキラキラと輝いていたのです。

そこで、私も当時の支店長に大変可愛がっていただいたので、最後は旅行業に身をおくべきだと考え、同じ近鉄グループのクラブツーリズムに勤務することに決めたのです。

そのお世話になった支店長は、もう故人ですが、サラリーマン哲学を教わったような気がします。

すなわち、サラリーマン社会では、個人的な頑張りだけでは限界があり、やはり上からのサポートがないと良い仕事ができないということです。

その意味では、私は上司に恵まれて今日があるといつも感謝しています。

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 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅 

平成芭蕉ブックス『令和の旅指南』

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私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って日本遺産を旅しています。

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平成芭蕉は「検索すればわかる情報」より「五感を揺さぶる情報」を提供します。旅とは日常から離れ、いつもと違う風、光、臭いなど五感を通じて自分を見つめ直す機会です。そしていつもと違う人に会い、いつもと違う食事をとることで、考え方や感じ方が変わります。すなわち、いい旅をすると人も変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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