芭蕉さんの旅語録~ 映画『沈黙』の舞台、長崎県外海の潜伏キリシタン | 【黒田尚嗣】平成芭蕉の旅物語

令和の「平成芭蕉」

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芭蕉さんの旅語録~ 映画『沈黙』の舞台、長崎県外海の潜伏キリシタン

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遠藤周作『沈黙』の舞台は潜伏キリシタンの里「外海」

『沈黙』の舞台、外海に伝わるバスチャン信仰

松川隆治会長の解説

松川隆治会長の解説

遠藤周作『沈黙』の舞台である外海潜伏キリシタン関連教会を巡ってきました。

今回も外海ボランティアガイド協会の松川隆治会長にご案内いただき、黒崎教会、出津教会、大野教会と巡り、この地に伝わるバスチャン信仰についても解説していただきました。

外海の出津教会

外海の出津教会

バスチャンとは外海地区で活動した伝道師で、黒崎教会の資料館にはその「バスチャンの日繰り」と呼ばれる教会暦が展示されており、これは「御帳」と呼ばれる組織のリーダーが管理した教会暦のことです。

もとはフランシスコ・ザビエルが1550年の教会暦を鹿児島の信徒に与えたもので、バスチャンの「日繰り」もこれにならって1634年の教会暦(グレゴリオ暦)を当時の太陰暦に改編したものと言われています。

「平成芭蕉」が案内する「旅スルおつかれ様 ハーフタイムツアーズ」(テレビ東京 11月26日放映分)で松川さんが紹介されました。

伝道師バスチャンの教え

松川会長の話では、この地区の潜伏キリシタンが約250年間、信仰を守り続けることができた大きな理由はこの「バスチャンの日繰り」の存在にあるとのことです。

これはキリストの生涯に関する祭式を年間に配分した典礼一覧で、1年を通じて信仰心を高揚させるように作られており、有名な受胎告知を意味する「二月二十六日、さんたまりやの御つげの日」から始まっています。

そのバスチャンは外海の牧野という山奥の屋敷に隠れて伝道活動をしていましたが、『沈黙』のロドリゴと同様に密告によって捕えられ、処刑されてしまいます。

しかし、彼は残されたキリシタンに希望を与える4つの予言とこの「日繰り」を残したのです。

残された人たちはこのバスチャンの伝えた信仰モデルを忠実に継承し、日本独自の組織で潜伏キリシタン文化を築いていったのです。

日本古来の「守破離」とは異なる潜伏キリシタンの信仰心

日本の武道や芸事では師弟関係の在り方の一つに「守破離(しゅはり)」、すなわち

 守:師匠に言われた「型」を忠実に「守る」ことから修行が始まる

 破:自分がより良いと思われる「型」を創り、既存の型を「破る」

 離:最終的に師匠の「型」、自分の「型」から「離れ」て技を取得する

という3段階があり、新たな流派が生まれるとされています。

『沈黙』の舞台となった外海

『沈黙』の舞台となった外海

潜伏キリシタンを支えた信仰のモデリング継承こそが遺産

しかし、外海の潜伏キリシタンの人たちは「守破離」ではなく、「守守守」すなわち、バスチャンの信仰の「型」を忠実に守り、守って継承し、守り通したのです。

今回登録された世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、出津教会や大野教会と言った建物群よりも、その集落における潜伏キリシタンを支えた信仰のモデリングこそが評価されたのだと思います。

*平成芭蕉が同行した潜伏キリシタンのテーマ旅行は下記の番組で紹介されました。

「平成芭蕉同行の旅」 旅スルおつかれ様 ハーフタイムツアーズ

前編動画(テレビ東京 2018年11月26日放映分)  

後編動画(テレビ東京2018年11月27日放映分)

日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産!

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されることを記念して、私はこのたび『縄文人からのメッセージ』というタイトルで令和の旅を語り、Amazonの電子本として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
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 ②『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅 

平成芭蕉ブックス『令和の旅指南』

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って日本遺産を旅しています。

平成芭蕉のテーマ旅行

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平成芭蕉は「検索すればわかる情報」より「五感を揺さぶる情報」を提供します。旅とは日常から離れ、いつもと違う風、光、臭いなど五感を通じて自分を見つめ直す機会です。そしていつもと違う人に会い、いつもと違う食事をとることで、考え方や感じ方が変わります。すなわち、いい旅をすると人も変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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