平成芭蕉の旅語録〜パワースポット「東国三社巡り」と鹿嶋「神の道」 | 【黒田尚嗣】平成芭蕉の旅物語

令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉の旅語録〜パワースポット「東国三社巡り」と鹿嶋「神の道」

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「お伊勢参りのみそぎ参り」の「東国三社参り」

今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で神社仏閣に詣でる機会が多く、10月には会津の「ころり三観音」を参拝しましたが、今回は江戸時代に「お伊勢参りのみそぎ参り」と呼ばれた関東のパワースポット「東国三社(とうごくさんしゃ)」を参拝し、鹿島神宮から鎌足神社までの鹿嶋「神の道」も歩いてきました。

東国三社の位置関係

東国三社とは、茨城県にある「鹿島神宮」「息栖(いきす)神社」、千葉県にある「香取神宮」の三社をまとめた呼び名で、この三社の位置を結ぶと直角二等辺三角形になり、そのトライアングルエリア内には強力なパワーが存在すると言われています。

鹿島神宮の奥宮

これら三つの神社が「東国三社」と併せて呼ばれるのは、それぞれに祭られる建御雷(タケミカヅチ)神天鳥船(アメノトリフネ)神経津主(フツヌシ)神の三神が、共に天照大神から派遣されて、大国主神に国を譲るように迫った「国譲り」神話に登場するからです。

東国三社巡りでの息栖神社

東国三社のうち参拝者も少なく、他の二社に比べて落ち着いた雰囲気の息栖神社は、鹿島と香取に祭られる二神が武神であるのに対して、息栖神社は武神の乗り物であった「天鳥船」という神が祀られています。

「天鳥船」という神を祀る息栖神社

息栖神社大鳥居の両側には「忍潮井(おしおい)」と呼ばれる四角い井戸が二つあり、この井戸こそが息栖神社の主神「久那戸神(くなどのかみ)」で、数ある日本の神様の中でもとりわけ珍しい、"井戸の神様"です。そして二つの井戸の底には瓶が沈んでおり、それぞれ「男瓶(おがめ)」「女瓶(めがめ)」と呼ばれ、水がよく済んで瓶がはっきり見えれば、ご利益があると言われています。

「忍潮井(おしおい)」と呼ばれる四角い井戸

残念ながら、今回ははっきりとは見えませんでしたが、この井戸は伊勢の明星井山城(伏見)の直井とともに日本三霊水の一つになっています。

境内には神楽鈴や一円玉のデザインとされる「招霊(おがたま)の木」があり、神楽鈴の「鈴なり(豊作)」一円玉の「丸くおさまる(円満)」に繋がる木です。また、この木はその名前が示す通り、神様の御心霊をお招きする木ということで、地鎮祭などで使われる榊と同様に神籬(ひもろぎ)とされ、古事記の「天の香久山の笹葉」とも言われています。

招霊(おがたま)の木

息栖神社のある神栖市から、利根川を挟んで隣に位置しているのが「香取神宮」のある香取市で、昼食は香取市の「辻味庵」という蕎麦屋でとりました。

この地は「香取神宮」に祀られる「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」が治めていたとされ、古くは武運祈願、今日では家内安全や交通安全、縁結びなど、幅広いご利益があるとして信仰されています。

下総国の一の宮「香取神宮」

しかし、私にとっては香取神宮への参道に出店を持つ「辻味庵」の平山弘子さんにお会いしたことが御利益です。平山弘子さんは講師会の五斗美湖さんの紹介でしたが、とても明るく元気溢れるまさに幸運の女神的存在でした。

香取神宮参道出店の平山弘子さん

香取神宮の本殿は極採色の装飾が施されていますが、黒漆を基調としたシックな感じは安らぎを与えてくれます。しかし、お願い事はやはり荒魂を祀る「奥宮」です。楼門から続く旧参道沿いを歩き、鬱蒼とした木立の中にある「奥宮」は神秘的な雰囲気に満ちていて、まさにパワースポットでした。

香取神宮の奥宮

最後に訪れた鹿島神宮は、香取神宮と深い関係にあり、両神宮とも、古くより朝廷からの崇敬の深い神社です。それは、古代、現在の霞ヶ浦(西浦・北浦)・印旛沼・手賀沼を含む一帯には「香取海」という内海が広がっており、この内海はヤマト政権による蝦夷進出の基地で両神宮はその拠点とされていたからです。

利根川と香取の海

鹿島神宮の社殿が北を向いているのは、蝦夷を意識しての配置と言われています。そして鹿島神宮は境内が国の史跡、本殿・拝殿・楼門など社殿7棟は国の重要文化財に指定されており、鹿を神使とすることでも知られています。

「かしまだち」の鹿島神宮

鹿島立ちの気分で鹿嶋「神の道」を歩く

しかし、「旅」を住処とする私にとっては、「旅立ち」「門出」を意味する「かしまだち」由来の神社である点が重要です。「防人」が旅立ちで鹿島神宮に祈願したからとも言われていますが、実際、『万葉集』には防人が鹿島神に祈った次の歌が残っています。

鹿島神宮の「防人」万葉歌碑

 「霰降り  鹿島の神を  祈りつつ  皇御軍に  我れは来にしを」
  あられふり かしまのかみを いのりつつ すめらみくさに われはきにしを     『万葉集』巻20 4370番

また、今回は鹿嶋「神の道」運営委員会西岡邦彦さんに鎌足神社鹿島城址護国院鹿島神宮へと続く鹿嶋「神の道」もご案内いただきました。

中臣鎌足を祀る鎌足神社

この道は平成28年度の国土交通大臣表彰「手づくり郷土賞」を受賞しており、鹿島神宮を中心とする歴史と伝統ある文化財、そして森と湖を有する自然豊かな鹿嶋市の景観を巡る素晴らしいコースです。

鹿島神宮の「神の道」

この「神の道」を歩くと、防人になったような気分や古代から息づく日本人の心のふるさとを味わることができます。

日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産!

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されることを記念して、私はこのたび『縄文人からのメッセージ』というタイトルで令和の旅を語り、Amazonの電子本として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
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 ②『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅 

平成芭蕉ブックス『令和の旅指南』

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って日本遺産を旅しています。

平成芭蕉のテーマ旅行

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平成芭蕉は「検索すればわかる情報」より「五感を揺さぶる情報」を提供します。旅とは日常から離れ、いつもと違う風、光、臭いなど五感を通じて自分を見つめ直す機会です。そしていつもと違う人に会い、いつもと違う食事をとることで、考え方や感じ方が変わります。すなわち、いい旅をすると人も変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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