新型コロナウイルスに対抗する平成芭蕉の旅行術
新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛が続くと、出不精な人はますます旅に出かける機会が減るのではないでしょうか。そもそも出不精な人は旅に出ることを面倒なことと考えているようです。一般的に面倒くさいことはつい先送りにしてなかなか行動には移せません。
さらに、今日のような新型コロナウイルス感染拡大防止のために、3密を避ける為の準備が必要となれば、ますます出かけるのは面倒に感じてしまいます。私も面倒なことは苦手なので、この機会に面倒くさいことをいかに克服するかについて考えてみたいと思います。
まず、面倒くささの原因は何でしょうか。面倒だと感じる理由には主に2つあります。
一つ目の理由は、面倒くさいと感じることは自分が嫌なこと、嫌いなことだからです。人間誰でも嫌なことはやりたくないので、面倒に感じてしまうのです。
二つ目の理由は、面倒なことは工程数が多いからです。工程は、過程またはステップ(段階)と言いますが、このステップが多いと人は面倒に感じてしまいます。
たとえば、旅に出かける準備をするステップでは
① 旅行期間と旅行日程を考える
② 交通手段や宿泊機関の手配をする
③ ガイドブック、地図等での下調べ
④ 留守中の家庭内又は会社業務の引継ぎ
⑤ 旅先で必要な旅行用品を取りそろえる
⑥ 着替えの衣類等の旅支度
このように、意外とたくさんのステップが必要になります。そうすると、脳は面倒くさいと感じてしまうのです。
面倒な準備を軽減する脳科学的旅行術
ではなぜ人間は面倒くさいと感じてしまうのでしょうか?それには、脳のワーキングメモリーが関係しています。ワーキングメモリーとは何かと言うと、頭の中でいくつかの項目をやりくりする能力のことです。
しかし、人間は脳の中であれこれ考えるのは苦手なので、脳に負担がかかってしまうのです。すなわち、ステップ数が多ければ多いほど脳は全ての工程をイメージできずに混乱し、面倒くさいと感じてしまうのです。
それでは、この対策はどうしたらよいでしょうか。
まず、第一に旅行準備のステップ数を減らすことが有効です。ステップが多ければ多いほど人は面倒くさいと感じるので、これをなるべく減らした方がいいのです。そこで、旅に出るのが面倒だと言う人は旅程を旅の達人(旅行会社)に任せることです。旅で一番面倒な手配業務と現地で何をするかという旅程案を専門家に任せることです。
この頭を使うステップを省くことができれば、自分事の旅支度に専念できて脳の負担を減らすことができます。
第二の対策は何かと言うと、脳を見える化することです。脳の中だけで考えていると混乱するので、これを見える化します。具体的には日程を手書きでメモ帳に記録したり、スマホやパソコンに見やすく書き出してチェックリストを作るのが有効な方法です。
旅の準備のステップもこのように見える化して1つずつチェックするようにすれば漏れがありません。自分の頭の中であれこれ考える必要がなくなるので、脳の負担が減って楽になります。
私の場合は、旅行先や旅のテーマ別にチェックリストを作っていて、それを出張の準備などに活用しています。出張の時の荷物は、ほとんど決まっているので、そのリストを作り、1つずつ準備すれば忘れ物や漏れがありません。
この方法だと、脳に余分な負担がかからないので、とても楽にこなすことができます。
新型コロナウイルスを想定した平成芭蕉の旅行術ですので、ぜひ試してみてください。
平成芭蕉メッセージ ~「旅の質」が人生を変える
「小説が書かれ読まれるのは人生がただ一度であることへの抗議」という言葉がありますが、私にとって旅することは、一度限りの人生を最大限に楽しむための創造活動なのです。そして私は、人生を楽しむために必要な「心のときめき」は、「知恵を伴う旅」を通じて得られると考えています。
そこでこの度、私はその知恵を伴う日本遺産や世界遺産の旅を紹介しつつ、平成芭蕉独自の旅の楽しみ方とテーマ旅行に関する企画アイデアノート、さらに著者が松尾芭蕉の旅から学んだ旅行術について紹介した『平成芭蕉の旅指南 人生が変わるオススメの旅 旅の質が人生を決める』と題した本を出版しました。このブログと合わせてご一読いただければ幸です。
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私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って旅をしています。
平成芭蕉は元禄時代に生きた俳聖松尾芭蕉の旅から学んだことをお伝えします。旅とは日常から離れ、いつもと違う風、光、臭いなど五感を通じて自分を見つめ直す機会です。そしていつもと違う人に会い、いつもと違う食事をとることで、考え方や感じ方が変わります。すなわち、いい旅をすると人も変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。