フランスの世界遺産「パリのセーヌ河岸」 | 【黒田尚嗣】芭蕉さんの旅講座

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フランスの世界遺産「パリのセーヌ河岸」

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今日の美しいいパリ市街は、凱旋門を建てたナポレオンの甥であるルイ・ナポレオン(ナポレオン3世)が、ジョルジュ・オスマンをセーヌ県知事に任命し、その原型を作らせたものです。
しかし、今やパリはフランスの首都であるだけでなく、芸術、文化、ファッション、グルメ、さらには宗教的にも重要な都市になっています。
火災にあったノートルダム大聖堂は、12世紀に建築されたゴシック様式の貴重な建物ですが、フランス社会の象徴であるだけでなく、ヨーロッパの顔でありヨーロッパ人の魂なのです。

ナポレオンの遺言で知られる「パリのセーヌ河岸」と凱旋門

エトワールの凱旋門とフランス国旗

2012年5月15日のパリのにおけるフランス大統領の交代式では、エトワールの凱旋門に大きなフランス国旗が掲げられ、かの皇帝ナポレオンが行進してきそうな雰囲気でした。
ナポレオンの命令で建設されましたが、この凱旋門の正式名称は「アルク・ド・トリオンフ・ド・レトワールArc de Triomphe de lEtoile」、すなわち戦勝記念碑で、下には第一次世界大戦で戦死した無名の兵士たちが眠っています。
そのナポレオン・ボナパルトは「余は、余がかくも愛したフランスの国民に囲まれ、セーヌ河のほとりに眠りたい」という遺言を残しています。

パリの発祥地とセーヌ河岸

パリのシンボル「エッフェル塔」

世界遺産に登録された「パリのセーヌ河岸」は、正確にはセーヌ河のシュリー橋からイエナ橋までの約8kmで、この中にはセーヌ右岸・左岸に加えてパリの発祥地であるシテ島やサン・ルイ島も含まれます。
セーヌ右岸にはルーブル美術館シャンゼリゼ通り、セーヌ左岸にはエッフェル塔オルセー美術館、シテ島にはステンドグラスで有名なサント・シャペルやゴシック建築の最高傑作ノートルダム大聖堂があります。
1889年のパリ万博の目玉として建設されたエッフェル塔は、今でこそパリのシンボルですが、建設当時はあまりに奇抜であったために建設反対も多く、その代表であった文学者のモーパッサンはエッフェル塔1階のレストランによく通っていたそうです。
その理由として彼は「そこがパリの中でいまいましいエッフェル塔を見なくてすむ唯一の場所だから」と言い、この言葉から「エッフェル塔の嫌いなやつは、エッフェル塔に行け」ということわざも生まれました。

テーマのあるパリ観光

観光目的でパリを訪問する場合、パリの見所があまりにも多く、また内容も充実しているため、表面的な観光になりやすいので見学のテーマを設けることをお勧めします。
例えば皇帝ナポレオンゆかりの地というテーマを設け、彼の墓所であるアンヴァリッドを訪ねながらフランス史におけるナポレオンの果たした役割を考えるのです。
ナポレオン自身もルーブル宮を改築したり、マドレーヌ寺院を建てたりしましたが、彼の甥であるルイ・ナポレオン(ナポレオン3世)ジョルジュ・オスマンをセーヌ県知事に任命し、今日のパリ市街の原型を作らせ、フランスの近代化に貢献しているのです。

世界遺産を楽しむコツ

シャンソニエでの交流

世界遺産を楽しむコツは、例えばモンマルトルのシャンソニエを訪ねて、その地での時の流れを感じると共に、日本の文化と対比しつつ「歴史の何故」を追求し、現地の人とのコミュニケーションを図ることです。
また、最近はバスの乗り入れ規制もあり、団体ではノートルダム大聖堂に足を運ぶ機会も少ないようですが、パリジャンの誇りである「我らが貴婦人」聖母マリアを訪ねないでパリを去るのは、ここで戴冠式を行ったナポレオン皇帝に対しても失礼です。
この大聖堂内で行われるコンサートなど、様々な催し物に参加して現地の人との交流を図り、生きた文化に触れてこそセーヌ河岸の世界遺産の意義が理解できると思います。

by 【平成芭蕉こと黒田尚嗣】

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