ポルトガルの世界遺産「ジェロニモス修道院とベレンの塔」 | 【黒田尚嗣】芭蕉さんの旅講座

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ポルトガルの世界遺産「ジェロニモス修道院とベレンの塔」

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ポルトガル大航海時代の栄華を今に伝えるリスボン

鉄砲を伝えて日本に影響を与えた国

日本の歴史に影響を与えたヨーロッパの国はどこかと考えた場合、多くの人は英国や鎖国時代に通称関係のあったオランダを挙げるかもしれません。
しかし、私は1543年に種子島へ漂着し、鉄砲を伝えたポルトガルこそ日本に最も影響を与えた国かと思います。もし、鉄砲伝来がなければ、戦国時代の終結も遅れ、日本の歴史も大いに違った流れになっていたことでしょう。
そこで、今回はそのポルトガル大航海時代の栄華を今に伝える世界遺産をご紹介します。ポルトガルの首都リスボン市内よりテージョ川に沿って走る市電に揺られて約30分でベレン地区に到着します。

大航海時代の「発見のモニュメント」

このベレン地区がかつて新大陸への大海原へ船が出港した場所で、ポルトガルの黄金期を象徴するジェロニモス修道院、美しい姿の下には水牢というもう一つの顔を持つベレンの塔、そして広大な世界地図に発見の歴史が記された「発見のモニュメント」等があります。
ジェロニモス修道院はインド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマエンリケ航海王子の偉業を称え、マヌエル1世によって建てられたものです。
その建築資金はヴァスコ・ダ・ガマが持ち帰った香辛料の売却による莫大な利益によって賄われました。この修道院の見所は中庭を囲む回廊で2階建てのアーチには繊細な彫刻が施されています。

ヴァスコ・ダ・ガマとエンリケ航海王子

ベレンの塔もまた、ヴァスコ・ダ・ガマの偉業を記念して造られた要塞ですが、その優雅なテラスはまるで貴婦人がドレスの裾を広げているようで、司馬遼太郎は「テージョ川の公女」と呼びました。
4月25日橋を望む有名な「発見のモニュメント」の先頭に立つのは、カラヴェッラ船を持つエンリケ航海王子で、航海への熱い情熱から大航海時代を招いた英雄です。
英語圏では彼はPrince Henry the Navigatorと呼ばれ、船乗り達へ資金援助をしてヴァスコ・ダ・ガマのインド航路やマゼランの世界一周を導いた真のナビゲーターですが、本人は船酔いがひどく、自らは航海に出なかったと言われています。
しかし、彼がナビゲートした航海がなければ、日本への鉄砲の伝来やフランシスコ・ザビエルのキリスト教伝来もなく、日本の歴史は変わっていたでしょう。
私は改めて鉄砲伝来以来の長い友好関係にあるポルトガルに敬意を表したいと思います。

by 【平成芭蕉こと黒田尚嗣】

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