令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉の世界遺産

平成芭蕉の世界遺産 日本~熊野古道「紀伊山地の霊場」と花の窟神社

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古より続く信仰の熊野古道と紀伊山地の霊場

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

熊野古道と伊勢神宮

世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」は、三重県・奈良県・和歌山県にまたがる3つの霊場(吉野・大峰、熊野三山、高野山)参詣道(熊野参詣道、大峯奥駈道、高野山町石道)を対象としていますが、熊野古道と言えば、

・紀伊路(渡辺津ー田辺)
・小辺路(高野山ー熊野三山、約70㎞)
・中辺路(田辺ー熊野三山)
・大辺路(田辺ー串本ー熊野三山、約120㎞)
・伊勢路(伊勢神宮ー熊野三山、約160㎞)
・大峯奥駈道(吉野ー熊野三山)

の6つの道を指します。

さる平成25年には、20年に一度行われる式年遷宮年で、お伊勢さんへ多くの人が参詣しました。

本来ならばこの伊勢の神宮およびこの神宮で行われる種々の行事こそ、日本を代表する世界遺産かと思いますが、神宮司庁は世界遺産の登録を辞退したと聞いています。

世界遺産の獅子巌

世界遺産の獅子巌

そこで、今回は伊勢神宮に続く熊野古道の「伊勢路」と神々が眠る日本最古の神社「花の窟神社」、そして三重県 熊野市 井戸町に位置し、 国道42号 の 七里御浜 沿いの 獅子 の頭部に似た形状の岩山「獅子岩(獅子巌)」をご紹介します。これは高さ約25メートル、周囲約210メートルの砂浜を挟んだ東隣のに位置する 鬼ヶ城 にあり、熊野酸性岩 が隆起や海蝕 、風蝕によって形成された自然景観です。

伊勢路は「伊勢へ七度、熊野へ三度」と呼ばれた信仰の道

花の窟(いわや)は、日本書紀に記される神々の母、イザナミノミコトの御陵であり、熊野三山の根源地として、わが国の信仰上、伊勢の神宮と共に非常に重要な神域でした。

伊弉冉尊を祀った花の窟神社

そのため、熊野古道(伊勢路)は「伊勢へ七度、熊野へ三度」と呼ばれる信仰の道だったのです。

イザナミの埋葬地であり、古来「黄泉の国」と呼ばれた熊野は、平安時代に浄土信仰が広まった際に「現世の浄土」とされ、穢れを清め、新たな自分へと再生する「蘇(よみがえ)りの地」(黄泉から返る)と見なされました。

そこで、平安時代には法皇や公家が多数参詣し、江戸時代には伊勢のお陰参りと共に「蟻の熊野詣」で賑わいました。

自然崇拝と日本最古の神社「花の窟神社」

世界遺産「花の窟神社」

そもそも熊野信仰は、巨岩や滝などに神が宿るとする自然崇拝を起源としています。

そこで、女人禁制だった高野山などとは異なり、熊野は男女を問わず、貴賎に関わらず、すべての参詣客を優しく受け入れてくれました。

そして、熊野古道の両脇の木々は精気に満ち溢れ、たたずむ石仏は素朴で参詣客の心を和ませてくれました。

花の窟神社も社殿はなく、高さ約45mの窟がご神体であり、熊野三山や伊勢神宮成立前の太古の自然崇拝を漂わせています。

花の窟の謂(いわ)れは、季節の花々で神をお祀りし、古くから「花祭り」という珍しい祭礼を行っていたことに由来します。

健康五浴と熊野セラピーを体験

熊野は森林、河川、海、滝、温泉など自然のもつさまざまなエネルギーを享受できる霊場であり、私が提唱する五浴(日光浴・森林浴・海水浴・温泉浴・イオン浴)の旅にも最適です。

和歌山県でも今、世界遺産となった熊野を舞台に熊野地形療法(熊野セラピー)を提唱しています。

私たちの心の故郷である伊勢の神宮に参拝した後、熊野の精気に満ちた自然で心と体を癒す旅は日本人にとって究極の世界遺産を訪ねる旅かと思います。

祝!日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産登録

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されたことを記念して、私はみちのくを旅した芭蕉の研究本『松尾芭蕉の旅に学ぶ』と共に『縄文人からのメッセージ』というタイトルで縄文文化を語り、平成芭蕉の『令和の旅指南』シリーズ(Kindle電子本)として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。

また、日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』、感情の老化を防ぐ私の旅日記である『生まれ変わりの一人旅』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
 ①『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅
 『松尾芭蕉の旅に学ぶ 令和の旅指南Ⅲ』:芭蕉に学ぶテーマ旅 「奥の深い細道」の旅
 ④『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』: 感動を味わう一人旅のススメ
 ⑤『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅

平成芭蕉「令和の旅指南」シリーズ

参考記事:世界遺産の旅における「へー、そうだったの」

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って世界遺産を旅しています

平成芭蕉の世界遺産

平成芭蕉の世界遺産

世界遺産とは地球の成り立ちと人類の歴史によって生み出された全人類が共有すべき宝物で、その内容によって①文化遺産②自然遺産③複合遺産に分類されます。この「平成芭蕉の世界遺産」はその世界遺産についての単なる解説ではなく、私が実際に現地に赴いてその土地に生きる人たちと交流した際に感じた感動の記録です。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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