スリランカの世界遺産「シギリヤロック」と「ダンブッラ石窟寺院」 | 【黒田尚嗣】芭蕉さんの旅講座

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スリランカの世界遺産「シギリヤロック」と「ダンブッラ石窟寺院」

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私はこれまで日本全国、世界各国、あちこちを旅してきましたが、今振り返ると「あそこへは絶対にまた行きたい」といつまでも忘れられない国があります。
それはシンハラ語で「光り輝く島」を意味するインド南東部に位置するスリランカです。

ジェフリー・バワ建築と重なるシギリヤロックとダンブッラ石窟寺院

面積は北海道のわずか0.8倍と小さいながら、国土の大部分には雄大な手つかずの自然が広がっており、「これまでに宿泊した中で最も印象に残っているホテルはどこですか?」と問われると、私はスリランカが誇る偉大な建築家、ジェフリー・バワ設計の自然と調和したアジアンリゾートホテル「ヘリタンス・カンダラマ」と答えます。
スリランカは地理的にインドに近く、インドと歴史的・文化的な共通点があることから、なんとなく「インドに似ている国」と思われがちですが、スリランカの雰囲気はインドとはずいぶん異なっています。
ヒンドゥー教徒が大多数を占めるインドに対し、スリランカは国民の約7割が仏教徒で、国民の多くは敬虔な仏教徒で、性格も素朴で穏やかです。
そして私のまた訪ねたいスリランカのホテル「ヘリタンス・カンダラマ」は人工のカンダラマ湖を望み、ところどころ自然の岩がむき出しになっている森と一体化したホテルで、シギリヤロックダンブッラ石窟寺院というスリランカの2つの世界遺産観光拠点に位置しています。
このホテルは当初、シギリヤロック近くに建てられる予定でしたが、視察に訪れたジェフリー・バワはこれを良しとせず、急遽、予定地を変更して、現在の屹立した岩山と4世紀に造成された貯水湖が隣り合う場所に建てられました。

スリランカの世界遺産シギリヤ・ロック

スリランカの世界遺産シギリヤ・ロック

スリランカの世界遺産の代名詞「シギリヤ・ロック」

シギリヤ・レディ

シギリヤ・レディ

スリランカの世界遺産の代名詞といえば、なんといっても古代都市シーギリヤ(シギリヤ・ロック)です。
ジャングルが茂るスリランカ中央部に突如として現れる高さ195mの巨大な岩山は、5世紀の王が築いた天空都市でした。
古代から仏教僧の修験場であった岩山の上に、築かれた王宮跡ですが、頂上からは、ジャングルの壮大な景色が楽しめるほか、岩山の中腹では、美女の壁画として名高い「シギリヤ・レディ」と呼ばれるフレスコ画が残されています。
また、王宮への入り口の「ライオン・テラス」には、かつてはライオン像の頭部もあったと伝わっていますが、ライオンはスリランカのシンハラ民族の祖先とされる神聖な動物です。
一方、ダンブッラの石窟寺院は、天然の洞窟の中に紀元前1世紀から13世紀にかけて建立された石窟寺院群で、天井画と壁画が施された内部には数多くの仏像が安置されています。

ダンブッラ石窟寺院の壁画

ダンブッラ石窟寺院の壁画

ヘリタンス・カンダラマの「バワ・マジック」

私は2つの世界遺産を訪れて再びホテルに戻った際、軽いデジャヴのような感覚に襲われました。
すなわち、シギリヤ・ロックの天然石による沐浴場や高低差を利用した貯水施設の水の流れ、加えてタンブッラ石窟寺院の光と影のコントラストなどは、まさに「ヘリタンス・カンダラマ」建築と重なるイメージだったのです。
西洋建築は「内と外を隔てることによって自然の驚異から守ること」が前提ですが、バワの建築は、扉や壁、さらに天井まで取り払い、光や風を巧みに取り入れた「自然と調和する」スタイルです。
ジェフリー・バワは無宗教の人でしたが、何ものにも捉われず、ただひたすら自分が美しいと感じたものだけを追い求めていたのでしょう。

ヘリタンス・カンダラマ

ヘリタンス・カンダラマ

彼の「バワ・マジック」は、神秘の国スリランカが持つ潜在的な美しさを、建築という装置を使って表現したものだと感じました。
私が「またスリランカを訪れたい」と思う一番の理由は、この偉大な建築家ジェフリー・バワのマジックに魅かれるからかも知れません。

by 【平成芭蕉こと黒田尚嗣】

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