令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉の旅語録

平成芭蕉の旅語録~関西の新名所「宝塚北SA」と手塚治虫

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宝塚北SAの手塚治虫特設コーナーで知る手塚作品の魅力

先日、今話題の兵庫県宝塚市にある新名神高速道路の「宝塚北サービスエリア」に行ってきました。

この施設は宝塚市の「花のみち」周辺の南欧風景観をイメージした建物とパティオ、そしてお洒落なお店に加えて宝塚ならではの宝塚歌劇OGによるイベントが定期的に行われていることが特徴です。

また、メイントイレは高級会員制ゴルフ倶楽部のロッカールームを思わせるほど素晴らしく、ぜひとも利用してみて下さい。

宝塚北サービスエリア

しかし、私にとって最も興味深かったのは、宝塚が生んだ偉大な漫画家、手塚治虫の特設コーナーがあって、サファイア姫(王子)像や鉄腕アトムのトピアリーが設置されていることです。

私は、子供の頃から手塚作品および手塚治虫という漫画家に関心があって、多くの作品を読んでは、宝塚の手塚治虫記念館にも足を運びました。

このサービスエリアにはその手塚治虫のキャラクターグッズも販売されており、私はブラックジャックの名言が書かれたトイレットペーパーを買ってしまいました。

手塚治虫作品の魅力

そこで改めて感じるのは、手塚治虫の作品の魅力のひとつは『ブラックジャック』の「生か死か」と言ったパラドックスです。

例えば、他の代表作品も

『鉄腕アトム』 人間かロボット
(人間の心をもつアトム)
『ジャングル大帝』 人間か動物か
(人間の言葉を話すレオ)
『りぼんの騎士』 男性か女性か
(王子として振る舞うサファイア姫)

のように相反する問いかけがテーマです。

手塚治虫はこのような作品はレコードを聴きながら描いていたと言われ、私もそのまねをして「ながら勉強」してきましたが、曲が終わるまでに区切りをつけないといけないという気持ちから、集中力を鍛えるには良い方法でした。

しかし、天才漫画家手塚治虫の偉大さは、創造力や記憶力もさることながら、失敗しても他人の責任にしないで、自らの意思を貫き、自ら責任を取るという姿勢です。

「虫プロダクション」と手塚治虫

『鉄腕アトム』のアニメーション映画を世に出した、漫画の虫による「虫プロダクション」が倒産した際も、手塚治虫はすべての赤字を自ら負担して責任を取りました。

しかし、その倒産に至る2年前の6月、会社の方針を決める社員総会で「初心に基づく作家集団として進むか、利益追求を求めるか」といった会社の方針決議の結果、大多数の社員が利益追求を主張したため、これに失望した手塚治虫はこの時点で経営意欲を失ったのではないかと思います。

なぜなら、彼は漫画界で初めて徒弟制度的な独自のアシスタント制度を取り入れて作家集団を意識していたからです。

しかもそのアシスタントには赤塚不二夫、石ノ森章太郎、横山光輝、藤子不二雄など豪華な顔ぶれでした。

「漫画の神様」手塚治虫の偉業

しかし、虫には「無死」の意味もこめられており、虫プロ倒産後も不死鳥のごとく甦り、死ぬ直前まで漫画を描き続け、「漫画の神」として活躍されました。

もし、手塚治虫がいなければ、今日の漫画文化やアニメ文化は存在しなかったと思います。

漫画の神様であると同時に日本初の連続TVアニメ『鉄腕アトム』の創始者、日本初のカラーTVアニメ『ジャングル大帝』の作者でもあります。

今日は偶然、その手塚治虫作品の初版本を入手できて、新婚当時のときめきを覚えました。

しかし、人生においてはパートナーも重要ですが、漫画と結婚された手塚先生のように、成功の秘訣は「すべては自分の責任」と考えて生きることだと思います。

日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産!

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されたことを記念して、私はみちのくを旅した芭蕉の研究本『松尾芭蕉の旅に学ぶ』と共に『縄文人からのメッセージ』というタイトルで縄文文化を語り、平成芭蕉の『令和の旅指南』シリーズ(Kindle電子本)として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。

また、日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』、感情の老化を防ぐ私の旅日記である『生まれ変わりの一人旅』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
 ①『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅
 『松尾芭蕉の旅に学ぶ 令和の旅指南Ⅲ』:芭蕉に学ぶテーマ旅 「奥の深い細道」の旅
 ④『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』: 感動を味わう一人旅のススメ
 ⑤『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅

平成芭蕉「令和の旅指南」シリーズ

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って日本遺産を旅しています。

平成芭蕉のテーマ旅行

平成芭蕉の旅語録

平成芭蕉は「検索すればわかる情報」より「五感を揺さぶる情報」を提供します。旅とは日常から離れ、いつもと違う風、光、臭いなど五感を通じて自分を見つめ直す機会です。そしていつもと違う人に会い、いつもと違う食事をとることで、考え方や感じ方が変わります。すなわち、いい旅をすると人も変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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