クロアチアの世界遺産を巡る旅
イタリア半島とバルカン半島に挟まれたアドリア海沿岸には、歴史に翻弄されながらも中世の薫りを色濃く残し、奇跡のように美しい街が紺碧の海にちりばめられたように点在しています。
その代表が「アドリア海の真珠」と呼ばれるドゥブロヴニクですが、このツアーでは人気のプリトヴィッツェ湖国立公園やコトル、トロギール、スプリットの世界遺産も訪ねます。
一度は行きたいドゥブロヴニク クロアチア・アドリア海世界遺産巡り8日間
◆1日目 2018年8月31日(金) <成田→イスタンブール>
19:40 新東京国際空港(成田)第1ターミナル4階ウィングFカウンター前にてお出迎え
19:45 トルコ航空Fカウンターにて各自荷物のチェックイン
20:00 ブリーフィング、両替の後、保安検査、出国審査へ
20:40 37番ゲートより搭乗開始
21:25 トルコ航空053便(TK-053)にてイスタンブールへ
*機内食2回+スナック、B777-300(ABC-DEG-HJK)
*時差 -6時間
【機内泊】
〔旅日記〕 天候は雨 19℃
旅行は「百聞は一見にしかず」です。
とりわけ今回訪ねる「プリトゥヴィツェ湖群国立公園」などは、画像や言葉での説明は不可能で、実際に行ってその大自然の芸術に触れていただくしかないと思ってご案内させていただきます。
今回のホテルやバス等の現地手配については、安心できるミキツーリストにお願いしましたが、担当の西村さんとは私がKNT銀座海外旅行支店勤務の頃から30年以上のお付き合いです。
しかし、西村さんは今年の9月末で定年退職となるためにこのツアーの手配が最後の仕事となります。
そのため、通常、このコースでは日本語ガイドの同行はなく、私が説明すべきところを、優秀なスルーガイドを手配してくださいました。
天候が心配されましたが、トルコ航空で無事に成田を出発です。
◆2日目 9月1日(土) <イスタンブール→ザグレブ→リュブリアーナ>
4:25 イスタンブール国際空港到着
*International Transferに沿ってセキュリティ・チェックへ
*エスカレーターを上がってDFSエリアへ移動
5:30 電光掲示板前にて再集合
6:35 310番ゲートより搭乗開始
7:15 トルコ航空1053便(TK-1053)にてザグレブへ
*時差 -1時間
8:25 ザグレブ国際空港到着
*入国審査(パスポート)後、手荷物受取所へ移動
*現地ガイドのMr. KEN Sulimonavicさんの出迎え
*空港内の銀行でクロアチア通貨に両替
*1クロアチア・クーナ(Kn)=15円
9:00 専用バス(49席)にてザグレブ市内観光へ
*ドライバーはUNILINE D.O.OのMr.Veban
*ザグレブ国際空港から市内まで約17km
9:45 PALMTICEVA Streetの中央郵便局付近で下車後、徒歩観光
9:55~10:05 EU事務所先でWC休憩
10:15~10:30 聖母被昇天大聖堂
*カプトル地区に建つザグレブのシンボル
*1880年の地震後にネオゴシック様式を取り入れて再建された
*内部はルネッサンス様式の祭壇やバロック様式の説教壇がある
10:35 旧市街のカプトルKaptol地区を散策しながら青果市場へ
10:35~10:40 ドラツ青果市場
*「ザグレブの胃袋」と呼ばれ、ザグレブに残る最古の市場
10:40~10:50 イェラチッチ総督広場
10:50 イリツァ通りにあるケーブルカー乗り場へ
11:00 ケーブルカーでゴルニィ・グラードGornji Gradへ
11:05 ロトゥルシュチャク塔脇の展望台からドニィ・グラード地区を展望
11:10 失恋博物館、ナイーヴアート美術館を経由して聖マルコ教会へ
11:15~11:30 聖マルコ教会
*ゴルニィ・グラード地区の象徴と言える教会
*屋根の紋章は左がクロアチア王国・ダルマチア・スラヴォニア、右がザグレブ市
*教会内にはイヴァン・メシュトロヴィッチの作品が飾られている
11:30 国会議事堂、首相官邸
*「石の門」は工事中
11:35 ケーブルカーでイリツァ通りへ
11:50 ショッピングをしながらイェラチッチ総督広場へ
12:15~12:25 イエラチッチ総督広場
*ザグレブ市街の中心で旧市街のカプトル地区への玄関口
*総督広場で衛兵交代式を見学
12:30 バスにて昼食レストランへ
12:40~13:30 昼食はZLATINI MEDOビアガーデンレストランにて
*前菜 Mushroom Soup
*メイン Zagreby style pork steak with ham and cheese, stewed potatoes
*デザート Tiramisu
13:35 バスにてスロヴェニアの首都リュブリアーナへ
16:20 STRELISKA Coach Parkingよりリュブリアー市内観光開始
*リュブリアーナ公認ガイドのMis Metkaさんがご案内
16:25 ヴォドニコフ広場から竜の橋へ
16:30 竜の橋Zmajski most
* リュブリアーナ市の象徴である竜が欄干にいる
16:40 肉屋の橋Mesarski most
*「愛の誓い」の願いをこめた南京錠が並ぶ
16:50 三本橋Tromostovje
*新市街と旧市街を結ぶ小さな三本の橋
*1930年代にヨジェ・プレチュニクが歩行者用に2本の橋を付け足して現在の姿
16:55~17:05 プレシェーノレフ広場Presernov trg
*19世紀の詩人フランツェ・プレシェーレンの像
*彼の詩は1991年の独立戦争後、スロヴェニアの国歌の歌詞となる
17:10 フランシスコ会教会Franciskanska cerkev
*1736年に彫刻家フランチェスコ・」ロッバによって祭壇が作られた
*19世紀にマティ・ラングスがアーチ形の天井に彩色を施した
17:15~17:25 聖ニコラス大聖堂
*緑のドームと2つの塔が特徴的なバロック様式の教会
*内装はイタリアのフレスコ画家ジュリオ・クアーリョによる
17:25 中央市場、市庁舎を経由してケーブルカー乗り場へ
17:35 ケーブルカーでリュブリアーナ城へ
17:45~18:00 リュブリアーナ城Ljublijanski grad
* 13世紀に封建領主スパンハイム男爵が居城
* ハプスブルク家に継承され、刑務所として使われていたこともある。
18:10 バスにてリュブリアーナ市内のホテルへ
18:30 Intercontinental Ljubljana Hotelへチェックイン
*ロビー階は0階、レストランは20階
20:00~21:30 夕食は20階展望レストランにて
*前菜 Burrata Cheese
*メイン Spezzatino Veal with potatoes
*デザート Crema Caramellata
【Intecontinental Ljubljana Hotel泊】
〔旅日記〕 天候は曇り時々雨 17℃
早朝にイスタンブール空港に到着し、クロアチアの首都ザグレブ行きに乗り継ぎ、ほぼ定刻にザグレブ国際空港に到着しました。
1991年の独立後にクロアチアの首都になったザグレブは、内陸部に位置する人口およそ80万人の町で、ハプスブルク時代の面影を漂わせる建物が残っています。
空港では、ミキツーリストの西村さんに紹介していただいた、日本語ガイドのKenさんが出迎えてくれました。
Kenさんのお母さんと奥さんは日本人で、サッカーの選手団が日本に行く際にも同行される優秀な通訳ガイドですが、人間的にも素晴らしい人です。
まずはザグレブのシンボルでもある聖母マリア 被昇天大聖堂に向かいました。
カプトル地区に建つこの大聖堂は高さ100m以上の鐘楼が2つあり、市街のいたるところからも見ることができます。
1880年の大地震の後、ネオゴシック様式で修復されるも、予算不足であったため建材として近郊から採掘した柔らかい砂岩が使われたため、建造物の痛みが激しいのが残念です。
大聖堂前の広場には聖母マリアのモニュメントが立っており、泉の周りには四大天使が飾っていました。
大聖堂からはザグレブの台所であるドラツ市場を通ってザグレブ市街のヘソとも言われるイェラチッチ広場へ。
この広場はザグレブ発祥の地とされる場所なので、ここで最初の記念撮影をしました。
ザグレブとは堀、溝といった意味で、グラデッツとカプトルという2つの丘の溝がこの広場とイリツァ通りです。
我々はイリツァ通りから「年をとった貴婦人」と呼ばれているケーブルカーに乗ってグラデッツの丘を目指しました。
グラデッツの中心は聖マルコ広場で、広場の中心にはカラフルなタイル屋根の聖マルコ教会が目を引きますが、この屋根瓦はハンガリーの名窯ジョルナイ工房のセラミックで作られています。
奇跡のイコンが納められている「石の門」は城壁工事のために行くことができませんでしたが、再び訪れたイェラチッチ総督広場では貴重な衛兵交替の儀式を見学することができました。
ザグレブ市内のビアガーデンレストランで昼食をとった後はスロヴェニアの首都リュブリャーナに移動です。
リュブリャーナはルネッサンス、バロック、アールヌーボーなどの各様式の建造物が調和した芸術の都でもあります。
リュブリャーナではガイドのMetkaさんの案内で、市のシンボルである橋の橋から有名な三本橋を渡ってプレシェーレノフ広場まで徒歩観光しました。
プレシェーレノフは19世紀の詩人で「日が昇るところ、争いはこの世から消え、誰も自由な同胞となり~」の詩は1991年の独立戦争後にスロヴェニアの国家となりました。
ピンク色のファサードが美しいフランシスコ会教会やバロック様式の内装が見事な聖ニコラス大聖堂を礼拝した後はケーブルカーでリュブリャーナ城に登りました。
この城は刑務所として使われていた時期もありますが、今では市民の憩いの場所で、眼下には赤瓦の屋根が折り重なる旧市街の街並みを見ることができました。
宿泊ホテルはザグレブ市内の由緒あるインターコンチネンタルホテルでしたが、チェックインに時間がかかり、システム的にはアナログでした。
しかし、夕食の内容は満足のいくもので、とりわけデザートはこっていました。
◆3日目 9月2日(月) <リュブリアーナ→プリトヴィツェ→スプリット>
6:00 モーニングコール
6:30~ 朝食(1階のホテルレストラン)
7:45 ロビー集合
*ガイドのMr. Kenさんの出迎え
7:45 専用バスでプリトゥヴィツェへ
*ドライバーはVAINION LIIKENNEのMr. Timo
9:10 スロヴェニア・クロアチア国境
*BREGANAにてクロアチア入国
9:55~10:20 カルロヴァツKarlovacのMarcheにてWC休憩
*カルロヴァツは1579年にオスマントルコの防衛拠点として造られた
*六角形の星型の要塞とカルロヴァチュコビールで有名
10:30~10:50 トゥランジTuranj戦争博物館見学
*クロアチア紛争時の戦車等が展示されている
11:30 ラストケRastoke村車窓見学
11:40~12:35 昼食はスルンジSlunjのFENIKSレストランにて
*前菜 Tomato Soup
*メイン Whole Trout with side dish
*デザート Cheesecake
13:10 プリトゥヴィツェ湖群国立公園に到着
*大小16の湖と92か所の滝のある国立公園で1979年に世界遺産登録
*標高約640mの湖から標高約500mの湖まで階段状の滝が結ぶ
13:20 入り口でWC休憩の後、3時間コースで見学
*公園内のガイドはMr.カルロス
13:25 サスタヴツィ滝
13:50 大滝ヴェリコ・スラブ
*公園内最大のヴェリキ滝前で記念撮影
14:05 カヴァノヴァツ湖とカルジェロヴァツ湖間の遊歩道
14:10 シュブリャラ洞窟
14:20 ミルカ・トルニナ滝
*公園に寄付したオペラ歌手の名前を冠した滝
14:30 ミラノヴァツ湖
14:35 ミラノヴァチュキ滝
*コズィヤク湖の端からミラノヴァツ湖に流れ落ちている
14:50~15:10 コズィヤク湖畔のカフェでWC休憩
15:30~15:45 コズィヤク湖遊覧(ステファニア島)
16:00 ST2よりST1までシャトルバスにて移動
16:10 ST1より大滝展望台まで散策
16:45 入り口でWC休憩の後、バスへ
17:00 一路、スプリットのホテルへ
20:00 Hotel Atriumlへチェックイン
20:30~21:45 ホテルにて夕食
*前菜 Fried Cheese with wild berry sauce, Mixed Salad
*メイン Chicken Fillet with Lemon, Capers, white wine
*デザート Fruit Cake
【Hotel Atrium泊】
〔旅日記〕 天候は曇りときどき小雨 21℃
今日は世界遺産となったエメラルドグリーンに輝く究極の自然美、プリトヴィツェ湖群国立公園を訪ねます。
この国立公園は、クロアチアが独立を宣言した後の1991年に、連邦からの離脱に反対するセルビア人勢力との紛争の舞台になったところです。
そのため、ドゥブロヴニクと同様に一時は「危機に瀕する世界遺産」に登録されました。
そこで、当初の予定にはありませんでしたが、戦争という負の遺産を展示したトゥランジ戦争博物館にも立ち寄りました。
そもそもこの博物館のあるカルロヴァツは、1579年オーストリア・ハンガリー帝国のオスマントルコに対する防衛拠点として造られ、六角形の星形要塞で有名な場所ですが、クロアチアを代表するビール「カルロヴァチュコ」の生産地でもあります。
昼食はプリトヴィツェ手前にあるスルンジ村のレストランでマス料理を食べました。
心配された天候は、公園に到着すると雨もやみ、暑くもなくて散策にはちょうど良い具合でした。
公園ガイドのカルロスさんの説明を受けて、下湖群を大滝からコズィヤク湖の遊覧船乗り場まで歩きます。
プリトヴィツェ湖群国立公園はブナやモミの自然林に囲まれた渓谷に、大小16の湖、92の滝が点在する自然の芸術です。
公園の入り口の高台にある展望台から渓谷を見下ろすと、緑の樹海の中に横たわる湖から溢れ出た水が下の湖へ流れそれがまた下の湖へと段々畑のように次から次へと注ぎ込まれている様子が観察できました。
まずは公園最大のヴェリコ大滝の前で記念撮影して、湖の間の遊歩道を進みながらカルジェロヴァツ湖、カヴァノヴァツ湖、公園に寄付をしたオペラ歌手の名前がついたミルカ・トルニナ滝、ミラノヴァチュキ滝を経て公園最大のコズィヤク湖の休憩所に到着しました。
水面下に横たわる倒木や岩についている白い石のようなものは、「石灰華」と呼ばれ、炭酸カルシウムが固まったもので水を浄化させる働きがあるそうです。
コズィヤク湖は遊覧船に乗って横断し、対岸からはエコロジーバスに乗ってカフェまで行って、さらにシュブリャラ洞窟の上から入り口まで歩いて戻りました。
幸い雨の影響もほとんど受けず、全員が脱落することなく見学できたことはとてもラッキーでした。
この湖はしばしば中国の九塞溝と比較され、九塞溝が水の紡ぐ自然美の「東の王者」とするならば、この「プリトヴィツェ」はまさしく「西の王者」だと思います。
プリトヴィツェ見学後は、一路、宿泊先であるスプリットんまで走り、遅い到着となりましたが、このホテルには連泊するので助かります。
夕食はホテルでゆっくりと召し上がっていただきました。
◆4日目 9月3日(火) <スプリット→トロギール→スプリット>
7:00 モーニングコール
7:00 ロビー階レストランにて朝食
8:45 バスにてスプリット市内へ
*LUCKA KAPETANIJAよりスプリット市内観光開始
8:55 *スプリット公認ガイドのMs. DIJANAさんのご案内
9:00~9:30 ディオクレティアヌス宮殿観光
*南の銅の門から宮殿の地下へ
9:10 宮殿の地下ポドゥルミ Podrumi
*当初は倉庫として使われ、ワインやオリーブオイル造りにも使われた
*都市化が進むにつれて地下はごみ捨て場となった
*ディオクレティアヌス帝の胸像が設置
* 地下は宮殿の上部を支える構造上、地上階と同じ造りになっている
9:30 大聖堂Katedrala sv.Duje
*元はディオクレティアヌス帝自身の霊廟で、後にキリスト教の教会となった
*中世に加えられたロマネスク様式の鐘楼が隣接
*大聖堂入り口のアーチの下で記念撮影
9:40 洗礼室Jupiterv hram
*元はディオクレティアヌス帝によるユピテル神殿
*イヴァン・メシュトゥロヴィッチ作の洗礼者ヨハネの像が置かれている
9:45~10:25 前庭Vestibul
*ディオクレティアヌス邸の玄関でモザイク装飾のドームで覆われている
*男性合唱のクラッパ(アカペラのコーラス)がパフォーマンスを行っている
10:35~10:50 金の門Zlatna vrata
*左足の親指に触れると幸運が訪れるグルグール・ニンスキ像
10:55~11:25 銀の門Ze;kezna vrata
*正面にはドミニク教会、南東の青空市場でフリータイム
11:25 バスにて昼食レストランへ
11:50~12:50 昼食はBOLEROにて
*前菜 Mixed Salad
*メイン Breadcrumbed hake fillet with cooked potatoes
*デザート Cake
12:55 昼食後、バスにてトゥロギールへ
13:20 トゥロギールのバスターミナル到着
13:25 徒歩にて世界遺産のトゥロギール旧市街見学
13:30 北門Sjeverna gradska vrataより旧市街へ
13:35 トゥロギール博物館(ガラグニン宮殿)
*建物ほ1階はギリシャ時代の城壁跡
13:45 ドミニコ会修道院
13:55 カメルレンゴの砦
14:05 南門Juzna gradska vrata
14:10 聖ニコラ修道院Samostan sv. Nikole
* ベネディクト会の女子修道院でカイロスのレリーフを展示
14:20 イヴァン・パヴァオ・ドゥルギ広場
14:25 時計塔Toranj gradskog Sata
14:30 市庁舎Gradska Vijecnica
14:35~14:50 聖ロヴロ大聖堂Katedrala sv. Lovre
*13世紀初頭に建築開始で完成は17世紀のため様々な建築様式
*アダムとイヴの像が彫られたロマネスク様式の門は中世美術の傑作
*イエスの生誕と生涯、未完の十二宮等が彫られている
14:50~15:15 旧市街でフリータイム
*名物のジェラート店でWC休憩
15:25 バスにてスプリットのホテルへ
17:30 スプリットのHotel Atrium到着
*夕食までフリータイム
18:30 バスにてスプリット・ヨットハーバー近くのレストランへ
18:45~19:45 KALAFATICレストランにて夕食
前菜 Beef Soup
*メイン Breadcrumbed chicken with side dish
*デザート Ice Cream
20:10 Hotel Atriumに到着
【Hotel Atrium泊】
〔旅日記〕 天候は晴れ 24℃
今日はローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿がそのまま旧市街になったという、アドリア海最大の港町スプリットと古都トロギールの観光です。
海岸沿いのプロムナードのバス停で公認ガイドのDIJANAさんに出迎えていただき、「銅の門」と呼ばれた南門から旧市街の宮殿に入りました。
ディオクレティアヌス宮殿の南半分は皇帝の私邸で、その地下には巨大な空間が広がっており、この地下室は倉庫やワイン造り等の調理場でしたが、都市化が進むにつれてゴミ捨て場になり、埋もれてしまいました。
しかし、これが幸いして宮殿の再現ができたと言われています。
なぜなら、宮殿の地上階は地下と同じ構造になっていたからです。
地下室にはディオクレティアヌス帝の胸像や歴史を紹介したパネルなどが展示されていましたが、スペース的には寂しい展示です。
大聖堂前のペリスティル広場にはディオクレティアヌス帝がエジプトから持ち帰ったスフィンクスが置かれており、皇帝の威厳を感じる場所でしたので、スプリットでの記念撮影場所としました。
また、皇帝の玄関の役割をしていた前庭では、男性合唱(アカペラのコーラス)のパフォーマンスが行われていたので、一緒に記念撮影をしました。
北の「金の門」前にはグルグール・ニンスキの像が立っており、左足の親指に触れると幸運が訪れると言われており、順番に触ってから東の「銀の門」へ向かいました。
「銀の門」の前にはドミニク教会と青空市場があり、ここでフリータイムをとりました。
私はフリータイムに西の「鉄の門」を出たナロドニ広場を散策しましたが、こちらはローマ時代ではなく、ヴェネツィア支配の痕跡が残っていました。
バルカン半島はほとんどトルコに支配されましたが、この町がトルコ支配を逃れたのはこのヴェネツィア支配のおかげだったのかもしれません。
スプリット観光の後は市内で昼食をとり、古代ギリシャ人が建設した古都トロギールを訪ねました。
トゥロギールはスプリットから約25㎞ほど海岸道路を西へ走ったところにあり、美しい中世の面影を残す世界遺産にも指定された古都です。
駐車場から橋を渡るとルネサンス時代に建てられた城壁の北門(陸の門)があり、門の上には町の守護聖人イヴァン・ウルスィニが立っていました。
トゥロギールの観光はこの門から午前中と同じDIJANAさんに案内していただきました。
北門から旧市街を散策し、聖ドミニク教会を抜けてベリスラヴィッツァ海岸通りに出ると美しいアドリア海を見ることができ、遠くにはヴェネツィア人によって改築されたカメルレンゴの砦も遠望できました。
アドリア海をバックに記念撮影をした後は南門(海の門)から町の中心イヴァナパヴラ広場を目指しました。
広場には市庁舎、時計塔、ロッジアが面し、カフェのパラソルが並んでいます。
しかし、この広場で最も有名なものは聖ロヴロ大聖堂で、見るべきは正面入り口のロマネスク様式の門です。
下部にはヴェネツィアのシンボルであるライオンの上にアダムとイヴの彫刻があり、ガイドのDIJANAさんから、この彫刻の誤りについて質問もありました。
旧市街の観光を終えた後は名物のジェラート店で休憩をとり、また、滞在ホテルのスパを利用するために水着を買う時間もとりました。
ホテルに戻って夕食までのフリータイムでは、早速、その水着を活用していただき嬉しく思いました。
夕食は、スプリット郊外のヨットハーバーの見えるおしゃれなレストランでダルマチアに来ていることを実感させてくれました。
◆5日目 9月4日(火) <スプリット→モスタル→ドゥブロヴニク>
7:00 モーニングコール
7:00 ロビー階レストランにて朝食
9:00 バスにてボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルへ
*ドライバーはWestin Buss Stockholm ABのMr. Mats
*Imotskiを過ぎた国境でボスニア・ヘルツェゴビナ入国審査・通関手続
10:40~11:15 MetkovicのFRESH CORNERでWC休憩
13:00 モスタル市内の駐車場下車
*徒歩にて石橋のある旧市街へ
*モスタルのシンボル、石橋スターリ・モストを渡ってムスリム人街へ
10:40~11:15 スターリ・モストを見渡すレストランEUROPAにて昼食
*前菜 Bosnian Pie
*メイン Cevapcici with side dish
*デザート Baklava
11:15 モスタル公認ガイドのMr.Aliさんとモスタル市内観光
*徒歩にてトルコ人の家へ
13:30~14:30 トルコ人の家見学
*オスマントルコ時代の伝統的家屋
14:30 コスキ・メフメット・パシャ・ジャーミヤ
*1618年に建てられたイスラム寺院
14:45 スターリ・モスト
*橋脚を用いずアーチ状に架かるモスタルを象徴する橋
15:00 スターリ・モスト周辺のショッピング街を散策
*オスマントルコ時代の影響が色濃く残る
15:55 バスにてモスタルよりクロアチアのドゥブロブニクへ
16:30 ボスニア・ヘルツェゴビナのLjubinje経由で国境へ
17:30~17:45 途中、Ravno峠のKONOBA OBLATカフェでWC休憩
*ドライバーさんとコーヒータイム
*Slano手前の国境で入国審査・通関手続
19:50 ドゥブロヴニク到着後、宿泊ホテルへ
20:00 Hotel EXCELSIORにチェックイン
*全室Ocean View
*アドリア海を見下ろす岸壁に建っている
20:30~21:30 夕食はホテルレストランにて
*前菜 Octopus Salad Served in a Parmesan Basket with Rocket and Lemon Dressing
*メイン Grilled Fillet of Sea Bass, Marinated and Served with Spinach Flatbread
*デザート Dubrovnik Flan with Flower Petals
【Hotel EXCELSIOR泊】
〔旅日記〕 天候は晴れのち雨、時々曇り 22℃
今日はダルマチアのスプリットからボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル観光をした後、そのままドゥブロヴニクに向かうので、クロアチアの出入国を伴います。
モスタルとはボスニア語で「橋の守り人」という意味で、ネレトヴァ川の渓谷が最も狭くなる場所にシンボルのスターリ・モストが架かっています。
モスタルの町はこの両岸に発達し、人々はこの橋を越えて往来、誰もが橋向こうに親戚や友人がいて数百年もの間、宗教を超えて暮らしてきました。
この調和を打ち砕いたのはボスニア内戦で、1993年、橋は砲撃を受けて破壊され、同時に人間の絆も橋とともに砕かれたのです。
すなわち、連携していたムスリム人とクロアチア人もこの橋の両岸に分かれて戦わざるをえなくなったのです。
戦争は1995年、NATOの介入で終結しましたが、人々に大きな傷跡を残したと言われています。
橋の修復はユネスコなどの援助を受け、2004年7月に修復復元、盛大な式典が行われ、平和の訪れの象徴として全世界に向けてアピールされました。
そのため、橋の袂には「93年を忘れるな」と書かれた小さな石碑が置かれています。
我々が橋を渡るときには、橋の欄干から下の川へ飛び込むパフォーマンスが行われていましたが、現在ではその戦争の面影は感じられません。
橋の上からは渓谷の両岸に並ぶモスクのミナレット、ネレトヴァ川特有の緑色に輝く川面、そして背後にそびえる山々など、まるで桃源郷のような眺めでした。
スターリ・モストを見渡せるレストランで昼食をとった後、観光に出発する時点で急に雨が降ってきたので、小降りになるまでレストランで待機しました。
小降りになって、まずはガイドのAliさんとトルコの家(ビシチェヴィチの家)を見学しました。
これはネレトヴァ川を望む川沿いに建てられた民家で、当時のヘルツェゴヴィナの人々の生活を垣間見ることができます。
美しい天然の小石が敷き詰められた中庭の泉には亀もいて、トルコ絨毯の敷かれた居間にはコーヒーカップを暖める火鉢など、トスマン・トルコ時代の伝統的な生活様式が残されています。
モスタルは内陸とアドリア海を結ぶキャラバン・ルートに位置する交易で栄えた町なので、今も往時をしのぶ街並みが広がっています。
すなわち、銅職人、なめし職人、仕立て屋などの職人街や金銀細工、銅板細工、絨毯などの土産を売る店が軒を並べていました。
スターリ・モストでガイドのAliさんと別れ、ショッピングを楽しみながらバスの駐車場に戻りました。
モスタルからドゥブロヴニクへはネウム国境の渋滞を避けるために旧道を利用し、Ravno峠を越えるルートをとりました。
休憩したコーヒーショップはのどかなボスニア・ヘルツェゴヴィナの雰囲気があって高速道路のサーヴビスエリアとは違う情緒が味わえました。
ドライバーのVebanさんの配慮で夕暮れ時のアドリア海の景色も堪能でき、思ったよりも早く最終目的地の宿泊ホテル、エクセルシオールに着くことができました。
◆6日目 9月5日(水) <ドゥブロヴニク→コトル→ドブロヴニク>
7:00 モーニングコール
7:30~ 朝食(ロビー階のホテルレストラン)
8:00 バスにてモンテネグロのコトルへ
8:15~8:25 ドゥブロヴニク旧市街を見渡せる展望台
*旧市街の全景をバックに記念撮影
9:10~9:25 ヘルツェグ・ノヴィHerceg Novi国境にてモンテネグロ入国審査・通関手続
9:25LUKOIL GSでWC休憩
9:30 コトル着
10:00 シュクルダ川のバス駐車場から旧市街城塞の正門へ
10:10 旧市街の時計塔前で地図配布
*コトル公認ガイドのMr.Ivanさんの出迎え
11:00~11:20 ベスタツァの館、ピマの館を経由して聖トリプン大聖堂へ
11:20~11:40 聖トリプン大聖堂見学
*ローマ・カトリックに所属するロマネスク様式の教会
*フレスコ壁画、聖遺物等見学
11:40 聖ルカ教会
11:45 聖ニコラ教会
11:50~12:40 コトル市内にあるレストランBASTIONにて昼食
*前菜 Fish Soup
*メイン Hake Fillet with Swiss Chard and Potatoes
*デザート Cake
12:45 昼食後、フリータイム
13:45 バスにてドゥブロブニクへ
14:00 レペテインLepetane着
*レペテイン・カメナリ フェリーにてコトル湾を横断
14:25 カメナリKamenari着
15:00~15:30 ヘルツェグ・ノヴィHerceg Novi国境にてクロアチア入国審査・通関手続
15:35 バスにてグルダ、チリビ、ツァヴタットを経由してドゥブロヴニクへ
16:20 Hotel EXCELSIORに到着
*夕食までフリータイム
18:35 ドゥブロヴニク市内のレストランへ
19:00~19:55 Edenにて夕食
*前菜 Fish pate and Mixed vegetables
*メイン Grilled calamari with side dish
*デザート Ice cream
20:00 バスにてホテルへ
20:20 Hotel EXCELSIORに到着
【Hotel EXCELSIOR泊】
〔旅日記〕 天候は晴れ時々曇り 18℃
いよいよツアーも終盤を迎え、今日はドゥブロヴニクから日帰りでモンテネグロのコトル観光に出発です。
途中、ドゥブロヴニク旧市街を一望できる展望台でPhoto Stopをして、モンテネグロの国境を目指しました。
コトルはモンテネグロ西部のアドリア海沿岸にあるボカ・コトルスカと呼ばれる地域にあり、複雑な海岸線と険しい山々に囲まれた天然の要害都市です。
趣のある石畳の路地が走る旧市街には、交易によってもたらされた富で築かれた豪華な館や美しい教会が立ち並んでおり、、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
シュクルダ川沿いのバス駐車場から歩いて正門に行くと、インフォメーションの前でガイドのIvanさんが出迎えてくれました。
コトルはローマ・カトリック文化圏とギリシャ正教文化圏の境界にあって、そのため町には両方の教会が建っています。
しかし、コトルを代表する聖トリプン大聖堂はローマ・カトリックに属し、12世紀創建時のロマネスク様式の姿をとどめています。
アーチに残されたフレスコ壁画や聖遺物など、見応えのある教会です。
ギリシャ正教の教会としては、聖ニコラ広場に立つ小さい聖ルカ教会が印象に残りました。
特に左奥にあったイコノスタスは時代を感じさせてくれます。
しかし、このコトルに限らずバルカン半島には国土のわりに教会が多く存在しますが、これはオスマントルコのイスラムに対する防波堤のような役割を果たしていたと考えられます。
日本の長崎県壱岐島に神社が多く、大陸からの異教に対したのと似ています。
本来ならば、旧市街の背後にそびえる城壁を一周し、中腹にある救世主聖女教会にも礼拝すべきなのかもしれませんが、われわれは明日にツアーのハイライトであるドゥブロヴニク観光を控えているので、あえて冒険はしないことにしました。
そこで、昼食後は旧市街でのフリータイムとし、早めにドゥブロヴニクに戻ることにしました。
バスに乗車するとしばらくして、雨も降ってきたので早めに出発して正解でした。
しかし、往路と同じコースを走るのは芸がないのでドライバーのVebanさんにお願いして、帰りはコトル湾をフェリーで横断するコースを走ってもらいました。
復路のドゥブロブニク入国審査及び通関はスムーズで、16時20分にはホテルに到着し、夕食まではエクセルシオールホテルの施設でリゾート気分を味わっていただきました。
今回の旅行における最後の夕食はドゥブロヴニク郊外のレストランでしたが、旧市街は一方通行のため、思ったより時間がかかりました。
しかし、今回はガイドのKenさんと協力的なドライバーに恵まれて楽しい最後の晩餐でした。
◆7日目 9月6日(木) <ドゥブロヴニク→イスタンブール→(成田)>
7:00 モーニングコール
6:30~ 朝食(1階のホテルレストラン)
*ガイドのMis Mieko Jebsenさんの出迎え
8:45 専用バスでドブロヴニク市内観光へ
*ドライバーはSCANDIC SOLLIのMr. Swein
8:55 スルジ山ロープウェイ乗り場前下車
*ドゥブロブニク公認ガイドのMs.Dijanaさんの出迎え
9:05 ロープウェイにてスルジ山展望台へ
9:15 スルジ山山頂駅着
*スルジ山は標高412m
*山頂にはナポレオンが贈ったという白い十字架が建つ
*展望台からはドゥブロブニク旧市街とアドリア海が一望
10:00 山頂よりロープウェイで下山
10:10 徒歩にてミンチェタ要塞を経由してピレ門前広場へ
10:15~10:30 ピレ門前広場でWC休憩と旧市街の概要説明
*ガイドさんよりロヴリイェナツ要塞の説明
10:30 ピレ門より旧市街へ
10:35 オノフリオの噴水
*15世紀にナポリの建築士オノフリオ・デッラ・カーヴァが建設
*側面には16のレリーフがあり、各レリーフの口から水が出ている
10:40~11:10 フランシスコ会修道院
*14世紀のロマネスク様式の美しい回廊が特徴
*回廊に面して創業1317年のクロアチア最古の薬局が営業している
*回廊の壁画はアッシジ出身の聖フランチェスコの生涯を描いている
11:15 目抜き通りのプラツァ通りをルジャ広場へ
*ルジャ広場のローラント像Orlandov stup
*ローラントは8世紀にフランク王国カール大帝に使えて騎士で自由の象徴
*右腕半分の長さ(右手の肘から手まで)の51.2cmが長さの単位の基準
11:20~11:50 ドゥブロヴニクの守護聖人聖ヴラホを祀った聖ヴラホ教会
*ルジャ広場に面したバロック様式の教会
*主祭壇には旧ドゥブロヴニク市街の模型を載せた銀製の聖ヴラホ像が祀られている
12:00~12:25 青空市場散策
*干しイチジク、ハンドメイドの小物、ラベンダーなどの土産物店が並ぶ
12:35~12:50 聖母被昇天大聖堂
*1192年に英国王リチャードが創建したと伝わる
*主祭壇にはティツィアーノの「聖母被昇天」が掲げられている
*主祭壇の左手には聖人の遺物入れなどを展示する宝物館がある
12:50 スポンザ宮殿
*1667年の大地震の被害を受けなかった数少ない建物
*17世紀までは税関で現在は貴重な古文書を保管する古文書館
13:00~13:45 ドゥブロブニク旧港付近のレストランPOKLISARにて昼食
*前菜 Panzanella
*メイン Seafood Spaghetti
*デザート Light elaphetti lemon cake
13:50~14:50 旧港よりアドリア海ミニクルーズ
*ロヴィリイェナツ要塞から旧市街の約700m沖合にあるロクルム島を巡る
*ロクルム島はベネディクト会修道院跡や美しいビーチを持つリゾートアイランド
15:00~15:40 クロアチア旧市街のショッピング散策
*ハンドメイドの刺繍店やクロアチアらしい小物店に立ち寄り
*ブラチュ島産の石で作られた置物などほとんどがハンドメイド製品
15:50~16:30 ピレ門を出たバス乗り場で待機
16:30 バスにてツァヴタットCavtatへ
17:00~18:00 ツァヴタットCavtat小観光
*ドゥブロヴニクの胃袋を支える農業地帯にある歴史ある町
*ヤシの木の並ぶプロムナードにジェラートの店や土産物店
18:00 バスにてドゥブロヴニク空港へ
18:25 ドゥブロヴニク国際空港到着
18:45 トルコ航空カウンターにてチェックイン
*各自パスポートを提示して搭乗券を受領し、荷物を預ける
19:30 手荷物検査、保安検査後、3番搭乗ゲートへ
*イスタンブールからの機材到着遅れのためゲートで待機
21:00 レストランが休業のためサンドイッチと飲み物を買って食事
22:30 出発が遅れるため、イスタンブール空港に乗継便の待機依頼
23:45 (ETD:21:20)トルコ航空1440便(TK-1440)にてイスタンブールへ
*スナック、A319(ABC-DEF)
*時差 +1時間
【機内泊】
〔旅日記〕 天候は曇り 14℃
早くも日本へ帰国する日を迎えましたが、今日は本ツアーのハイライトでもあるドゥブロヴニク観光です。
まずは旧市街を一望できる標高412mのスルジ山にロープウェイで登ります。
乗り場の前でガイドさんと合流しましたが、名前はスプリットでお世話になったガイドさんと同じダイアナさんです。
ロープウェイで山頂に着くとナポレオンが贈ったとされる白い十字架が目立つ展望台から旧市街を眺めました。
紺碧のアドリア海と旧市街の赤屋根が織りなす目の覚めるような絶景は、やはり「アドリア海の真珠」と呼ばれるだけのことはあります。
前回訪れた時にはまだ、傍らに戦争の傷跡とも言える残骸が残っていましたが、今回はきれいになっていました。
眼下に旧市街が見える場所で記念撮影をした後は、徒歩でミンチェタ城塞を経由 してピレ門まで徒歩で移動しました。
ピレ門前でWC休憩をとり、ダイアナさんの案内でまずはフランシスコ会修道院を訪ねました。
この修道院には14世紀のロマネスク様式の美しい回廊が残り、中庭の真ん中には15世紀からの井戸があって花が咲き誇り、回廊に彩りを添えていました。
さらにこの回廊に面してはクロアチア最古の薬局が今も営業しており、ドゥブロヴ ニクが福祉の先駆都市であったことを示しています。
また、建物内にはところどころ紛争時の弾痕跡が散見されましたが、これはKenさんの解説によれば、敵といえどもドゥブロヴニクを思う心が兵士に弾薬を抜かせて、貫通させることなく傷を最小限におさえた結果の弾痕跡だそうです。
次にメインストリートであるプラツァ通りを散策しながら、ルジャ広場に行き、中心に立つオルランドに挨拶をしました。
オルランド(ローラン)は8世紀にフランク王国のカール大帝に仕えた騎士で自由の象徴です。
我々はルジャ広場前の聖ヴラホ教会のミサに参列し、町の守護聖人に祈りを捧げた後、青空市場でショッピングタイムをとりました。
物価はクロアチアの他都市より高めでしたが、おしゃれな小物が多く、楽しめました。
ショッピングの後はイタリアの有名画家ティツィアーノが描いた『聖母被昇天』が飾られている聖母被昇天大聖堂、今は古文書館になっているスポンザ宮殿を見学し、昼食は旧港近くのイタリアンレストランで食べました。
昼食後の観光オプションにはドゥブロヴニクの城壁を歩くコースとアドリア海クルーズがありましたが、皆さん満場一致でクルーズを選択しました。
このクルーズは旧港をグラスボートで出港し、旧市街の城壁を見ながらロヴリイェナツ要塞で引き返し、ヌーディストビーチで有名なロクルム島を周回して、我々の宿泊したエクセルシオールを海から遠望しながら戻るというコースでした。
ロクルム島の周回時には貴重な動画を撮影された方もいらっしゃって盛り上がりました。
クルーズを終えた後はプラツァPlaca通りやプリジェコPrijeko通りで買い物をしながらピレ門に向かいました。
ピレ門前のバス乗り場は混雑しており、30分以上待ちましたが、なお時間的余裕があったので、空港に向かう途中でツァブタットというリゾート地に立ち寄りました。
プロムナード沿いのジェラート店で休憩した後、ドゥブロヴニク空港に到着、6日間お世話になったKenさんとゲートでお別れしました。
しかし、我々の乗る飛行機はイスタンブールからの到着が遅れ、2時間以上の遅れる見込みと言われました。
残念ながら空港内のレストランが営業していなかったので、コーヒーショップでサンドイッチと飲み物を買って、ゲートの待合所で腹ごしらえをしました。
イスタンブールでの東京便への乗り継ぎが危ういので、トルコ航空のカウンターよりイスタンブール空港のトルコ航空スーパーバイザー宛に待ってもらえるようにメールを送り、結果的に2時間半ほどの遅れで出発しました。
◆8日目 9月7日(金) <イスタンブール→成田>
2:35 イスタンブール国際空港到着
*到着が遅れたため、空港係員の誘導で19番搭乗ゲートへ
3:15 トルコ航空052便(TK-052)にて東京へ
*機内食2回+スナック、B777-300(ABC-DEG-HJK)
*時差 +6時間
19:45 新東京国際空港(成田)第1ターミナル到着
20:10 入国審査後、ターンテーブルにて集合
20:30 通関後、福島のバスドライバーさんが出迎え
*全員揃ったことを確認し、バスの乗車場へ
20:40 バス駐車場で解散 ~お疲れ様でした
〔旅日記〕
ドゥブロヴニク空港の出発が遅れた関係で、イスタンブールにも大幅に遅れて到着しました。
しかし、メールで状況を伝えていたこともあって、到着ゲートにトルコ航空の係員が出迎えてくれ、乗継便の出発ゲートまで誘導してくれました。
本来、1:40出発の成田行きの便が最終的に1時間以上待ってくれたおかげで、無事に乗り継ぐことができたのです。
成田空港には結果的に約30分くらいの遅れで到着しました。
幸い、税関を出たところでバスの運転手さんともミートすることができてやれやれです。
毎回お話ししていますが、旅は旅行中の体験や感動も楽しいのですが帰国後に資料で振り返るのも楽しみを持続させるコツです。
今回もこの旅日記がその一助となれば幸いです。
平成芭蕉の「令和の旅指南」シリーズ第5弾『生まれ変わりの一人旅』
出羽三山の「生まれ変わりの旅」で、私は月山の月読命という月に願い込めましたが、今の私の課題は「月を見上げて、日々の腕立て伏せが出来るか?」ということです。『月』を自らの目標や夢と捉え、『腕立て伏せ』を日々の行動や取り組みと考え、どれだけ、自分自身の目標を見続けながら、日々行動しているのかという問いかけです。
どんなに月に祈りを込めて夢を語っても行動していなければ手にすることはできません。しかし、行動していたとしても目標や夢を見続けていなければ、目の前に現れる出来事をこなしていくだけの味気ない作業になってしまいます。
これからの将来、自分自身が目指すところ、求められることに向かっていくためには、まず「今、何をすべきか」を考えつつ、今の行動は目標にどう紐付けられるのかを自分自身に問いかける必要があります。
立ち止まっては悩み、不安になることも沢山ありますが、そんな時に私は「生まれ変わりの一人旅」で出会った人の言葉や笑顔を思い出し、その方々に恥じぬ行動をしていくことで進むべき方向へと軌道修正されていくように感じています。
どれだけ、私たちは決めた目標を見続けているのか、そして、そこに辿り着く道のりを歩めているのか。こうした疑問を抱いた時には、やはり目標を見失わず、感情を老化させないためにも「生まれ変わりの一人旅」に出て、一歩を侮ることなく、一歩を信頼して進みましょう。令和の旅指南シリーズ5冊目の『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』では、感情の老化を防ぐ私の体験をご紹介しています。
★平成芭蕉ブックス
①『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
②『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅
③『松尾芭蕉の旅に学ぶ 令和の旅指南Ⅲ』:芭蕉に学ぶテーマ旅 「奥の深い細道」の旅
④『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』: 感動を味わう一人旅のススメ
⑤『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅
★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」
私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って旅しています。
「平成芭蕉同行の旅」では、私が実際にお客様をご案内したツアーの中でも特に印象に残っている旅をご紹介しています。