スペイン珠玉の世界遺産巡り 8日間
スペインは世界遺産の宝庫であり、先史時代のアルタミラの洞窟壁画から古代ローマの遺跡、キリスト教やイスラム文化の影響を受けた教会や宮殿等の建造物、さらにはガウディの作品や自然豊かな国立公園まであります。
今回のツアーではその中でも人気のグラナダのアルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータ、バルセロナのガウディ建造物を中心にご案内いたします。
一度は行きたいスペイン世界遺産巡り8日間の旅
2019年9月7(土)~ 9月14日(土)
◆1日目 9月7日(土) <成田→ヘルシンキ→マラガ→トレモリノス>
8:45 新東京国際空港(成田)第2ターミナル3階北団体カウンターにてお出迎え
9:00 フィンランド航空Iカウンターにて各自荷物のチェックイン
*チェックインの後、ユーロへの両替ご案内
9:45 ブリーフィングの後、保安検査、出国審査へ
10:25 94番ゲートより搭乗開始
11:05 フィンランド航空074便(AY-074)にてヘルシンキへ
*機内食2回、A350-900(ABC-DEH-JKL)
*時差 -6時間
15:15 ヘルシンキ(ヴァンター)国際空港到着
*EU入国審査(パスポート)後、21番ゲートへ移動
*マラガ行きAY1675便の出発ゲートで解散
18:30 21番ゲートで集合
18:40~19:45 BURGER KINGで軽食
20:30 ゲート変更で23番ゲートより搭乗
21:00 フィンランド航空01675便(AY-1675)にてマラガへ
*飲み物サービス+スナック(有料)、A319(ABC-DEF)
*時差 -1時間
0:45 マラガ国際空港到着
*手荷物はEU加盟国外からの到着のため特別エリアで受け取り
*スーツケースの検査、税関を経由して到着ロビーへ
1:30 専用バス(18席)にてトレモリノス市内のホテルへ
*送迎アシスタントのMr. Javierさんの出迎え
*ドライバーはAUTOCARES RUSADIRのMr. Andle
*マラガは画家パブロ・ピカソの町として有名
*マラガ国際空港からトレモリノス市内まで約20km
1:50 Hotel Sol Principeへチェックイン
*チェックイン時にはパスポートを預ける
*Calle San Miguelに近いコスタ・デル・ソルのリゾートホテル
【Hotel Sol Principe泊】
〔旅日記〕 天候は曇り時々晴れ 25℃
今回のツアーについては、さる5月25日(土)、いわき市での「スペイン世界遺産巡りワンポイント講座」で企画意図とスペインの歴史や訪れる世界遺産等のコース内容についてお話しさせていただきましたが、今回はトレドのパラドール宿泊可能日を考慮した日程となりました。
トレドのパラドールはグラナダのパラドールと並んで人気の宿泊施設のため、なかなか予約が取れないのですが、今回は10室確保できたので、夕食時にトレド旧市街の夕景やライトアップされた夜景をホテルレストランから堪能できます。
利用する航空会社は、フィンランド航空でヘルシンキへノンストップですが、マラガへの乗り継ぎに待ち時間が長いのが難点です。
ヘルシンキ空港ではこの待ち時間を利用してBURGER KINGで軽食を取りました。
マラガ空港は国際的なリゾート地コスタ・デル・ソル(太陽海岸)の玄関口で、有名な画家パブロ・ピカソが生まれ育ったマラガの街から南西へ8㎞のところにあります。ピカソは1881年にマラガで生まれ、10歳までこの町で過ごしました。
宿泊はコスタ・デル・ソルの中心バホンディーリョ・ビーチ近くのリゾート・ホテルですが、深夜チェックインのため、青い海が見られなくて残念です。
しかし、部屋からは地中海の潮風を少し感じることができたような気がしました。
◆2日目 9月8日(日) <トレモリノス→ミハス→グラナダ>
7:30 モーニングコール
7:30~ 朝食(ロビー階のホテルレストラン)
*目の前はコスタ・デル・ソルの中心バボンディーリョ・ビーチ
9:00 専用バスでミハス観光へ
*ドライバーはAUTOCARES MORENOのMr. Manuel
*バスは49席のリクライニング・デラックスバス
*フエンヒローラを経由してミハスの丘へ
9:25 白い村ミハス・プエブロ観光
*ミハスのバス・パーキングでガイドのMr.Manuelさんが出迎え
9:30 駐車場のエレベーターでビルヘン・デ・ラ・ペーニャ広場へ
9:50 ミハスで最も美しいサン・セバスチャン通りで記念撮影
9:50~9:55 サン・セバスチャンSan Sebastian教会礼拝
10:00 レストラン・アルカサバの展望台から地中海の眺望
*amapolaショップでWC休憩&ショッピング
10:15 Lion Luisのパティオで記念撮影
10:20~10:45 コンステシオン広場Pl. de la Constituchionで自由行動
*近くには世界最小の楕円形闘牛場
*今日は聖母マリアを祀るラ・ペーニャの祭日
*展望公園のインマクラダ コンセプシオン教会にマリア像が飾られる
10:45 コンステシオン広場で記念撮影の後、バス駐車場へ
*途中、eneの店でWC休憩
11:00 バスにてグラナダへ出発
*アンダルシアのオリーブ畑の中をドライブ
13:15~14:15 グラナダの闘牛場の中にあるEl Coso Restaurantにて昼食
*前菜 Seasonal Salad(Ensalada del Tiempo)
*メイン Cod au Gratin with Garlic Sauce(Bacalao Gratinado con Ali-oli)
*デザート Ice Cream(Helado)
14:40 バスにてアルハンブラ宮殿のヘネラリフェ・バス停へ
14:45 ナスル朝グラナダ王国のアルハンブラ宮殿観光
*バス停で日本語ガイドのMis Reikoさんの出迎え
*ヘネラリフェのチケット売り場でライセンスガイドのMr.Diegoさんと合流
14:50~15:20 ヘネラリフェ庭園
*糸杉の遊歩道からヘネラリフェ散策
*14世紀のナスル朝の夏の別荘
*シエラ・ネバダ山脈の雪解け水を利用した「水の宮殿」
*離宮中央の「アセキアの中庭」はイスラム・スペイン様式の庭園
15:25~15:30 パラドール・デ・グラナダ
*アルハンブラ宮殿内にある国営宿舎
*向いはHotel America(コロンブスが発見した新大陸に因んだ名前)
15:35~15:45 アルカサバ
*ローマ時代の砦跡に築かれたアルハンブラで最も古い要塞
*葡萄酒の門には「アラーのみが勝利者」と刻まれている
15:45~15:55 カルロス5世宮殿
*音響に優れたコンサート会場にもなるルネッサンス様式の宮殿
*1階はアルハンブラ博物館、2階は現代美術館になっている
16:00 ナスル宮殿入場
*ナスル朝最後の王ボアブディルがイサベルに明け渡した
*米国人作家ワシントン・アーヴィング『アルハンブラ物語』で注目
メスアール宮
*アルバイシンを一望する祈祷室
*宮殿の最も古い部分で行政と司法の間
16:05 メスアールの中庭からコマレス宮へ
コマレス宮
*アラヤネス(天人花)の中庭で賓客を迎えた
*コマレス塔の中に大使の間
16:15 ライオン宮
*12頭のライオンの噴水で有名なライオンの中庭
*南側にはアベンセラッヘスの間
*東側には歴代10人の王の肖像画が描かれた「諸王の間」
*北側には天井の鍾乳石飾りで美しい「二姉妹の間」
*奥にはリンダラハのバルコニー
16:25 ワシントン・アービングの部屋からパルタル庭園へ
16:30 パルタル庭園
*ナスル朝時代は貴族の宮殿や住宅が立ち並ぶ緑地
*かつては宮殿だった貴婦人の塔と池が優美な姿を見せている
16:40 雷雨のため、裁きの門からゴメレス坂方面ではなくヘレラリフェ通りへ
16:55 バスにてグラナダ市内のホテルへ
17:20 Melia Granada Hotelへチェックイン
*チェックイン時にはパスポートが必要
19:00 タブラオ手配のバスにて夕食レストランへ
*ホテルロビーでガイドのMis Yamayaさんの出迎え
19:15~21:00 Templo Del Flamencoレストランにてフラメンコ鑑賞と夕食
*前菜 "El Templo"Salad, "Sartenazo Flamenco"Eggs, Potatoes, Peppers Onions
Cred Ham, Fried Chicken Vegetable Homemade Sauce
*メイン Honey Aubergines, Fried Squids
*デザート House Dessert
21:15~21:35 Mis Yamayaさんの案内で夜景のスポット、サン・サルバドール広場へ
*サン・サルバドール教会前よりライトアップされたアルハンブラ宮殿を見学
21:50 Melia Granada Hotel到着
*一部のお客様はガイドさんと共にアイスクリーム店へ立ち寄り
【Melia Granada Hotel泊】
〔旅日記〕 天候は曇り時々晴れのち雨 27℃
スペイン観光初日の今日は、アンダルシアでも人気の「白い村」ミハスからスタートです。
ミハスは地中海のコスタ・デル・ソルを見晴らす山の中腹に位置しており、トレモリノスからも近く、日本人観光客もしばしば訪れます。
しかし、ミハスはフエンヒローラのリゾート地ミハス・コスタ(海岸)とミハス・ プエブロ(村)とからなり、「白い村」ミハスはコスタの青と対比させてこそ映えると言われています。
観光はビルヘン・デ・ペーニャ広場から徒歩観光でしたが、ガイドのManuelさんの配慮で急な坂はエレベーターで回避して案内していただきました。
まずはガイドブックの写真にも登場する有名なサン・セバスチャン通りを訪ね、記念写真を撮った後、サン・セバスチャン教会を礼拝しました。
今日は聖母マリアを祀るラ・ペーニャの祭日にあたっており、中心のソンステシオン広場には美しい飾りつけがされていました。
ミハス観光を終えた後は、シエラ・ネバダ山脈の麓にあるイスラム最後の砦として栄えたグラナダに向かい、昼食はグラナダの闘牛場内のEl Cosoレストランでとりました。
昼食後は今回の旅行のハイライトの一つであるアルハンブラ宮殿の観光です。
今日の世界遺産の中には映画や旅行記で紹介されて有名になったものが数多く存在しますが、その中でも1832年、アメリカ人作家のワシントン・アーヴィングが発表した「アルハンブラ物語」は、このアルハンブラ宮殿を広く世界に知らしめた著作として有名です。
これは彼が宮殿に滞在した経験とそこにまつわる伝説や歴史を綴った紀行文ですが、読めば一度は行ってみたいと思わずにはいられない名著です。
「毎日仕事などせずにぶらぶらしている貧しい人たちが、祝祭日になると精一杯の晴れ着を着て街に繰り出す」というエピソードなどは、今日のアンダルシア人の性格をも伝えており、興味深い内容です。
ツアーでは「アルハンブラ宮殿」に加えて王族の夏の離宮「ヘネラリーフェ」もゆっくり散策することができました。
この宮殿はイスラム建築の大きな特徴である空間を自然と調和させ、偶像崇拝禁止というイスラムの教理に従い、壁や天井のモチーフには人物や動物は一切使われておらず、幾何学文様やアラビア文字を装飾した繊細緻密なアラベスク模様が中心で、「アッラーだけが勝者」というコーランの一節が繰り返し使われています。
最大の見所はやはり「ライオンの泉」と呼ばれる12頭のライオンに支えられたイスラムには珍しい噴水で、イスラム教徒にとって水は大変貴重なため、その貴重な水を室内に引いて噴水を設けることは最高の贅沢でした。
しかし、今日は突然の雨でその水の有難さを感じる余裕はありませんでしたが、イスラム芸術は堪能できました。
夜のフラメンコ・ディナーショーではアンダルシア人の情熱が伝わってくると同時に、スペインに来たことを実感できました。
また、夕食後に見たライトアップされたアルハンブラ宮殿とガイドさんから教わった美しく撮れる写真術には感動しました。
◆3日目 9月9日(月) <グラナダ→コルドバ→コンスエグラ→トレド>
6:30 モーニングコール
7:00 ロビー階レストランにて朝食
8:00 コルドバに向けて出発(約208㎞)
*ドライバーはManuel
*ベガと呼ばれる平野を横切るレコンキスタの道を走る
*「グラナダは無為の町であり瞑想と空想の街である」ロルカ
9:35~9:50 SubbeticaのNICOL'SレストランでWC休憩
*オリーブ収穫販売のレストラン
10:45 グアダルキビール川沿いのアルカサル前バス停で下車
*アルカサルよりローマ橋方面へ
10:50~ コルドバ観光
*メスキータ入り口でガイドのMis Font Ugalde Lourdesさんの出迎え
*イスラム教徒が占領したアル・アンダルスの首都
10:50~12:00 コルドバのシンボル、メスキータ見学
*後ウマイヤ朝のアブドゥル・ラーマン1世により785年に建設開始
*免罪の門からオレンジの木が植えられた中庭へ
*「円柱の森」と呼ばれるメスキータ内部には約850本の柱が残る
*内部は年代的に4つのエリアに分けられる
*アブドゥル・ラーマン2世時代の部分はカルロス5世によりカトドラルに改造
*961年のハカム2世時代の部分奥にはミフラーブ(メッカの方角を示す壁がん)
12:00 メスキータより北側のユダヤ人街へ
*歴代カリフに厚遇されたユダヤ人は1492年のユダヤ人追放令により追放
12:05~12:10 ユダヤ人街の「花の小道」
*各家には暑い夏を快適に過ごすパティオが設けられている
* Casa Andalusiにはアラブ情緒が漂う浴室が残る
12:25 パティオ祭の花々と漆喰装飾の小道を散策しながらレストランへ
12:35~13:30 昼食はBODEGAS MEZQUITA Restaurantにて
*前菜 Mixed Salad
*メイン Ox Tail (Rabo de Toro)
*デザート Natillas Custard
13:40 昼食後、アルカサル前のバス乗り場へ
*ローマ橋より対岸のカラオーラの塔を望む
*ローマ橋の中ほどでメスキータのアーチをバックに記念撮影
13:50 バスにてラ・マンチャのコンスエグラへ(約284㎞)
15:25~15:45 ADADES PUERTA ANDALUCIAでWC休憩
*アンダルシアとカスティーリャ・ラ・マンチャの州境
17:30 コンスエグラのMolino Bolero Tourism Officeでバス入場券を取得
17:30~17:50 ラ・マンチャの風車の村、コンスエグラ見学
*『ドン・キホーテ』の舞台となったラ・マンチャの男が巨人と思った風車が並ぶ
*コンスエグラはブドウ畑の広がる丘にありサフランの産地としても有名
*Molino Rucio売店で風車内部を見学しサフラン茶のおもてなし
17:55~18:05 コンスエグラ城前でWC休憩
18:10 西ゴート王国の都であった古都トレドへ(約63㎞)
19:00 Parador de Toledoへチェックイン
20:30~22:00 ホテル内のテラスレストランにて夕食
*エル・グレコが描いたトレド旧市街の夕景鑑賞(日没は20:36)
*前菜 Boiled Green Asparagus & Iberian Ham
*メイン Grilled Guinea Fowl with Honey and Citrus Fruit Sauce
*デザート Mango Pie
【Parador de Toledo泊】
〔旅日記〕 天候は晴れ 29℃
昨日の昼食と夕食時のレストランでは、スペインは「闘牛とフラメンコの国」というイメージが確認できたかもしれませんが、今日訪れたコルドバでは、スペインはイスラム教徒やユダヤ人の文化も残っていることが体感できました。
コルドバの世界遺産メスキータのある場所には、西ゴート王国時代、キリスト教のサン・ビセンテ教会が建っており、コルドバを占拠したイスラム教徒のモーロ人は、当初、先住のキリスト教徒と話し合い、この教会の半分だけをモスクとして使っていました。
すなわち、初期のイスラム教徒はキリスト教徒を同じ「啓示の民」として尊重し、教会を接収してモスクに改築するようなことはしなかったのです。
しかし、教会はもともとキブラ(イスラムの聖地メッカの方向)とは無関係に建てられており、礼拝には不向きであったため、758年、アブドゥル・ラーマン1世が教会の残り半分を買収して、新たに建造したものが今日のメスキータの起源です。
その後、拡張されて礼拝室には18列の石柱が並んで、石柱の総数は1012本にもおよび、まさに石柱の森と呼ぶにふさわしい、荘厳にして神秘的なものでした。
この石柱の森の空間で味わう重厚感は今も健在で、昨日のアルハンブラ宮殿とは異なる神秘的なパワーを感じました。
メスキータ礼拝の後はユダヤ人街を散策しましたが、各家には暑い夏を快適に過ごすためのパティオが設けられており、生活の知恵を感じました。
暑さでバテ気味でしたが、昼食にはメスキータに隣接したレストランで名物のOx Tailを食べ、元気をつけてラ・マンチャ地方のコンスエグラに向けて出発しました。
コンスエグラは広大な赤土の大地に広がるブドウ畑に青い空を背景とした風車が並ぶスペインらしい街です。
11基の白い風車と城が、丘の尾根に沿って並び、ラ・マンチャの男が風車を巨人と思ったのもうなずける風景でしたが、風がとても強く、吹き飛ばされそうでした。
宿泊はツアーのハイライトであるトレドのパラドールで、ホテルレストランから夕食時に眺めたトレド市街の夕景は、まさに中世にタイムスリップしたように感じました。
◆4日目 9月10日(火) <トレド→マドリッド>
7:30 モーニングコール
7:30 朝食(ロビー階のホテル内レストラン)
9:15 バスにてトレド旧市街のOficina de Turismoへ
9:30 トレド旧市街のビサグラ新門前
*ガイドのMr. Bojp Carlosさんの出迎え
9:35 ビサグラ新門からアルカンタラ橋のエスカレーター乗り場へ
*エスカレーターにてサンタ・クルス美術館へ
9:45 徒歩にてアルカサル(軍事博物館)方面へ
10:10~11:00 スペイン・カトリックの総本山カテドラル(大聖堂)
*フェルナンド3世により1226年建設開始、1493年に完成
*スペイン・ゴシック様式のカトリック大聖堂
*エンリケ・アルファ作の豪華な高さ3mの聖体顕示台
*ナルシソ・トメ作のバロック様式の傑作トランスパレンテ
*エル・グレコの『聖衣剥奪』をはじめとする宗教画
11:10~11:25 エル・グレコの最高傑作を展示するサント・トメ教会
*14世紀のムデハル様式の塔を持つ教会
*エル・グレコの代表傑作『オルガス伯の埋葬』で有名
11:25~11:40 サント・トメ教会前でフリータイム
*近くはエル・グレコが住んでいた場所で現在は美術館
11:40 徒歩にてサン・ファン・デ・ロス・レイエス修道院方面へ
*イサベル女王が王位継承戦争勝利を感謝して建てた修道院
11:45 サン・マルティン橋を渡ってバス乗り場へ
*橋のたもとにはカーバの浴場の遺構が残る
12:05 バスにてダマスキナードの工房へ
12:10~12:35 DAMASQUINADOS SUAREZにて工房見学とWC休憩
*ダマスキナードはトレド伝統工芸の金銀を使った象嵌細工
*ガイドのBojo Carlosさんはこのダマスキナードの達人
12:40 バスにてマドリッドへ
13:50~14:40 昼食はTABERNA RAYUELA Restaurantにて
*前菜 Roasted Vegetables Stew
*メイン Hake Bizkaia Style with Rice
*デザート Oven-cooked Apple
14:45 昼食後は徒歩にてマドリッド市内観光
14:50~15:00 モーロ人の要塞跡に建てられた王宮
*1764年に完成したヴェルサイユ宮殿風の王宮
*鏡の間を真似た「玉座の間」、150人収容できる「饗宴の食堂」など
*アルマス広場を挟んで向かいにアルムデナ大聖堂が建つ
15:05 オリエンテ広場地下の駐車場でバスに乗車、プラド美術館へ
15:30~16:40 プラド美術館の主要絵画を見学
*『快楽の園』ボッシュ、3枚のパネルからなる
*『ラス・メニーナス』ベラスケス、鏡にフェリペ4世と王妃が映る
*『無原罪のお宿り』ムリーリョ、聖母マリア信仰を描く
*『弟子の足を洗うキリスト』ティントレット
*『羊飼いの礼拝』エル・グレコ、神秘的で深い精神性の宗教画
*『着衣のマハ』『裸のマハ』ゴヤ、モデルは宰相ゴドイの愛人
16:40~17:15 グループ見学の後、自由見学
*『受胎告知』フラ・アンジェリコ、修復されたドミニコ修道院の祭壇画
17:20 バスにてスペイン広場へ
17:35 スペイン広場より徒歩にてグラン・ビア通りのホテルへ
17:45 Senator Gran Via 70 Hotelへチェックイン
19:40 徒歩にてレストランへ
19:45~21:00 夕食はグラン・ビア通りのSIRENA VERDE Restautantにて
*前菜 Octopus in Vinager, Mushrooms with Ham, Grilled Razor Shell, Prawns
*メイン Seafood Paella
*デザート Ice Cream
21:05 夕食後は徒歩にてホテルへ
21:15 Senator Gran Via 70 Hotel到着
【Senator Gran Via 70 Hotel 泊】
〔旅日記〕 天候は晴れ時々曇り 25℃
今日は昨日、ホテルから眺めたトレドの旧市街をイケメンガイドのCarlosさんの案内で巡ります。
「もし、1日しかスペインに居られないのなら、迷わずトレドへ行け」と言われますが、世界遺産の古都トレドは一生に一度は訪れるべき町でしょう。
古都トレドは、三方をタホ川に囲まれた岩山に築かれている天然の要塞都市で、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の文化が入り混じった建造物が多く残り、スペインの歴史を凝縮した中世の面影が漂う町です。
観光はアルカンタラ橋のエスカレーターを使い、なるべく上り坂を避けていくルートで昨日ホテルから眺めたアルカサルを経由してトレド大聖堂に向かいました。
トレド大聖堂はスペイン・カトリックの総本山で、スペイン絵画美術を代表するエル・グレコゆかりの教会としても知られていますが、正面ファサードの彫刻、美しいステンドグラス、キリストの生涯を綴った「新約聖書」の20場面を描いた主祭壇など、見るべきものが多数あります。
特にエンリケ・アルファ作の豪華な高さ3mの聖体顕示台やエル・グレコの『聖衣剥奪』は印象に残りました。
また、『聖衣剥奪』と並んでエル・グレコの作品で見逃せないのは、サント・トメ教会にある「オルガス伯の埋葬」です。
これはエル・グレコの最高傑作と言われ、天上界と人間界が描かれており、トレドでは必見の絵画です。
トレドは街全体が博物館で、他にもユダヤ教のシナゴーグであったサンタ・マリア・ラ・ブランカ教会など見るべきものが多いのですが、午後にはマドリッドのプラド美術館の見学が控えているので、ダマスキナードのお店に立ち寄ってからマドリッドに向かいました。
スペイン絵画の殿堂のプラド美術館では、Carlosさんに『ラス・メニーナス』や『快楽の園』など主要な絵画をご案内いただいた後、自由見学の時間をとりました。
私は特別展のフラ・アンジェリコの修復された『受胎告知』を鑑賞しましたが、やはりこの絵はフィレンツェのサン・マルコ修道院2階の壁面で見た印象が強く印象に残っています。
ホテルは日本の銀座と呼ばれるグランヴィア大通りに面していたため、バスはスペイン広場の駐車場で下車し、徒歩でホテルに向かいました。
スペイン広場と言えばセルバンテスのドン・キホーテとサンチョ・パンサ像で有名ですが、修復中のため広場は閉鎖されていました。
夕食はホテルから徒歩圏内のレストランでシーフード・パエリャ料理を召し上がっていただきました。
◆5日目 9月11日(水) <マドリッド→サラゴザ→バルセロナ>
6:30 モーニングコール
7:00~ 朝食(1階のホテルレストラン)
8:00 ホテルより徒歩でスペイン広場バス乗り場へ
*修復中のスペイン広場は1930年にセルバンテスを記念して造営
*ドン・キホーテとサンチョ・パンサの像で有名
8:10 バスにてアラゴン州のサラゴザへ(約315㎞)
*ドライバーはMr. Manuel
10:20~10:40 Siguenza近郊のABADES AreasでWC休憩
*マドリッドからカスティーリャを経由してアラゴンへ
12:40 エブロ川沿いのピエドラ橋手前のサラゴザ・バスPで下車
*徒歩にて昼食場所のTIBUR HOTELへ
12:45~13:40 昼食はロビー階のTIBUR HOTEL Restaurantにて
*前菜 Safron Espinach Soup
*メイン Local Style Chicken
*デザート Sweet
13:45 ~ 昼食後はサラゴザ市内観光
*ホテルにてガイドのMis Olga さんの出迎え
*サラゴザが誇る観光名所ピラール広場見学
13:50~14:20 サン・サルバドール大聖堂(ラ・セオ)
*周囲には豪華なチャペルが並ぶ
*ロマネスクからネオ・クラシックとムデハル様式が調和
*ラ・セオはアラゴンの言葉でカテドラルを意味する
14:25~14:30 ラ・ロンハ
*16世紀前半に造られたサラゴザの商品取引所
14:30~14:50 ピラール聖母教会
*聖母マリアの信仰の柱(ピラール)を祀る
*17世紀に建てられ、18世紀に彩色タイルのドームが加えられた
14:55~15:00 サン・パブロ教会
*ムデハル様式の傾いた八角形の鐘楼が特徴
*14世紀に建てられたムデハル様式の教会
15:15~15:25 カエサラウグスタ劇場
*カエサラウグスタは古代ローマ時代のサラゴザの旧名
*ローマ皇帝アウグストゥスによって築かれた劇場
*1972年に建築現場から偶然発見された
15:30~15:40 TIBUR Hotel にてWC休憩
15:45 バスにてバルセロナへ
17:25~10:40 Lieida近郊のABADES AreasでWC休憩
*アラゴンよりカタルーニャへ
19:45 Hilton Barcelona Hotel にCheck In
20:30~22:00 夕食はホテルレストランにて
*前菜 Safron Espinach Soup
*メイン Sirmon Fish & Potato
*デザート Sweet
【Hilton Barcelona Hotel 泊】
〔旅日記〕 天候は晴れ 27℃
今日はマドリッドよりカスティリアを経由してアラゴンのサラゴサに向かいます。
スペインの歴史を語る上で、欠かせないのがイスラム教徒による支配、そしてキリスト教徒によるレコンキスタと呼ばれる国土再征服ですが、このレコンキスタはカスティリア女王イサベルとアラゴン王フェルナンド2世が統一スペイン王国を建国し、グラナダのナスル朝を滅ぼして完成させたものです。
そこで、サラゴサはカスティリア王国とともにスペインの基礎を作ったアラゴン王国の都として歴史ある街ですが、まだまだ知名度はありません。
しかし、日本の香川真司選手が、地元サッカーチームのレアル・サラゴサで活躍していることから、日本でもようやくサラゴサの名前を聞くようになりました。
このサラゴサは「イベリア」の語源となったエブロ川が流れ、中世のたたずまいを残す美しい街ですが、スペインにおける聖母マリア信仰の中心地でもあります。
伝説によると、エブロ川の岸辺にいた聖ヤコブの前に聖母マリアが現れてキリスト信仰の礎となるピラール(柱)を渡したとされ、ピラール聖母教会はこの伝説によるものです。
ピラール聖母教会前の広場はピラール広場と呼ばれ、市庁舎やラ・ロンハ(商品取引所)、そして、世界遺産登録されている14世紀のサン・パブロ教会とラ・セオと呼ばれる大聖堂があり、私たちの観光はこの大聖堂から始まりました。
ラ・セオとはアラゴンの言葉で「カテドラル」を意味し、正式名称はサン・サルバドール大聖堂と呼びますが、ロマネスクからネオ・クラシックの様式とイスラムのムデハル様式が調和した素晴らしい教会で、教会内部のサン・ペドロ礼拝堂をはじめとする豪華なチャペルは、サラゴサの繁栄を物語っています。
カテドラル礼拝の後はピラール広場を経由してローマ時代の遺跡であるカエサラウグスタ劇場を見学しました。
カエサラウグスタとはサラゴサの旧名で、この町はローマの初代皇帝アウグストゥスによって築かれた植民都市だったのです。
本来ならば、劇場跡の中に入れるのですが、ちょうど昼休みにあたっていたため、外から眺めるだけとなりましたが、これは1972年に建築現場から偶然発見された遺跡です。
サラゴサ観光後は一路、最終目的地でカタルーニャのバルセロナを目指しました。
ミハスからお世話になったドライバーのManuelさんとは今日でお別れとなりました。
◆6日目 9月12日(木) <バルセロナ>
7:30 モーニングコール
7:00~ 朝食(ロビー階のホテルレストラン)
9:00 バスにてグエル公園へ
*ホテルでガイドのMis Igleshias Angelaさんの出迎え
*ドライバーはAUTOCARES JULIA S.L.のMr. ANDRE
9:35~ バルセロナ市街を見下ろすグエル公園見学
*実業家のグエルが山の手に造ったイギリス風の田園都市の公園
*ガウディの家博物館:ガウディが住んだモデルハウス
9:45 グエル公園の有料エリアに入場
*中央広場:ジュジョール作のモザイクで有名なギリシャ劇場ベンチ
*市場:太陽と月を表す天井飾りとドーリア式のギリシャ神殿風建物
*大階段:市場から正門へのトカゲの噴水で有名な約20mの階段
*正門:童話『ヘンゼルとグレーテル』に登場するお菓子の家が建つ
10:15~10:30 正門前でフリータイム
*公園内で最も高い場所にあるゴルゴダの丘には3本の十字架
*ゴルゴダの丘やガウディの家博物館は無料エリア
10:45 バスにてサグラダ・ファミリア聖堂へ
11:10~11:25 サグラダ・ファミリア聖堂前の公園より全景を記念撮影
*サン・ホセ帰依者教会の本堂として1882年着工
*ガウディ没後100年の2026年完成を目指している
11:30~ サグラダ・ファミリア聖堂
11:30 生誕のファサード
*3つあるファサードで唯一ガウディが指揮をとって1930年に完成
*入り口の左右は「東方三博士の礼拝」「羊飼いの礼拝」の彫刻
*上には「天使の合唱隊」「受胎告知」「聖母マリアの戴冠」の彫刻
*生命の樹は永遠の命を示す糸杉、精霊の鳩、白いペリカン
11:40 聖堂内部
*ガウディが考えた信者と神が一体化できる森のイメージが再現
*丸天井は殉教のシンボルであるシュロの葉がモチーフ
*2010年にはローマ教皇ベネディクト16世を迎え、教会として認定
11:55 受難のファサード
*太陽の沈む西側にあり、キリストの死をテーマとする
*1954年より彫刻はガウディの原画から彫刻家スビラックスが担当
*彫刻は「磔刑の前夜」「ゴルゴダの丘への道」「イエスの死と埋葬」
*16の数字からなるプレートは310通りの足し算でキリストの年齢33
12:00~12:30 付属学校Escuela前でフリータイム
地下博物館
*ガウディのデスマスクや「逆さ吊り模型」が展示
*ガウディが残したスケッチや建築の歴史を追った写真も展示
12:40 バスにて昼食レストランへ
13:00~14:10 地中海を見渡せるMARINA MONCHOS Restaurantにて昼食
*前菜 Mixed Salad with Bread
*メイン Fideua Marinera
*デザート Catalan Cream
14:15 バスにてモンジュイックの丘へ
14:30~14:45 オリンピックスタジアム
*1992年のバルセロナ・オリンピックのスタジアム
*5万6000人を収容でき、コンサート会場としても利用されている
14:45 バスにてパルク・モンジュイックへ
*左手にミロ美術館
*フニクラとゴンドラのパルク・モンジュイック駅から徒歩見学
14:55~15:20 モンジュイック城下のパルク・モンジュイック展望台
*バルセロナの街が一望できる
*1929年の万国博覧会を機に開発された標高173mの丘
15:30~15:35 カタルーニャ美術館前下車
*1929年の万国博覧会の政府館の建物が美術館
*向いはスペイン広場
15:45 カサ・バトリョを車窓より見学
*繊維業を営むバトリョ家のためにガウディが増改築して感性
*海をテーマとし、外壁の色とりどりのガラスモザイクが海面
15:50~16:00 カサ・ミラを下車見学
*石を積み上げた形状から「ラ・ペドレラ(石切り場)」と呼ばれる
*山をテーマとし、屋上の煙突は山の峰々を表す
*直線を排除したゆがんだ曲線を特徴とし、1人の女性が住む
16:20 カタルーニャ広場にて解散
*ゴシック地区のカテドラル(大聖堂)や王の広場
*ランブラス通りと旧市街
17:45 カサ・ミラのレストランへ
18:00~19:30 カサ・ミラ2階のCAFE DE LA PEDRERA Restaurantにて夕食
*前菜 Olives, Spicy Potatoes, Mussels Marinera, Tomato & Tuna Salad
*メイン Pork Rib with Potato Parmentier
*デザート Fruit with Coconut Foam
19:30 バスにてHilton Barcelona ホテルへ
19:50 Hilton Barcelona Hotel到着
【Hilton Barcelona Hotel泊】
〔旅日記〕 天候は晴れ 28℃
いよいよツアーも最終のバルセロナで、お楽しみのグエル公園やサグラダ・ファミリア聖堂、カサ・ミラなどのガウディ建築を満喫していただきます。
市内観光のバスはFCバルセロナと共に人気のサッカーチームRCDエスパニョールの選手送迎用で、このバスでコルネジャ‐エルプラット・スタジアムに向かえばファンが注目してくれたでしょう。
最初に訪れたグエル公園は当初、大規模な集合住宅にする予定でしたが、購入者がおらず、市に寄贈されて公園となったいわばガウディの失敗作です。
しかし、園内にはガウディの住んだ家やガウディらしい自然をモチーフとしたオブジェが随所にあり、今日では世界一夢のある公園として人気を集めています。
私はここに来ると、日本旅行作家協会でいろいろとご指導いただいた兼高かおるさんの上品で丁寧なナレーションを思い出します。
サグラダ・ファミリア聖堂はガウディ没後100年の2026年完成を目指して今も工事が進められており、聖堂内部はかなり完成に近づいているように見えました。
ガウディは交通事故で亡くなるまで、敬虔なキリスト教徒として生涯をかけてこの教会建築に打ち込み、生誕のファサードや地下聖堂等を完成させました。
彼は自然を「偉大な書物」と考え、「美しい形は構造的に安定しており、構造は自然から学ばなければならない」という信念から、曲線と細部の装飾を多用した生物的な建築を得意とし、カサ・ミラは山の尾根から突き出た峰々を表現しています。
教会内部には彼が設計の実験に用いた「逆さ吊り模型(フニクラ)」等の資料が展示されており、ガウディのことを知るには参考になります。
昼食は地中海を見渡せるMARINA MONCHOSレストランでとり、午後は1992年のバルセロナ・オリンピックが開催されたスタジアムのあるモンジュイックの丘に登り、展望台よりバルセロナ市街を一望しました。
また、1929年の万博会場であったカタルーニャ美術館前で下車観光した後、またガウディの作品であるカサ・バトリョとカサ・ミラを見学して最終的にカタルーニャ広場で自由時間としました。
ゴシック地区のカテドラル等を自由見学していただいた後は、またバスにて夕食会場であるカサ・ミラにご案内です。
すなわち最後の晩餐はガウディ建築のカサ・ミラの2階での食事でしたが、内装も石切り場のような曲線を活かしたデザインでした。
また、ホテルへの帰り道にFCバルセロナのカンプ・ノウ・スタジアムを経由していただいたRCDエスパニョールの運転手さんにも感謝です。
◆7日目 9月13日(金) <バルセロナ→ヘルシンキ→(成田)>
6:30 モーニングコール
7:00~ 朝食(ロビー階のホテルレストラン)
*ガイドのMis Okuma Kayoさんの出迎え
8:15 専用バスにてバルセロナ・エル・プラット空港へ
*ドライバーはAUTOCARES JURIA S.L.のMr. Swein
8:55 バルセロナ・エル・プラット国際空港到着
9:00 フィンランド航空カウンターにてチェックイン
*カウンターで各自パスポートを提示し搭乗券を受領、荷物を預ける
9:35 手荷物検査、保安検査後、B-68番搭乗ゲートへ
10:40 B-68番ゲートより搭乗開始
11:10 フィンランド航空1654便(AY-656)にてヘルシンキへ
*スナック、A319(ABC-DEF)
15:55 ヘルシンキ・ヴァンター国際空港到着
16:25 EU出国審査、保安検査後、搭乗ゲートへ移動
*バルセロナとの時差1時間(+1h)
17:00 AY-073便の出発搭乗ゲート54番で待機
17:50 AY-073便が1時間半出発遅れのため、軽食案内
17:55~18:25 空港内のTWO TIGERSで軽食
*味噌ラーメン、うどん、韓国風ラーメンとミネラルウォーター
18:30 54番ゲートより搭乗開始
19:15 フィンランド航空073便(AY-073)にて成田へ
*機内食2回、A350-900(ABC-DEH-JKL)
*時差 +6時間
【機内泊】
〔旅日記〕 天候は曇り 25℃
早くも日本へ帰国する日を迎えましたが、盗難事故の多発しているスペインで事故もなく、また、天候にも恵まれたことは有難いことです。
かつてバルセロナ動物園には「コピート・デ・ニエベ」という白いゴリラがいて、私はバルセロナを訪ねる度に会いに行っていました。
全身の毛が白かったことから「小さな雪片Copito de Nieve」と呼ばれていましたが、彼は私にとっては幸運を運んでくれる心の世界遺産でした。
2003年11月24日に彼が亡くなるまで、私は毎年、バルセロナを訪れては彼に会いに行って、旅行の無事を祈念していたのです。
今年の1月5日に亡くなられた「世界の旅」の兼高かおるさんもお会いになられていますが、本当に愛嬌のあるゴリラでした。
今回の旅行も少し日程がずれていたら、バルセロナの洪水でグエル公園も見学できなかったかもしれず、彼が守ってくれたのだと感じています。
ヘルシンキ発の便の出発が遅れ、空港内のレストランでラーメンを食べましたが、恐らくこれまで食べたラーメンの中では最も高価なラーメンだったかもしれません。
◆8日目 9月14日(土) <→成田>
10:05 新東京国際空港(成田)第2ターミナル到着
10:30 入国審査・通関後、解散
~お疲れ様でした
〔旅日記〕 成田空港には少し遅れて無事に到着しました。
毎回お話ししていますが、旅は旅行中の体験や感動も楽しいのですが出発前の事前予習や帰国後に正しい資料で振り返るのも楽しみを持続させるコツです。
今回もこの旅日記がその一助となれば幸いです。
平成芭蕉の「令和の旅指南」シリーズ第5弾『生まれ変わりの一人旅』
出羽三山の「生まれ変わりの旅」で、私は月山の月読命という月に願い込めましたが、今の私の課題は「月を見上げて、日々の腕立て伏せが出来るか?」ということです。『月』を自らの目標や夢と捉え、『腕立て伏せ』を日々の行動や取り組みと考え、どれだけ、自分自身の目標を見続けながら、日々行動しているのかという問いかけです。
どんなに月に祈りを込めて夢を語っても行動していなければ手にすることはできません。しかし、行動していたとしても目標や夢を見続けていなければ、目の前に現れる出来事をこなしていくだけの味気ない作業になってしまいます。
これからの将来、自分自身が目指すところ、求められることに向かっていくためには、まず「今、何をすべきか」を考えつつ、今の行動は目標にどう紐付けられるのかを自分自身に問いかける必要があります。
立ち止まっては悩み、不安になることも沢山ありますが、そんな時に私は「生まれ変わりの一人旅」で出会った人の言葉や笑顔を思い出し、その方々に恥じぬ行動をしていくことで進むべき方向へと軌道修正されていくように感じています。
どれだけ、私たちは決めた目標を見続けているのか、そして、そこに辿り着く道のりを歩めているのか。こうした疑問を抱いた時には、やはり目標を見失わず、感情を老化させないためにも「生まれ変わりの一人旅」に出て、一歩を侮ることなく、一歩を信頼して進みましょう。令和の旅指南シリーズ5冊目の『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』では、感情の老化を防ぐ私の体験をご紹介しています。
★平成芭蕉ブックス
①『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
②『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅
③『松尾芭蕉の旅に学ぶ 令和の旅指南Ⅲ』:芭蕉に学ぶテーマ旅 「奥の深い細道」の旅
④『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』: 感動を味わう一人旅のススメ
⑤『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅
★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」
私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って旅しています。
「平成芭蕉同行の旅」では、私が実際にお客様をご案内したツアーの中でも特に印象に残っている旅をご紹介しています。