令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉のテーマ旅行

平成芭蕉のテーマ旅行〜「駅」の旅:旅好きにローカル線利用のゆったり旅

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「駅」の語源と「駅」をテーマとした旅

情緒あるローカル線の終着駅

情緒ある夕暮れ時の「海芝浦駅」

最近の旅の主流は、旅行者の数から言えば、バスによる日帰り旅行かもしれません。しかし、本当の旅好きな人にとっては、やはりバスではなく列車を利用した旅行だと思います。

そして、同じ鉄道であっても便利で目的地に早く到達できる新幹線利用ではなく、のんびりとしたローカル線の「駅」をテーマとした旅がお勧めです。

「駅(えき)」は日本の歴史に登場した頃は、「うまや」と訓読みされ、古代の官道に30里ごとに設置された馬の乗り継ぎ場のことでした。

古代の日本では、中国の駅制に倣って都を中心に官道を造り、馬に乗った駅使(はゆまつかい)が地方への情報伝達を行っていましたが、駅はその駅使の休息や宿泊の施設として設けられていたのです。

しかし、横浜・新橋間に鉄道が開通し、鉄道が一般に普及してからは「駅」と言えば鉄道駅の意味で使われるようになりました。

そして鉄道旅を楽しむ者にとっては「駅」の情報はとても重要です。

例えば「駅」と言えども降りることができず、そのまま引き返すしかない、JR東日本のローカル線、鶴見線の終着駅「海芝浦駅」のような特殊な駅も存在するからです。

この駅には東芝関連の事業所が改札に隣接しており、関係者以外は事業所内に入ることができないのです。

しかし、駅ホームが海に面しており、ホームに隣接して景観の優れた「海芝公園」が併設されているので、「横浜ベイブリッジ」や海を眺めながら駅で時間を過ごす目的であれば、十分に行く価値があります。

都会の中にあって情緒あるローカル線の旅が楽しめます。

日本最北端を目指す旅 北海道ローカル線の終着駅「稚内」

「旅の終わり」日本最北端の稚内

しかし、「駅」をテーマとした旅となれば、あまた存在する駅の中でもやはり旅情を掻き立てられるのは本当の「終着駅」、すなわち「列車の終点」ではなく「線路の終わり」となる駅です。

具体的には日本最北端を目指す人が利用する、JR北海道宗谷本線の終着駅「稚内駅」へのローカル線の旅です。

北海道の旭川駅を出発すると、他の路線と接続することなく、259.4キロの営業キロを走り、たどり着く駅は日本最北端の駅です。

数ある終着駅の中でもその先が行き止まりで、これ以上、陸路で進めない駅はこの稚内駅だけです。
この先はパスポートを持って船でロシアを目指すことになります。

鉄道マニアでなくとも、ホームに降り立てば、情緒的になって「終着感」を味わいながら北海道ユースホステルの歌「旅の終り」を口ずさみたくなります。

「旅の終わり」 作詞・作曲 船橋 俊久

夢のような旅だった 遠い北の国の
僕は旅の喜びと 旅のつらさを知った
北の国の少女たちと 過ごした夢のせつな
今日は君もほかの街へ 僕もほかの街へ
こんなつらい旅なんか もういやだ
旅を終わろう 汽車に乗ろう

共に山に登ったね 君と手を取りあって
共に海を見ていたね 水は青く澄んで
君の心清く澄んで 僕の心が取り戻す海の青さ

人と人との出会いなんて いつも別れで終わる
僕は君のくれた夢を 明日も持ち続けよう
こんなつらい旅なんか もういやだ
旅を終わろう 汽車に乗ろう
こんなつらい旅なんか もういやだ
旅を終わろう 汽車に乗ろう 

<具体的な旅先>

JR東日本鶴見線「海芝浦駅」…関東の駅100選に選定されており、「鶴見つばさ橋」や「横浜ベイブリッジ」を望む景観の優れた「海に一番近い駅」としても有名です。

JR北海道宗谷本線「稚内駅」…ホームに列車が到着すると「日本最北端の駅、終点稚内駅到着です」と音声放送が入り、窓口では「日本最北端の駅来駅証明書付き記念入場券」も販売されています。

*平成芭蕉のテーマ旅行「駅の旅」は旅行読売2019年4月号に掲載されました

旅行読売 こんな旅がしたい「駅の旅」

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日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産!

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されることを記念して、私はこのたび『縄文人からのメッセージ』というタイトルで令和の旅を語り、Amazonの電子本として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
 ①『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅
 ②『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅 

平成芭蕉ブックス『令和の旅指南』

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って令和時代を旅しています。

平成芭蕉のテーマ旅行

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見るべきものは見て、聞くべき話は聞いた。では旅に飽きたかと問われれば、いえいえ、視点が変わればまた新たな旅が始まるのです。平成芭蕉はまだまだ「こんな旅があった」と目からウロコのテーマ旅行にご案内します。すなわち、「ときめき」を感じる旅から人は変わり、生き方も変わり、人生も変わるのです。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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