令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉の世界遺産

平成芭蕉の世界遺産 イタリア~海洋都市国家として栄えたアマルフィ

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イタリア屈指のリゾート地アマルフィ

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

かつては海洋都市国家として栄えたアマルフィ

アマルフィの大聖堂「ドゥオーモ」

海鮮料理のイタリアンレストランでは、緑・白・赤のイタリア国旗に加えて、イタリア海軍の徽章を配したイタリア軍艦旗が飾られていることがあります。

この軍艦旗の中央にある徽章の盾は4分割され、それぞれかつて制海権を握って繁栄したイタリアの4つの海洋共和国、ヴェネツィア、ジェノヴァ、アマルフィ、ピサを象徴しています。

今回はこの4大海洋都市国家の中でも最古のアマルフィについてご紹介します。

南イタリアを代表する観光地にして「世界一美しい海岸」と呼ばれるアマルフィは、ナポリの東南に位置して、周囲を断崖絶壁の海岸に囲まれ、小湾の奥の港から、断崖上に向かって形成された街で、日本では織田裕二さん主演の映画「アマルフィ 女神の報酬」で有名になりました。

街の背後の丘にはレモンやオレンジの畑が広がり、海岸の広場から続く広い階段を見上げるとその先には町の象徴であるドゥオーモの金色に輝くファサードが、かつての海洋国家の威厳を示しています。

「アマルフィ海法」を作成し、地中海の覇権を争う

アマルフィのドゥオーモ広場

アマルフィのドゥオーモ広場

このドゥオーモ(大聖堂)は11世紀に建造が始まり、中央のコンスタンティノープルで鋳造されたブロンズ製扉や13世紀の美しい「天国の回廊(キオストロ・デル・パラディーソ)」など特徴的な追加工事が継続して行われました。

狭い土地を有効活用するべく、アーチの上に家を建て、上へ上へと建て増しし、断崖にへばりつくように建物が密集しています。

土地に恵まれなかったため、人々は大海原に出て、「アマルフィ海法」という航海の法典を作成して、ピサ、ジェノヴァ、ヴェネツィアと地中海の覇権を争い、最盛期には黒海にも商業活動を広げていました。

海洋国家として衰退するもイタリア屈指のリゾート地として復活

しかし、その商業発展も長くは続かず、ノルマン人やピサ人の侵略を受け、1343年の嵐によって都市の大部分が破壊されてしまいました。

その後も地震と津波で砂浜は侵食し、広範囲の土地が海中に沈んでしまったため、かつての海洋国家の面影は薄れてしまっています。

しかし、今日ではその歴史と自然に彩られた美しい海岸が世界遺産に登録され、温暖な気候と美しい海岸風景で多くの人々を魅了し、イタリア屈指のリゾート地として人気を集めています。

アマルフィの町並

アマルフィの町並

私はこのアマルフィ海岸のことを考えれば、同様に地震と津波で被害を受けた三陸海岸が、早く元の風光明媚な姿を取り戻し、人気スポットとしてまた多くの人を魅了する日が来ることを祈念したいと思います。

祝!日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産登録

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されたことを記念して、私はみちのくを旅した芭蕉の研究本『松尾芭蕉の旅に学ぶ』と共に『縄文人からのメッセージ』というタイトルで縄文文化を語り、平成芭蕉の『令和の旅指南』シリーズ(Kindle電子本)として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。

また、日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』、感情の老化を防ぐ私の旅日記である『生まれ変わりの一人旅』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
 ①『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅
 『松尾芭蕉の旅に学ぶ 令和の旅指南Ⅲ』:芭蕉に学ぶテーマ旅 「奥の深い細道」の旅
 ④『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』: 感動を味わう一人旅のススメ
 ⑤『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅

平成芭蕉「令和の旅指南」シリーズ

参考記事:世界遺産の旅における「へー、そうだったの」

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って世界遺産を旅しています

平成芭蕉の世界遺産

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世界遺産とは地球の成り立ちと人類の歴史によって生み出された全人類が共有すべき宝物で、その内容によって①文化遺産②自然遺産③複合遺産に分類されます。この「平成芭蕉の世界遺産」はその世界遺産についての単なる解説ではなく、私が実際に現地に赴いてその土地に生きる人たちと交流した際に感じた感動の記録です。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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