GW10連休のイスラエル旅行者必見!「エルサレムの旧市街と城壁」 | 【黒田尚嗣】芭蕉さんの旅講座

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GW10連休のイスラエル旅行者必見!「エルサレムの旧市街と城壁」

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新元号の「令和」を迎える2019年のゴールデンウィークは10連休です。記念すべき年に最高の想い出となる旅行に出かけましょう。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三大聖地「エルサレム」

エルサレムの旧市街とその城壁

エルサレムの「嘆きの壁」と城壁

アメリカは1984年のレーガン元大統領の任期中に「ソ連の利益を擁護している」との理由でユネスコを脱退し、2003年には再び加盟していましたが、昨年末にアメリカとイスラエルは国連教育科学文化機関(ユネスコ)から脱退しました。
これはユネスコがヨルダン川西岸にあるパレスティナ自治区の「ヘブロン旧市街」をユダヤ教徒との関わりを考慮せず、パレスティナの世界遺産に認定したことに対する反発で、国連ユネスコの反イスラエル的姿勢への非難と考えられます。
実際、イスラエルはエルサレムを首都と主張していますが、これは国連安保理決議で無効とされており、世界遺産「エルサレムの旧市街とその城壁」も「ヨルダンによる申請」という変則的な手続によって登録されています。
そこで今回は数ある世界遺産の中で唯一、当事国が存在せず、また歴史的に宗教間で領有権が争われてきたことから、最も長い期間危機遺産となっているエルサレムについてご紹介します。

ユダヤ民族の歴史と三大宗教の聖地

キリスト教徒の聖地「聖墳墓教会」

エルサレムはダビデ王によって紀元前11世紀頃に建国された、ユダヤ人による古代イスラエル王国の都でした。
しかし、彼らユダヤ人は紀元前5世紀にこの地を追われ、その後は国を持たずに世界を放浪、1948年のイスラエル建国まで諜報機関を充実させ、教育を重視し、金融を生業としながら独自の努力をしてきました。
現在のエルサレムは西と東に分けられますが、世界遺産登録されているのは東エルサレムの旧市街で、ユダヤ教徒キリスト教徒イスラム教徒そしてアルメニア人の4つの地区からなります。

特に重要なのはユダヤ人にとって魂の故郷とも言える「嘆きの壁」、イエスキリストが磔の刑に処せられるまでに歩いた悲しみの道「ビアドロローサ」とキリスト処刑と埋葬・復活の地に建つ「聖墳墓教会」、そしてイスラム教を創始したムハンマドがアッラーの啓示を受けて昇天した伝説の「岩のドーム」と呼ばれる三大宗教の聖地です。
エルサレムと言うと宗教対立やテロを連想し、危険なイメージがありますが、実際に訪れてみるとユダヤ教、キリスト教、イスラム教をあわせた約35億人の信者が「聖地」とするだけに、この地では多くの人種・民族がある時は厳粛に、またある時は活気に満ちて生活を営んでいます。
世界中を旅した私も、この地を歩いた時は、アメリカ、アジア、中近東、アフリカ、ヨーロッパと世界中を旅行している気分でした。

エルサレムとパレスティナの世界遺産「ヘブロン/アル・ハリル旧市街」

「岩のドーム」と「嘆きの壁」

また、世界の生きた歴史を直に学ぶこともできる不思議な街で、その意味からこのエルサレムはイスラエルだけでなく、真に人類が共有し、守るべき遺産です。
2017年に緊急的登録推薦という例外的措置でパレスティナの世界遺産登録された、エルサレムの南に位置するヘブロン/アル・ハリル旧市街も同様に三大宗教の聖地です。
こちらはユダヤ教、イスラム教、キリスト教を信仰する「啓典の民」の始祖アブラハムの墓があることで聖地とされました。
この旧市街の建物は老朽化しており、修復が必要なのですが、現在はイスラエルが禁止しているために増改築ができません。
しかし、世界遺産に登録された以上は、ユネスコを脱退したアメリカやイスラエルの意向はさておき、一刻も早く人類共通の遺産として守っていくべきだと思います。

by 【平成芭蕉こと黒田尚嗣】

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