平成芭蕉の世界遺産~アメリカ国民の聖地であり合衆国発祥の地「フィラデルフィア」 | 【黒田尚嗣】平成芭蕉の旅物語

令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉の世界遺産

平成芭蕉の世界遺産~アメリカ国民の聖地であり合衆国発祥の地「フィラデルフィア」

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アメリカ合衆国発祥の地 フィラデルフィアの独立記念館

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

 オリンピックイヤーの2020年は「ひまわり」で有名なゴッホの没後130年でしたが、この絵は彼が日本の浮世絵の影響を受け、日本を「光に溢れた国」としてイメージし、南フランスのアルルで描かれた作品と言われています。

  この「ひまわり」は数点描かれており、日本のSOMPO美術館にもありますが、私には特にフィラデルフィア美術館所蔵の作品が印象に残っています。フィラデルフィアと言えば、アメリカ合衆国発祥の地であり、独立戦争のさなかの1776年7月4日、フィラデルフィア州議事堂の広間で、トーマス・ジェファーソンが起草した「アメリカ独立宣言書」が採択された都市です。

フィラデルフィアの独立記念館

 最近のアメリカは、トランプ大統領の支持者がアメリカ合衆国議会(連邦議会)を襲撃するなど、衝撃的な事件が起きていますが、私は民主主義国家のアメリカ国民であれば、アメリカ建国の父たちが民主主義の理想を起草し、独立宣言を採択したフィラデルフィアの州議事堂(現在の独立記念館)を訪ね、建国時の精神を振り返って欲しいと思いました。

フィラデルフィア州議事堂

 なぜなら、フィラデルフィアはアメリカ国民にとって聖地とも言える場所で、州議事堂の独立記念館では独立宣言が署名された部屋や独立の象徴とされる自由の鐘(Liberty Bell)も公開されているからです。

 アメリカの象徴と言えば、ニューヨークの自由の女神像(Statue of Liberty)が有名ですが、私はフィラデルフィアの自由の鐘(Liberty Bell)こそが、アメリカの歴史に大きな意義を持つシンボルであり、独立だけでなく、奴隷制の廃止やアメリカ国民の自由を象徴していると思います。

自由の鐘

 1776年7月8日、フィラデルフィア市民をアメリカ独立宣言の朗読へと招集させた鐘の音は、今は聞くことができませんが、この「自由の鐘」は行進曲の題名にもなっており、私にはアメリカ国民に対して団結を呼びかけているような気がします。

 実際、フィラデルフィアはニューヨーク同様にアメリカの世界文化遺産に認定されていますが、アメリカ民主主義の震源地としてニューヨーク、ワシントン以上に多大な貢献を果たしてきました。

 独立記念館の東にはフィラデルフィア旧市庁舎、西にはコングレス・ホールが隣接しており、フィラデルフィアが首都であった時代(1790年〜1800年)、旧市庁舎はアメリカ合衆国最高裁判所として、コングレス・ホールはアメリカ合衆国議会議事堂として使用されていたのです。 コングレス・ホールでは数々の歴史的な出来事がありましたが、二期目のジョージ・ワシントンとジョン・アダムズの就任式が行われています。

コングレスホールの2階

 そして、連邦政府が公式にワシントンDCに移る1800年5月14日までは、当時、議員数が少なかった「元老院」がコングレス・ホールの二階を、多かった「代議院」は一階を会議の場として使用していたことから、現在の「上院」「下院」という言葉が生まれました。2階の天井画には、伝統的な平和の象徴であるオリーブの枝を持ったアメリカンイーグルのフレスコ画が描かれ、独立時の13州の星を照らす日輪型のメダリオン(石膏の浮彫)が飾られています。

 またフィラデルフィアは美術館が充実していることでも有名で、ゴッホのひまわりを収蔵するフィラデルフィア美術館は必見です。1875年のアメリカ建国100周年にメモリアルホールとして造られ、翌年に開館した美術館ですが、アルバート・バーンズ氏が集めた印象派を中心とする絵画コレクションが有名です。正面玄関には映画『ロッキー』でシルベスタ・スタローンが、トレーニングのために駆け上がった階段「ロッキー・ステップ」があり、階段下にはロッキーの銅像が建てられています。

フィラデルフィア美術館とロッキー像

フィラデルフィアとアーミッシュの村

エルフレス小怪

建国とは直接関係ありませんが、アメリカ最古の住宅街として知られるエルフレス小怪を散策すれば、最初に星条旗を縫った女性、ベッツィ・ロスの家があり、建国当初の13州バージョンの国旗が掲げられていて独立当時の雰囲気も感じられます。13の星の星条旗グッズが買えるのは全米でもここだけです。

ベッツィ・ロスの家

 私はフィラデルフィアを訪ねると、さらに車で西へ約1時間半ほど走った、ランカスター・カウンティにも立ち寄っていました。この地は、文明を受け入れずに自給自足で素朴に暮らす、キリスト教一派のアーミッシュがたくさん住んでいる観光地です。

 フィラデルフィア市を建設し、ペンシルヴァニア州を整備したウィリアム・ペンは、先進的な考え方で、宗教の自由を掲げたことにより、ペンシルヴァニア州にはクエーカー教徒など、当時のヨーロッパで少数派だった人たちが集まってきたのです。アーミッシュもそのひとつで、電気や車を使わない、成人時に洗礼を受ける、華美を嫌って決められた服を着る、などの独特のルールがあります。

ランカスターのアーミッシュ

 ランカスターには彼らの生活を紹介する施設もあり、のどかな穀倉地帯の風景とおいしい食事が楽しめます。しかし、馬車に乗って、水道や電気も使わず、自給自足の生活を送るアーミッシュの素朴な暮らしぶりを見学すれば、アメリカ合衆国憲法にも影響を与えた、ウィリアム・ペンの民主主義重視の理念が生きていることが実感できます。

祝!日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されることを記念して、私はこのたび『縄文人からのメッセージ』というタイトルで令和の旅を語り、Amazonの電子本として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
 ①『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅
 ②『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅 

平成芭蕉ブックス『令和の旅指南』

参考記事:世界遺産の旅における「へー、そうだったの」

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って世界遺産を旅しています

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「平成芭蕉の世界遺産」はその世界遺産についての単なる解説ではなく、私が実際に現地に赴いてその土地に生きる人たちと交流した際に感じた感動の記録です。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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