ブラジルの世界遺産リオデジャネイロ:山と海に囲まれたカリオカの景観
リオ・デ・ジャネイロはブラジル南東部にあり、急峻な山とコパカバーナに代表される海岸に囲まれた美しい都市景観で知られていますが、リオのカーニバルで有名なブラジル最大の国際観光都市で、ボサノバの名曲『イパネマの娘』の発祥地でもあります。イパネバビーチはリオデジャネイロでも人気のビーチで、隣接するコパカバーナ海岸より洗練されています。
そしてリオのカーニバルは、パレードの山車、派手な衣装に身をまとったサンバのダンサーが特徴的で、世界最大のカーニバルと言われています。
「リオのカーニバル」で世界的に有名な太陽の楽園
世界三大美港「リオデジャネイロ」山と海との間のカリオカの景観群
2014年のワールドカップ・ブラジル大会は、7月14日にドイツの優勝で幕を閉じました。残念ながら開催国のブラジルは準々決勝でエースのネイマールが負傷するというアクシデントもあり、準決勝でドイツに大敗しました。
そこで今回はサッカー王国ブラジルの再起を祈念してブラジルの世界遺産「リオデジャネイロ、山海に挟まれたカリオカの景観群」をご紹介します。
リオ・デ・ジャネイロはワールドカップ決勝戦が行われたマラカナン・スタジアムで有名ですが、世界三大美港の一つで、天然の良港グアナバラ湾と湾岸のすぐそばまで迫っているいくつもの丘、そしてその間を埋めるような高層ビル群が並ぶ、自然と都会が共存している美しい街です。
リオ・デ・ジャネイロRio de Janeiroとはポルトガル語で「1月の川」という意味ですが、これは1502年、ポルトガル人探検家がこの地グアナバラ湾に到達したのが1月で、この湾を大きな川と勘違いしたことから命名されました。18世紀には金の積出港として栄え、ポルトガル・ブラジル連合王国以降、1960年に「ブラジリア」へ首都が移るまで歴代の首都でした。
また、この街やこの街で生まれ育った人とのことを「カリオカ」と呼びますが、これは当時のポルトガル人が皆、白壁の家を建て、それらの「白い家」を先住民トゥピ族の言葉で「カリオカ」と呼んだことが由来です。
サンバのカーニバルと「ポン・デ・アスーカル」
リオと言えばやはりサンバのカーニバルが有名ですが、「カリオカ」たちには「リオを見て生き永らえよ」という言葉もあって、このカーニバルを見ていると生きることの素晴らしさを感じさせてくれます。
観光では1931年のブラジル独立100周年を記念して建てられた、市街を見下ろす標高710mのコルコバードの丘のキリスト像や「砂糖のパン」という意味の「ポン・デ・アスーカル」頂上からの眺めは見逃せません。
また、ブラジルは南米で唯一のポルトガル領だった国で、そのポルトガル統治時代の面影を残すセントロ地区のサン・ベント修道院やサン・ホセ教会等を巡ると歴史を感じることもできます。
目の保養をしながらのんびり過ごすのであれば、カリオカたちにも人気のイパネマ・レブロン海岸、コパカバーナ海岸がお薦めで、ヤシの実を割ったジュースやマテ・コン・リモという名物のドリンクを飲みながら、太陽の楽園を満喫できます。
「サンパウロの人は仕事で忙しく、リオの人は遊びで忙しい」と言われますが、この陽気で楽天的な人たちに囲まれているとカーニバルを見ずとも生きる活力が湧いてきます。
祝!日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産登録
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私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って世界遺産を旅しています
世界遺産とは地球の成り立ちと人類の歴史によって生み出された全人類が共有すべき宝物で、その内容によって①文化遺産②自然遺産③複合遺産に分類されます。この「平成芭蕉の世界遺産」はその世界遺産についての単なる解説ではなく、私が実際に現地に赴いてその土地に生きる人たちと交流した際に感じた感動の記録です。