フランスの世界遺産「アルルのローマ遺跡」 | 芭蕉さんの旅講座

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フランスの世界遺産「アルルのローマ遺跡」

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世界遺産旅行講座「アルルの女で知られる南仏プロヴァンスの町アルル」

ゴッホが愛した南仏のアルル

損保ジャパン東郷青児美術館に行き、1987年、オークションにて当時の世界最高額約53億円で購入されたというゴッホの「ひまわり」を鑑賞してきました。そこで今回はそのヴィンセント・ファン・ゴッホが愛した南仏プロヴァンスのアルルをご紹介したいと思います。
アルルは紀元前1世紀にカエサルが築いた植民都市以来の歴史があり、古代ローマ時代にはプロヴァンス屈指の大都市として栄え、フランス一大きい円形闘技場や1万人以上の観客を収容したという古代劇場など、数多くの古代ロ-マの遺跡が残っています。
また、中世にはサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の南仏を通るトゥールーズの道の始点になっていたことから、巡礼者でも賑わい、ロマネスク建築の傑作、サン・トロフィーム教会は12世紀当時の輝きを伝えています。
教会ファサードの彫刻は綺麗に修復され、ローマ時代の凱旋門を思わせる半円アーチ下のタンパンには「最後の審判」図が描かれ、当時の巡礼者はこれを見て素朴な信仰心を奮い立たせたことでしょう。

アルル衣装祭を主宰する「アルルの女王」

また、「南仏に行くならアルルにしろよ。あの町には美人が多いから」とロートレックがゴッホに語ったように民族衣装に身を包んだ「アルルの女」も魅力です。
特に毎年7月の第一日曜日に開かれる「アルル衣装祭」を主宰するアルルの女王は現代の世界遺産かと思います。
なぜなら、アルルの女王はただ美しいだけではなく、華麗なプロヴァンス語を話し、乗馬もできる真にプロヴァンスを愛する女性でないとなれないからです。
ドーデの短編小説『アルルの女』を読み、ビゼーの戯曲を聞いてアルルの女王に会えば、主人公のフレデリが心を奪われた気持ちも理解できます。
南フランス豪農の息子フレデリはアルルの闘牛場で見かけた女性(アルルの女)に心を奪われるも、彼にはヴィヴェットという献身的で素敵な許嫁がいたのです。
ヴィヴェットはフレデリの幸せのためならと身を退くことを彼の母に伝えると、アルルの女に心を奪われていたフレデリも、彼女の真心を理解してヴィヴェットと結婚することを決意したのです。
ここまではいい話なのですが、2人の結婚式の夜、アルルの女が牧童頭のミティフィオと駆け落ちすることを知ると、フレデリは嫉妬に狂って自らの命を絶ったという物語です。嫉妬心というのは今も昔も人を狂わせるのでやっかいです。

ゴッホが描いたプロヴァンス

アルルの町の中心は、ゴッホの「夜のカフェテラス」をはじめ、たくさんのカフェが並ぶフォーロム広場で、「アルルの女」は想い出だけにとどめて、ここでのんびりと夕暮れまでのひとときを過ごすと「カフェ・バン・ゴッホ」CAFÉ VAN GOGHの黄色い壁が浮かび上がり、ゴッホが描いた光あふれる世界を感じることができます。
その昔、プロヴァンスでは赤ん坊が生まれると「パンのように善良で、卵のように満たされ、塩のように控えめで、そしてマッチのようにまっすぐで元気な子に育ちますように」とパン、塩、卵、マッチを贈られたそうですが、カフェの周りにいるアルルっ子達はその4つの贈り物のお陰か、皆元気に育っているように思えます。
by【平成芭蕉

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