スウェーデンの世界遺産「ドロットニングホルム王宮」 | 【黒田尚嗣】芭蕉さんの旅講座

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スウェーデンの世界遺産「ドロットニングホルム王宮」

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ドロットニングホルムは「北欧のヴェルサイユ宮殿」の勇名を馳せ、王家の住居を除いて一般公開されており、毎年、夏には観光客向けに演劇やオペラが上演されています。白鳥が遊ぶメーラレン湖のローベン島にあり、広大な庭園に抱かれたクリーム色の優美な姿は必見の価値があります。




スウェーデンの世界遺産ドロットニングホルムの王宮

ノーベル賞授賞式が行われるストックホルム

ストックホルム市庁舎

ストックホルム市庁舎

2014年の嬉しいビッグニュースとして、赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏にノーベル物理学賞が贈られことが記憶に残っています。ノーベル賞はダイナマイトを発明し、爆薬や兵器をもとに巨万の富を築いたスウェーデンの発明家アルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まった世界的に権威のある賞です。
スウェーデンの国土はスカンディナビア半島の堅い岩盤からなり、ノーベルが登場する19世紀ま での家々は、その堅い傾斜する岩盤に張り付くように建っていました。それがダイナマイトで堅い岩を砕き、土地を平坦にすることができるようになって、建築業界にとっても画期的な発明でした。
まさしく必要は発明の母で、かの頑丈なボルボ車もスウェーデンの国土と環境が産み出した工業製品と言えるでしょう。

王妃の小島「北欧のヴェルサイユ宮殿」ドロットニングホルム

北欧のヴェルサイユ「ドロットニングホルム宮殿」

北欧のヴェルサイユ「ドロットニングホルム宮殿」

ノーベル賞授賞式はスウェーデンの首都ストックホルムのスタッドフーセット(市庁舎)で行われますが、今回はその近郊メーラレン湖に浮かぶローヴェン島に建つ世界遺産ドロットニングホルム王領地をご紹介します。
「ドロットニングホルム」はスウェーデン語で「王妃の小島」を意味しますが、これは16世紀に国王ヨハン3世が王妃のために建てた夏の離宮に始まり、17世紀末、カール10世の王妃ヘドヴィーグ・エレオノーラがスウェーデンの名建築家ニコデムス・テッシン父子に設計を依頼して完成させたフランス・バロック様式の壮麗な宮殿と庭園です。
さらにロヴィーサ・ウルリカ王妃が主となった18世紀後半には、内装がロココ様式に改装され、王妃自慢の「広東のアトリエ」で作られた陶磁器の間や図書室なども増設、シノワズリ様式の中国の城も加わり、現在の姿となりました。

啓蒙君主グスタフ3世とオペラ「仮面舞踏会」

ドロットニングホルムの宮廷劇場

ドロットニングホルムの宮廷劇場

ロヴィーサ王妃は芸術や文化にも造詣が深く、宮廷劇場を建築、息子のグスタフ3世もまた、この宮殿をこよなく愛して毎夜のように晩餐会や舞踏会を催し、劇場ではオペラを上演しました。
しかし、彼は貴族よりも市民や農民を支持したことから、1792年、仮面舞踏会の最中に恨みを持つ貴族によって殺されました。ヴェルディのオペラ「仮面舞踏会」は、この啓蒙君主グスタフ3世の暗殺事件を題材としており、国民に支持されるスウェーデン王室のルーツを今日に伝えているようです。
スウェーデン音楽の父ルーマンの名曲「ドロットニングホルムの音楽」をこの宮廷劇場で聞けば、王宮文化が栄華を極めたグスタフ3世時代に思いを馳せることができます。 

by 【平成芭蕉こと黒田尚嗣】

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