ベネズエラの世界遺産 ギアナ高地のカナイマ国立公園 | 【黒田尚嗣】芭蕉さんの旅講座

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ベネズエラの世界遺産 ギアナ高地のカナイマ国立公園

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「失われた世界」の舞台ギアナ高地のカナイマ国立公園には、数多くのテーブルマウンテンがそびえ立っています。
そしてその中のアウヤンテプイと名のつくテーブルマウンテンには、979メートルという世界最大の落差を誇る滝があり、エンジェルフォールと呼ばれています。
あまりにも高い所から落ちるために水は空中で飛散し、本来滝壺がある場所は霧雨のような状態になっているという、秘境らしい絶景の滝です。

「失われた世界」ベネズエラの世界遺産 ギアナ高地のカナイマ国立公園

失われた世界「ギアナ高地」

失われた世界「ギアナ高地」

英国の有名人シャーロック・ホームズを思い出してその生みの親である作家コナン・ドイルの「失われた世界」The Lost Worldを読みました。
この作品は1997年に「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」として映画化されて有名になりましたが、愛する女性のために実績をあげたいと考えていた新聞記者マローンが世界的冒険家のジョン・ロクストン卿と南米のアマゾン奥地に向かう物語です。
南米は日本から訪れるには時間も労力もかかる地球の反対側に位置する地域です。
そしてこの小説の舞台ギアナ高地は、さらにそこから途方もない道のりを経てやっと到着できるという、まさに秘境です。
しかしこのギアナ高地では人間の力は到底及ばない、巨大なスケールの造形美に触れることができ、人生観が変わる経験ができます。
特に垂直に切り立った標高数千メートル級の「テーブルマウンテン」が広がる光景はこの世のものとは思えません。
テーブルマウンテンを構成する岩石は数十億年前のものと言われ、岩石から噴き出す滝や地上とは隔絶された独自の生態系を持つなど、謎と魅力にあふれており、それはまさに地球上最後の秘境です。
そしてこの数々のテーブルマウンテンがそびえたつギアナ高地の中心がカナイマ国立公園です。
私の知る限り、これだけアクセスが不便で人里離れた国立公園というのは、世界中を探しても他にはありません。

ギアナ高地の中心カナイマ国立公園のテーブルマウンテン

テーブルマウンテン

テーブルマウンテン

カナイマ国立公園はベネズエラのボリバル州にあり、四国の約1.6倍の広さのジャングルの中に大小100余りのテーブルマウンテンが浮かび、1994年に世界自然遺産として登録されました。
しかし、カリブ海の風とアマゾンの風がぶつかる上空は雲ができやすく、年間を通じて霧に覆われることが多かったので、近年まで全容が分からず、「地球最後の秘境」と呼ばれてきました。
コナン・ドイルの小説The Lost World(失われた世界)のモデルとなったテーブルマウンテン(卓状台地)のロライマ山山頂には、へリコプターの遊覧飛行で行くことができ、ベネズエラ、ブラジル、ガイアナ3国の国境を示す標識も確認することができます。
この付近はサバンナ地帯(ラ・グラン・サバンナ)も広がっており、上空から眺める世界最古の岩群テプイの全貌は迫力があってギアナ高地の自然を満喫できます。

カナイマ国立公園のハイライト 最大落差のエンジェル・フォール

エンジェルフォール

エンジェルフォール

しかし、この国立公園観光のハイライトはやはり世界最大落差を誇るエンジェル・フォールです。
滝の名称は「天使の滝」という意味ではなく、発見者であるアメリカ人探検飛行家ジミー・エンジェルから命名され、「エンジェル氏の滝」という意味です。
落差979mのこの滝には滝壷がなく、風によって流れ落ちる水が霧状に変化するさま圧巻で、世界三大瀑布であるナイアガラ、イグアス、ヴィクトリアの滝とは違った迫力があり、とても美しく神々しく感じます。
この滝を眺めるライメの展望台にたどり着くには、グランサバンナを縦断し、セスナを乗り継いでカナイマ村へ、さらにボートで約4時間乗ってラトンシト島に上陸してジャングルの中を1時間歩く必要があります。
地球は狭くなり、交通手段が進歩して秘境が秘境でなくなってきている今日ですが、このギアナ高地はやはり秘境の中の秘境で失われた世界というよりも我々が忘れてしまった旅の冒険心をかりたててくれる世界です。

〔ヘリコプターにおるギアナ高地遊覧飛行〕

by 【平成芭蕉こと黒田尚嗣】

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