ドイツの世界遺産 ロココ建築の傑作ヴィース教会 | 【黒田尚嗣】芭蕉さんの旅講座




平成芭蕉の世界遺産

ドイツの世界遺産 ロココ建築の傑作ヴィース教会

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私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って世界遺産を旅しています。

平成芭蕉の世界遺産

平成芭蕉の世界遺産

世界遺産とは地球の成り立ちと人類の歴史によって生み出された全人類が共有すべき宝物で、その内容によって①文化遺産②自然遺産③複合遺産に分類されます。この「平成芭蕉の世界遺産」はその世界遺産についての単なる解説ではなく、私が実際に現地に赴いてその土地に生きる人たちと交流した際に感じた感動の記録です。

ドイツロマンチック街道に近い ヴィース巡礼教会

ドイツのロココ様式建築最高傑作と称されるヴィース教会は、ヨ-ロッパで最も美しいい巡礼教会です。
ドミニコ会と洗礼者聖ヨハネ会の修道士たちが建てた教会で、祭壇の涙を流したという伝説の「鞭打たれるキリスト」の像で有名です。

ドイツ・ロココ建築の最高傑作 ヴィース巡礼教会

天から降ってきた宝石 「ヴィースの巡礼教会」

ロココ様式のヴィース教会

ロココ様式のヴィース教会

2018年に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の1つである大浦天主堂では、「信徒発見」を記念するミサが行われています。

「信徒発見」とは厳しい禁教令と宣教師がいない状態が250年間も続いたにもかかわらず、キリスト教信仰が受け継がれていたことがフランスのプティジャン神父によって明らかにされた1865年3月17日の世界宗教史上に残る歴史的な事件です。

大浦天主堂は日本に現存する最古のキリスト教建築物で国宝にも指定された美しいゴシック様式の教会ですが、私にとって美しい教会と言えばやはりヴィースの巡礼教会を連想します。

ヴィース教会とは「草原の教会」という意味で、有名なロマンチック街道の終点フュッセンに近いシュタインガーデンの草原の中に建つこじんまりした教会です。

外観からは想像もつかない華やかな装飾に満ちていて、設計はドイツ・ロココの完成者として名高いドミニクス・ツィンマーマンです。

天井画は「天から降ってきた宝石」と称賛され、壁や柱はすべて純白でパステルカラーと引き立てあい、アクセントに使われている金色と調和して品の良い美しさを現出しており、清楚な雰囲気が漂っていて心が洗われます。

ヴィースの軌跡と「鞭打たれたキリスト」

ヴィース教会の天井画

ヴィース教会の天井画

また、ヴィース教会には「ヴィースの奇跡」と呼ばれる伝説が残っています。

それは教会に近いシュタインガーデンの修道院に「鞭打たれたキリスト」の木造がもたらされるも、あまりにも悲惨な姿であったため、屋根裏部屋に放置されました。

それを見つけた農婦マリア・ロリーがこの像を譲り受け、熱心に祈りを捧げたところ、1738年6月14日の夕拝にキリスト像が涙を流し始め、この奇跡に驚いたロリー夫妻が牧草地にあった小さな礼拝堂にキリスト像を安置したのです。

この奇跡の話は瞬く間に広がって多くの人が巡礼に訪れ、像を拝んだら病気が治ったといった新たな奇跡話も加わり、巡礼者がどんどん増えたために建設されたのが今日のヴィース教会です。

すなわち、放置されて忘れられた存在だった尊い「鞭打たれたキリスト」像を敬虔な信徒のマリア・ロリーが発見したことにより誕生した教会です。

私はこのヴィース教会に残る伝説を聞くと、大浦天主堂においてプティジャン神父が潜伏キリシタンを発見したのと同様に、隠れていた「鞭打たれたキリスト」が真の信徒を発見して涙を流したのではないかと思います。

草原の教会「ヴィース教会」

草原の教会「ヴィース教会」

by 【平成芭蕉こと黒田尚嗣】

 

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令和の「平成芭蕉」

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