令和の「平成芭蕉」

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平成芭蕉の世界遺産 ドイツ~世界遺産第一号カール大帝「アーヘン大聖堂」

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ドイツの世界遺産 カール大帝ゆかりのアーヘン大聖堂

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

平成芭蕉の「世界遺産への旅」

ドイツのアーヘンは、古代ローマ帝国時代からローマ人が温泉保養地として利用してきた町です。

8世紀末、フランク王国のカロリング朝を創始したピピンの子、カール大帝(シャルルマーニュ)が王宮を築いてからは、カロリング朝ルネサンスの舞台にもなり、歴代のローマ皇帝が戴冠式を行ってきました。
アーヘン大聖堂は絢爛豪華で宝物館や市庁舎内も見ごたえがあり、世界遺産第一号として歴史的にも重要な教会です。

世界遺産第一号 フランク王国カール大帝の「アーヘン大聖堂」

「皇帝の大聖堂」と呼ばれる「アーヘンの大聖堂」

カール大帝の「アーヘン大聖堂」

カール大帝の「アーヘン大聖堂」

アーヘン大聖堂はしばしば「皇帝の大聖堂」と呼ばれ、建設当時、アルプス以北では最大のドーム建築でした。そして、その建築様式は古典主義様式、ビザンティン様式にゲルマン様式の要素を備えたきわめて重要な記念碑的建造物です。

話題となった映画「テルマエ・ロマエ」で知られるローマ帝国の社会に、決定的な打撃を与えたのは、今日のドイツ国家を形成するゲルマン民族の大移動でした。

「パックス・ロマーナ(ローマの平和)」を謳歌したローマ帝国も395年に東西に分裂し、ゲルマン民族の一派である東ゴート族により、476年に西ローマ帝国は滅亡します。

しかし、その混乱を収拾したのも同じゲルマン民族の国であるフランク王国で、そのフランク王国のカール大帝が800年にローマで戴冠して西ヨーロッパ世界が再統一されたのです。

そしてそのカール大帝ゆかりの教会がアーヘンの大聖堂です。この大聖堂は北部ヨーロッパでは最古のもので、カール大帝の命により宮廷礼拝堂として建てられ、814年にカール大帝が死ぬと彼自身もここに埋葬されました。

カロリンング・ルネサンスを象徴する大聖堂

アーヘン大聖堂のカール大帝棺

アーヘン大聖堂のカール大帝棺

このアーヘンの大聖堂はイタリアのラヴェンナにあるサン・ヴィターレ聖堂を模したと言われていますが、これはまたカール大帝の時代に奨励された、ラテン語による教育を主軸とした古代ローマ帝国の文化や芸術への復興政策、すなわちカロリング・ルネサンスを象徴するモニュメントでもあるのです。

カール大帝の死後、フランク王国は分裂しますが、今度はオットー大帝が962年に戴冠し、ローマ教皇により権威付けられた神聖ローマ帝国(ゲルマン民族によるローマンカトリックを奉じる帝国)が成立します。

そして以後はドイツ王(東フランク王)が神聖ローマ帝国皇帝を兼ねるようになり、全キリスト教世界にその権限をもつようになりました。

この頃から、東フランクの住民は聖職者の使うラテン語と区別して自分たちゲルマン民族の言葉を「ドイチェ(われわれの)」と呼ぶようになり、東フランクを中心に「ドイチェラント」と称するドイツ語圏が生まれたのです。

神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式で有名

カール大帝(シャルルマーニュ)像

カール大帝像

このアーヘンの大聖堂はカール大帝以後、1531年までの間に30人の神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式が執り行われた場所でもあり、まさにドイツ語を話すゲルマン民族の心のふるさとです。

大聖堂に付随する宝物館にはカロリング朝の時代から、オットー朝、シュタウヘン朝に至る時代の傑作が展示されており、「カール大帝の胸像」「ペルセポネー(ギリシャ神話における冥界の女王)の石棺」など重要な展示品が多く、北部ヨーロッパにおける最も重要な宝物館の1つになっています。

ドイツ最西端に位置するアーヘンは、ローマ時代からの温泉保養地で、温泉大好きと言われたカール大帝にならって「カルロステルメ」と呼ばれる温泉プールでドイツ版「テルマエ・ロマエ」を体験されてはいかがでしょうか。

祝!日本の縄文文化「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産登録

「北海道と北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されたことを記念して、私はみちのくを旅した芭蕉の研究本『松尾芭蕉の旅に学ぶ』と共に『縄文人からのメッセージ』というタイトルで縄文文化を語り、平成芭蕉の『令和の旅指南』シリーズ(Kindle電子本)として出版しました。人生100歳時代を楽しく旅するために縄文人の精神世界に触れていただければ幸いです。

また、日本人の心に灯をつける『日本遺産の教科書』、長生きして人生を楽しむための指南書『人生は旅行が9割』、感情の老化を防ぐ私の旅日記である『生まれ変わりの一人旅』とともにご一読下さい。

★平成芭蕉ブックス
 ①『人生は旅行が9割 令和の旅指南Ⅰ』: 長生きして人生を楽しむために 旅行の質が人生を決める
 『縄文人からのメッセージ 令和の旅指南Ⅱ』: 縄文人の精神世界に触れる 日本遺産と世界遺産の旅
 『松尾芭蕉の旅に学ぶ 令和の旅指南Ⅲ』:芭蕉に学ぶテーマ旅 「奥の深い細道」の旅
 ④『生まれ変わりの一人旅 令和の旅指南Ⅳ』: 感動を味わう一人旅のススメ
 ⑤『日本遺産の教科書 令和の旅指南』: 日本人の心に灯をつける 日本遺産ストーリーの旅

平成芭蕉「令和の旅指南」シリーズ

参考記事:世界遺産の旅における「へー、そうだったの」

★関連記事:平成芭蕉の旅のアドバイス「旅して幸せになる~令和の旅」

私は平成芭蕉、自分の足で自分の五感を使って世界遺産を旅しています

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世界遺産とは地球の成り立ちと人類の歴史によって生み出された全人類が共有すべき宝物で、その内容によって①文化遺産②自然遺産③複合遺産に分類されます。この「平成芭蕉の世界遺産」はその世界遺産についての単なる解説ではなく、私が実際に現地に赴いてその土地に生きる人たちと交流した際に感じた感動の記録です。

「令和の旅」へ挑む平成芭蕉

*「平成芭蕉の旅物語」サイトマップ参照

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