GW10連休のドイツ旅行者必読!カール大帝の「アーヘン大聖堂」 | 【黒田尚嗣】芭蕉さんの旅講座

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GW10連休のドイツ旅行者必読!カール大帝の「アーヘン大聖堂」

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新元号の「令和」を迎える2019年のゴールデンウィークは10連休です。記念すべき年に最高の想い出となる旅行に出かけましょう。

フランク王国の栄華 ドイツの世界遺産「アーヘンの大聖堂」

「皇帝の大聖堂」と呼ばれる「アーヘンの大聖堂」

カール大帝の「アーヘン大聖堂」

アーヘン大聖堂はしばしば「皇帝の大聖堂」と呼ばれ、建設当時、アルプス以北では最大のドーム建築でした。そして、その建築様式は古典主義様式、ビザンティン様式にゲルマン様式の要素を備えたきわめて重要な記念碑的建造物です。
話題となった映画「テルマエ・ロマエ」で知られるローマ帝国の社会に、決定的な打撃を与えたのは、今日のドイツ国家を形成するゲルマン民族の大移動でした。
「パックス・ロマーナ(ローマの平和)」を謳歌したローマ帝国も395年に東西に分裂し、ゲルマン民族の一派である東ゴート族により、476年に西ローマ帝国は滅亡します。
しかし、その混乱を収拾したのも同じゲルマン民族の国であるフランク王国で、そのフランク王国のカール大帝が800年にローマで戴冠して西ヨーロッパ世界が再統一されたのです。
そしてそのカール大帝ゆかりの教会がアーヘンの大聖堂です。この大聖堂は北部ヨーロッパでは最古のもので、カール大帝の命により宮廷礼拝堂として建てられ、814年にカール大帝が死ぬと彼自身もここに埋葬されました。

カロリンング・ルネサンスを象徴する大聖堂

アーヘン大聖堂のカール大帝棺

このアーヘンの大聖堂はイタリアのラヴェンナにあるサン・ヴィターレ聖堂を模したと言われていますが、これはまたカール大帝の時代に奨励された、ラテン語による教育を主軸とした古代ローマ帝国の文化や芸術への復興政策、すなわちカロリング・ルネサンスを象徴するモニュメントでもあるのです。
カール大帝の死後、フランク王国は分裂しますが、今度はオットー大帝が962年に戴冠し、ローマ教皇により権威付けられた神聖ローマ帝国(ゲルマン民族によるローマンカトリックを奉じる帝国)が成立します。
そして以後はドイツ王(東フランク王)が神聖ローマ帝国皇帝を兼ねるようになり、全キリスト教世界にその権限をもつようになりました。
この頃から、東フランクの住民は聖職者の使うラテン語と区別して自分たちゲルマン民族の言葉を「ドイチェ(われわれの)」と呼ぶようになり、東フランクを中心に「ドイチェラント」と称するドイツ語圏が生まれたのです。

神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式で有名

カール大帝像

このアーヘンの大聖堂はカール大帝以後、1531年までの間に30人の神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式が執り行われた場所でもあり、まさにドイツ語を話すゲルマン民族の心のふるさとです。
大聖堂に付随する宝物館にはカロリング朝の時代から、オットー朝、シュタウヘン朝に至る時代の傑作が展示されており、「カール大帝の胸像」「ペルセポネー(ギリシャ神話における冥界の女王)の石棺」など重要な展示品が多く、北部ヨーロッパにおける最も重要な宝物館の1つになっています。
ドイツ最西端に位置するアーヘンは、ローマ時代からの温泉保養地で、温泉大好きと言われたカール大帝にならって「カルロステルメ」と呼ばれる温泉プールでドイツ版「テルマエ・ロマエ」を体験されてはいかがでしょうか。

by 【平成芭蕉こと黒田尚嗣】

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